万事適当

2016/02/16(火)20:14

ハンズフリーイヤホンマイクの製作

etc(278)

今は昔、シティフォン(ドコモの1.5GHz帯のケータイ)を使っていた頃、ドコモポイントが失効する前に、とりあえずスイッチ付きイヤホンマイクと交換しておいた。時は流れ、シティフォンのサービスは終了し、その後ムーバのサービスも終了し、交換したスイッチ付きイヤホンマイクは1度も使うこと無く、今のスマホを使うに至っている。勿体無いので、改造してスマホ用のハンズフリーイヤホンマイクを製作することにした。 まずは仕様の確認。拙者のスマホは4極ミニプラグでハンズフリーイヤホンマイクとつなぐ。プラグは先端から順に「左側イヤホン」「右側イヤホン」に信号がアサインされているのは容易に想像がつく。さて「マイク」と「リターンの共通GND」は、どうアサインされているだろう。ネットで調べるとfig1のように2つの規格が有ることが分かった。 fig1 更にネットで調べて、拙者のスマホはOMTP規格であることが分かった。「マイク」が3番目の端子で、「スイッチ」は「マイク」とパラ(並列)に接続すれば良い。 ちなみに、CTIA規格というのは、iPhoneや比較的新しいアンドロイドで使われている規格である。拙者のスマホは、比較的旧型アンドロイドってこと。(苦笑) 次に確認すべきは、交換したスイッチ付きイヤホンマイクの仕様である。プラグの見た目は3極ミニプラグで、ケーブルに近い方に、覆いかぶさるような第4の接続子が付いている。いったい、どのように信号がアサインされているだろう? これもネットで調べがついた。 fig2 fig3 仕様が分かれば、改造のフェーズに進める。まず、スイッチ付きイヤホンマイクのプラグ付近でケーブルを切断。どの線材が、どの信号に使われているかテスターで確認する。線材は5本あった。  黒の線材は、fig3の2につながていた。「モノラルのイヤホン出力」だな。fig1の「LEFT」と「RIGHT」につなげば良い。細かいことを言えば、インピーダンスマッチングを考えなければならないが、誤差として無視する。(笑)  緑の線材は、fig3の1につながていた。「マイク」だな。  赤の線材は、fig3の4につながていた。「スイッチ」だな。前述の通り「マイク」と「スイッチ」は「GND」に対してパラ(並列)の関係だから、2本まとめてfig1の「MIC」に接続する。  残りの2本は「マイク」「スイッチ」に対する「リターンGND」と「イヤホン」に対する「リターンGND」、これは束ねてfig1の「GND」に接続する。 接続関係が分かったので、アマゾンで購入した4極ミニプラグに接続する。スイッチ付きイヤホンマイクのケーブルの端末処理を行って、ハンダでつなげる。ハンダ付けは、相変わらず目の焦点が合わなくて苦労した。試しに、この前買った老眼鏡を掛けてみたら、見事に焦点があって、久しぶりに満足行くハンダ付けが出来た。(苦笑) 最後にケーブルを熱収縮チューブで保護して、4極ミニプラグのカバーを取り付けてハンズフリーイヤホンマイクの出来上がり。 最後は検証である。「イヤホン」の機能も「マイク」の機能も「スイッチ」の機能も問題ないことを確認した。 検証は妹の携帯を借りて行った。音声をデジタル処理している関係なのだろう。喋っている声に対して、耳に聞こえてくる音声に若干のタイムラグかある。面白いねぇ。 早速コタローの散歩の時に利用しているけれど、まだ拙者のスマホに電話が掛かってきたことはない。(苦笑)

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