矢野雅哉が初のゴールデン・グラブ賞
28日、都内で行われた「三井ゴールデン・グラブ賞」表彰式に、広島・矢野雅哉内野手が初登壇。セ・リーグ遊撃手部門で選出された25歳は「プロに入って一番獲りたい賞だった」と、緊張の面持ちで守備の勲章ゲット喜びを口にした。遊撃の定位置を獲得した今季は、持ち前の強肩と広い守備範囲を前面に押し出したアクロバティックな好守で、再三にわたり守備で貢献。「試合に出ないと獲れる賞ではないので。自分の思っているよりも、周りに評価していただいた」と、遊撃部門で断トツの218票に胸を張った。念願の初受賞となった矢野は「常にそこを狙って、何とか踏ん張ってやっていきたい」と、将来的な“守備率10割”での受賞を目標に掲げた。守備率10割といえば、鉄壁二遊間を組む菊池だ。20年に二塁手としてプロ野球初のシーズン無失策を達成。26日の契約更改に続き、この日も菊池から譲り受けたという7着の中から選んだというスーツ姿で出席した。今季9失策で守備率9割8分5厘はリーグ3位も、ヤクルト・長岡(67票)に大差の218票を集めた。「自分が思っていたより、周りに評価していただいた」。一昨年まで10年連続受賞した“師匠”に近付くべく「安定感を出さないといけないので、無駄なエラーをなくせるようにやっていきたい」と、さらなるレベルアップを目指す。この日は〝師匠〟でもあり、10年連続で同賞を受賞した経験を持つ先輩の菊池からもらったスーツを来て登場し「少しでも、近づけるように頑張りたい」と来季以降の連続受賞に思いをはせた。