一昨日の日曜日、いつもより早い目にスポーツクラブを切り上げて帰ってきた。12時から放送の大阪国際女子マラソン中継を見るためです。
既に2名の東京五輪出場選手は決まっていて、3人目の選手を選出するレースの一つだったのです。
2時間22分22秒以内で走らないと選出する候補にもならないという、少し高いハードルが設定されていたのです。
選手たちにとってはそんな厳しいレースですから、観戦する方にとっては序盤から大変面白い高速レースが展開されて楽しめた。
結果はご存じの通り、<<松田瑞生、大阪国際女子マラソンV 五輪派遣記録を突破>> という見出しとともに報道されたのです。
このレースを終始見ていて、優勝した松田瑞生さんはもちろん素晴らしい走りをして、感動させてくれましたが、わたしがそれよりももっと注目したのが、このレースのペースメーカーを務めた新谷仁美さん(31)=積水化学=でした。
つい先日19日に、アメリカテキサス州ヒューストンで行われたハーフマラソンで日本記録を出したばかりだったのですが、その1週間後の26日にこの大阪国際女子マラソンのペースメーカーを務めたのです。
この人のペースメーカーぶりは素晴らしい! ランナーたちへの配慮が随所に見て取れるのです。
レース中に、常に背後にいる選手を振り返り、気配りとともにその全体状況を把握していたし、給水ゾーンが近づいてくると、もう一人の日本人ペースメーカーに合図を送り、給水所と反対側に寄るようにと指示を出して、選手の給水の邪魔にならないように的確な配慮が行き届いていたのです。
そんな姿を見て、優勝者の松田瑞生さんにも感動したが、それよりももっと新谷仁美さんのペースメーカーぶりに大いに感動したのです。いいものを見せてもらった!