夏休みを目前にして
例年より
入塾の申し込みや
夏期講習の問い合わせ、
体験授業の申し込みが多い
その中の何人かは
30年近く前に
私たちが教えた生徒の御子さんたちである
この数年、私たちが教えた生徒が
大人になり、その息子や娘たちを
この塾に再び託してくれることが
本当に多い
事務をしてくれる
今井さんともよく話すのだが
小学生から高校生まで
この塾の半分以上は
元生徒の御子さんである
ことを思うと
感慨深いものがある
ということは昔元生徒だった
彼ら彼女らの父母は
私と同じくらいか
いやそれ以上の年齢になっているのである・・・
親子2代にわたって
教えさせていただくというのは
そうそう、ないことであるし
今いる生徒たちが
いつしか、大人になり
自分が託されたように
自分の子供を託そうとしてくれる頃には
自分もこの塾も
この世にはないが
今いる、彼ら彼女らの心の
片隅に
この塾の思い出が
少しでも残っているのであれば
文字通り「有り難い・・・」ということだ
だから互いに「今」を
精一杯生きていくしかない・・・
火曜日の夜
自分の受け持つ授業を終えて
後は3人の先生に託して
帰ろうとすると
小学5年生のTが
授業後もまだ勉強していた
少し褒めてあげようと思い
「T男、頑張ってるなあ、塾長が小学生の時よりも
T男のほうが勉強しているから、きっと塾長より
偉くなるんじゃないの?」と私
「いやいや、塾長もなかなか頑張ってますよ」と
小学5年生のT男に言われ
少し複雑な気持ちで塾を出たのであった・・・・