カテゴリ:社会観察関連
大相撲秋場所真っ盛りですが、それをテレビ観戦していて気が付いたことをひとつ。
幕内力士が何人いるのか? おそらく50人弱だと思いますが、そんな力士のほとんどのお相撲さんが土俵に上がるときに、つまり取り組みに向かうときに手の手首や腕や指先、膝や足首や足指など身体のどこかに、包帯やサポーターや絆創膏やテーピングのような何らかの手当か予防なのかわからないが、そういった処置をしているのが目立ちます。 もちろんあのような格闘技をされているのですから、怪我も頻繁に起こり得ることだとは思う。でも、ごく少数ながらそういった処置を一切せずに、綺麗なままの身体で土俵に上がるお相撲さんもいらっしゃるのです。 ある日そういった目で幕内の取り組みを観ていると、関脇の貴景勝関と小結の遠藤関そして平幕の竜電関などが包帯無しの綺麗な姿で土俵に上がっている。 大相撲というのは、世界の格闘技の中でも完成度の高い、究極の美意識が表現された完成形である。 それは当然のことながら、必ず ”礼に始まって礼に終わる” ものであり、塩撒きの清めの所作、儀式用の化粧まわしや横綱の土俵入り、幕内力士の土俵入り、弓取り式など各種決め事の綺麗さなど、その他の格闘技とは明らかに一線を画していると思っている。 もとはといえば、相撲は神様に奉納する ”神事” だったとのこともいわれている。 そんな背景のある大相撲ですから、遠藤関のように少々の怪我や痛みくらいではテーピングやサポーターなどを巻いて土俵に上がることは一切しないのだと、矜持を持って実践しているお相撲さんもいるのです。 そのような美意識を持ち、潔さのようなものを感じますから、好きな力士のひとりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.09.14 03:10:05
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