2010/01/18(月)01:14
あまり早すぎるのも・・・
当たり前の話だが、分からない事やその場で理解できないことは、少し時間をかけて頭の仲で
発酵させたほうが、大人でも子どもでも成長するものである。生徒自らが考え抜いて質問する
分には、無理に時間を費やしてまでも教える義務があるが、中には答えだけを聞くだけの子ど
ももいる。そのときの我々の対応はこうだ「人を君の答え代わりに使わないこと。まず調べて
それでも分からなかったら聞きにきなさい」と・・・
考えて、考えて、考え抜いてそれでも分からない。理解できない。ということもあるのだと理
解できれば、必ずその子どもは伸びていく。現代の住環境がかなり影響していると思うが、狭
い場所で赤ちゃんのつかまりだちが、早ければ早いほど固体としての人間は脆弱になってい
く。あちこちへぶつかり痛い目をしながらもハイハイの期間が長ければ長いほど固体としての
人間は強くなっていく。
入会の相談で「うちの子は読解力がないので」というのをよく耳にするが、自分にはそう
は思えない。ありていに言えば漢字の読み書きができない。語彙力が足りないということであ
る。さらに言えば基礎学力がないということに尽きる。読解力という魔法の言葉では振り回さ
れない。
マックの笑い話ではないが、いくら経済至上主義とはいえ小学生に「何になさいますか?」と
敬語を使い、金さえ払えば「お客様は神様です」いう腐りきった風潮がはびこるとすれば、
この国の子どもたちの未来はないだろう。
昨日は高等部のS先生が中3のO君にかかりっきりの個人授業。図形の入試問題をメネラウス
の定理で解かせる。本来は相似に着目して、連比で解くのだが、50分という入試の時間制限の
中ではやむをえなしか・・・。
ああ、入試が近い・・・