テーマ:天文(636)
カテゴリ:10文
12月8日の18時30分ごろから19時ごろにかけて、月齢7の上弦の半月が土星を隠す土星食が起こり、東北地方から近畿・四国地方で見られる。7月25日に続く、今年2回目の現象だ(広範囲で夜間に起こるものとしては2002年3月20日以来22年半ぶりとなる)。
東京の場合、月の暗い縁に土星が潜入して隠れるのは18時20分ごろ、明るい縁から土星が出現するのは19時1分ごろとなる。土星本体や環の大きさがあるため、潜入・出現にはそれぞれ1分ほどかかる。肉眼や双眼鏡でも見えるが、天体望遠鏡で観察すれば、土星が月にじわじわと隠され、月の裏から出てくる様子が楽しめて面白い。潜入・出現の時刻や月の高度、月の縁のどこに見えるかは観察場所によって異なるので、シミュレーションなどで事前によく確かめておこう。 仙台・東京・大阪・那覇での見え方(「ステラナビゲータ」によるシミュレーション動画。以下同) 鹿児島県垂水市・岡山市・石川県珠洲市・秋田市付近を結ぶライン上では、土星の一部だけが月に隠される接食が起こり、非常に興味深い現象になる(これより北西側では食は起こらない)。国内で見られる次回の土星食は来年2月1日。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年12月05日 18時50分08秒
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