門外漢のねごとたわごとひとりごと

2013/01/26(土)09:51

こんな話が載っていました…

読書関連(29)

今回もまた送っていただいた。『季刊 ぎをん』No.213 新春号です。送ってくれるのは、2ヶ月に一度のペースで京都で晩御飯を食べる会『なるせ会』の幹事さんで、この出版物に関わりのある方です。 内容は当然のこと祇園ネタばかりで、有名無名を問わず文化人や芸術家、著述業の方や大学の先生など多彩な顔ぶれの皆様のエッセーで、大半のページが構成されている。 それらを何号にもわたって読んでいると、祇園という花街の格式や歴史、その有り様や其処に息づくひととなりの輪郭線のようなものが見えてくる。 今回の新春号にこんな話が載っていました。 京都在住の日本画家 森田りえ子さんのエッセーです。 祇園の一力亭には「巴会」というものがあって、彼女もそのメンバーになっているという。 この「巴会」というのは、京舞の井上八千代家元と、その弟子である祇園の芸妓さん舞妓さんの舞を鑑賞して愛でる会だとの事。 これが年に6回、時節に応じたテーマの舞を、一力茶屋の大広間で鑑賞するのだという。 想像するだに、なんとも優雅なものである。 この「巴会」のネーミングは、この茶屋で遊興した事で有名な忠臣蔵の大石内蔵助の家紋が「左二つ巴」だった事から来ているのだそうです。 さらにこの「巴会」は、忠臣蔵家臣四十七士に倣って、メンバーの定員を47名に限っているとの事で、これもまた由緒正しい洒脱極まりないものだといっている。 メンバー数が47人のみとは、なんとも排他的でインナーなシステムのように思われるが、ある種の文化とは、このようにしてこそ守られてゆくのかもしれない。

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