ユネスコ憲章記念日
ラジオを聞いていたら、今日11月4日は「ユネスコ憲章記念日」なんだって。1946年(昭和21年)のこの日、「国際連合教育科学文化機関憲章」(ユネスコ憲章)が発効し、ユネスコ(UNESCO)が発足した。「UNESCO」の名前は正式名称「United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization」の頭文字に由来する。日本語では「国際連合教育科学文化機関」といい、国連の専門機関である。本部はフランスのパリにあり、教育・科学・文化の発展と推進を目的としている。2013年(平成25年)11月時点で、加盟国数は195ヵ国、準加盟9地域である。日本は1951年(昭和26年)7月2日に加盟した。最も新しい加盟国はパレスチナ国である。2016年(平成28年)時点で、分担金の最大の拠出国はアメリカ合衆国(22%)、2位は日本(9%)である。ただし、アメリカは拠出金支払いを全額停止しているため、実質的に最大の拠出国は日本である。「教育や文化の振興を通じて、戦争の悲劇を繰り返さない」との理念により設立の意義を定めたユネスコ憲章の前文には「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」との文言がある。活動にあたっては、重点的に推進する目標として「万人のための基礎教育」「文化の多様性の保護および文明間対話の促進」などを定める。それに基づき、例えば前者に関しては識字率の向上や義務教育の普及のための活動、後者については世界遺産の登録と保護、文化多様性条約の採択のほか、歴史的記録遺産を保全するユネスコ記憶遺産(世界の記憶)事業などを実施している。