妹が両親の遺品整理というわけでもないのだろうけれど、さして大きくない押入れを掃除がてらひっくりかえしていると、箱入りのウイスキーやブランデーがたくさん出てきたので、持てるだけ持っていくと我が家に電話が入った。
私の父親は酒飲みだったけれど洋酒は全くと言っていいほど飲まなかった人である。したがってこれら戴き物の洋酒類は、その都度どなたかに差し上げていたのだろうと思われる。しかしそれでもなお残ったものがたくさん出てきたというのです。
わたしも自宅では洋酒を飲むことはそうそうあるわけではないけれど、わが女房殿は洋酒を比較的飲みますから、全く酒を飲まない妹のところに置いておいても、ただの押入れの邪魔モノにしかならない。
それなら我が家で保管するという意味でありがたく置いておくことにした。
もちろん妹には「誰か親しい人で洋酒の好きな人がいれば、あげちゃえばいいよ」と言っている。
そしてその押入れの奥に押し込んである酒類をざらっと見てみると、そこそこ高級なウイスキーやブランデーのようである。
我が家も酒屋やバーをやるわけではないので、そんなウイスキーばかりたくさんあっても仕方がないのですが、とりあえずスコッチ好きの友人などが訪ねてきたら、好みに応じて封を切ってあげようと思っている。
わたしはさほどでもありませんが、好きな人にとって見れば宝の山に見えるかもしれません。
それにしても我が親父殿は、よっぽどの酒好きと思われていたのだろうことがよくわかる。