テーマ:天文(639)
カテゴリ:10文
夜空で赤っぽく輝く火星は、地球の一つ外側を公転している惑星。公転周期が687日の火星に対して、公転周期が365日の地球は、約780日(約2年2カ月)ごとに火星を追い越す。このとき、地球と火星の距離が最も近づくことから、火星は約2年2カ月ごとに観察の好機を迎える。このチャンスが1月に訪れる。
今回の火星と地球の最接近は1月12日23時頃。このときの火星と地球の間の距離は約9608万キロメートルで、これは最接近としては遠めの距離と言える。また最接近の時の火星の視直径は約14.6秒角で、これはいわゆる「大接近」 と呼ばれた2018年7月31日の最接近時の約24.3秒角と比べ、6割の大きさに相当する。 1月12日に地球に最接近した火星は、13日から14日にかけては月と接近する。満月となる時刻は1月14日7時27分なので、13日夜(から14日朝)も14日夜(から15日朝)も、月はほぼ丸い形をしていて、大変明るく輝く。月よりは暗いものの、火星も最も明るく見える時期なので、2天体が近づいて輝く様子は大変目を引く光景となる。 13日夜から14日朝にかけては、月が火星に少しずつ近づいて行きく。14日昼に月と火星が最も近づく頃は観察できないが、14日夜から15日朝にかけて、今度は月が火星から少しずつ遠ざかるところが観察可能となる。2夜を比べると、火星と月の位置関係が変わっていることも分かる。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025年01月10日 18時55分04秒
コメント(0) | コメントを書く
[10文] カテゴリの最新記事
|
|