11/15(日)、玉川テラスで開催された、『これからが美味本番!さつまいもの本当の美味しさを学び、味わうby 玉川高島屋』に参加してきました
澄み切った青空が心地よい秋の日に訪れたそこは、
ガラス張りの壁が広がり、陽の温かさを感じられる落ち着いた空間でした。


山川理先生と上迫誠さんのトークショーを堪能できる贅沢なひと時でした。
山川先生は、農学博士で“紅はるか”の開発者。
今年2月、さいたまスーパーアリーナで初開催された
“さつまいも博”の名誉実行委員も務められました。
そして、上迫さんは、鹿児島志布志市で上迫農園を営む、紅はるかを初めとするサツマイモの生産者です。
“まことの芋”(商標登録)をブランド展開されています

トークショー前半は、山川先生のサツマイモトークが、後半は上迫さんもジョインされて生産者の視点からのお話も聞けました。

トークの中では、山川先生が開発された“すいおう”のお話も
すいおうは、茎葉が主役のサツマイモの品種で、生の茎葉を炒め物やお料理に美味しく使えたり茶葉になって市販されたりしています。栄養分も豊富なのだとか
→https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/0907/mf_news_04.html(農林水産省)
「サツマイモの最盛期は1月頃とも聞きますが、一番美味な時期はいつ頃ですか?」という司会者の問いには、お二人は次のように回答されていました。
「掘った時期や大きさによっても違います」と山川先生。
「市場に出回らないくらいの小サイズなら、掘った日から数日で甘くなるから食べ頃です。だけど、大きいのは、掘ったあと貯蔵するだけ(1~3か月。場合によってはそれ以上とか)、甘みが増します。その反面、掘りたては芋の香りは高いのですが、貯蔵したら香りは減っていきます。紅はるかのねっとりとした食感は、掘った直後でもあります。」
そして、こんな裏技も知れました

「大きいのを短期間で甘くさせたい場合には、水に濡らして潤したお芋(乾燥すると痛むから水分を含ませるのが大事)を新聞紙に包んで、1週間ほど冷蔵庫に入れておくと早く熟成されます」とのことでした
続いて上迫さんは、
「品種によって様々です。貯蔵するだけ糖度はあがるけれど、人によって甘さの好みも違うから、甘いのが好きな人は長期間の貯蔵がよいし、そうでない人は、短期間がよいです」
と教えてくださいました
また自宅でできる貯蔵については、サツマイモを新聞紙で包み段ボールに入れておく方法を紹介されていました。
それなら簡単に用意ができて、サツマイモが甘くなるのをじっくりと待つことができますね

イベントのお土産には、山川先生のサツマイモ3種類や上迫農園さんの焼き芋2種類も!
帰宅後もイベントの余韻に浸れます。
山川先生のお芋

左上)あやこまち、中)紅はるか、右下)種子島ゴールド
栄養についてもお話しされていました。
まず、あやこまちには“Bカロテン”が含まれています。
Bカロテンは、体内でビタミンAに変換されることから、
免疫力強化の効果をはじめ健康を保つために重要な働きをする栄養素とされています。
次に、紅はるかには、動脈硬化など生活習慣病を予防する“ポリフェノール”が含まれています。
そして、種子島ゴールドには美容効果の高い“アントシアニン”が含まれています。
改めて、サツマイモは栄養満点ですね

上迫農園さんのお芋

左)安納黄金 右)紅はるか
減農薬にこだわった「畑づくり」から、“まことの芋”は生まれています。(http://www.beniharuka-kamizako.com/concept/)
紅はるかは、レンジで温めなおしたら蜜がじゅわっと登場。
それは、想像を超える濃蜜な甘みでした。
安納黄金は、皮をひらくと眩しいばかりのオレンジ色が顔を覗かせました。
小ぶりな形の中にギュギュっとつまった、紅はるかとはまた違う濃い甘みがとても印象的でした。
研究者・生産者・消費者・・・サツマイモを見つめる多様な視点が一堂に会する貴重なイベントでした
また、今回伺った玉川高島屋S・Cの屋上階には、庭園(無料)があります。
紅葉もみられる憩いの場でした。イチオシスポット間違いなしです

玉川高島屋に訪れた際には、ぜひそちらにも立ち寄ってみてください

ほっこり ほくほく サツマイモ
山川理先生Twitter:@oybreeder1
まことの芋(上迫農園)HP:http://www.beniharuka-kamizako.com/
玉川テラスHP:https://www.takashimaya.co.jp/tamagawa/sc/terrace/
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いもりん
さつまいも関連のイベント企画・お手伝いなどマルチに活動中
Instagram: imorin113