ソウルブラザース(羽島トオル)
著者はポニキャニ様の音楽ディレクターだった方です。
ある「スター」のバックダンサーで、その「スター」とダンスに惚れ込み、命まで賭けようとする主人公の人生は、傍から見るとバカみたいだけど、読んでいると何だかカッコ良く見えて来ます。
そして、この「スター」は、読んでいてムカつくほど傲慢でとんでもないヤツだけど、「スター」としてしか生きられない人間の弱さ悲しさはどこか滑稽で・・・という、よくあるキャラですが、私はこういうキャラに出会う度に「スターとはそれでいいんじゃない?」と思うのです。
この本の中の「スター」も、とびきり傲慢で、とびきり弱くて、とびきり悲しくて・・・だからこそとても魅力的でした。