ボードを買う(2)
さて、それからが笑い話。ボードを買うのが先か、スクールが先か忘れたけどそれはその「ゴッデス」のスクールで起こった。スクールには5,6人が参加していたが、ほとんどが学生という感じ。その時点ですでに社会人だったぼくは、かなり自分が「おじさん」という感じに感じられた。そのころって、電車サーファー全盛時代で小田急線は夏が近づくとボード持ったある意味迷惑なサーファーがいっぱいだったもの。つまり何がいいたいかというとサーファーの平均年齢が低かったってこと。さて、ウェットだが当時、ぼくの弟のヒロシというのがウインドサーフィンをやっていたので僕はその弟のウエットを借りていった。半袖のいわゆるシーガルって奴で当時は派手なウエットが出始めた頃だったので黄色と紺のツートンだった。 簡単な説明の後、ウエットに着替えて集合となった。やる気満々で、ウエットに着替えた僕をみるや、スクールの先生が「あ!きみ、そのウエット前と後ろが逆だよ!」とホイチョイの「見栄講座」とか「気まぐれコンセプト」のネタになりそうなドジをやってしまったのだ。昔から、ウエットのジッパーは前にあるのが当然と思い、僕はジッパーを前にウエットを着てしまっていたのだった。恥ずかしすぎる。あきれ果てる女子大生?か女子高生のスクール生の冷たい目線を避けるように僕は再び更衣室に走ったのだった(続く)。*ところで「気まぐれコンセプト」といえば、当時の僕のイメージはまさにあの主人公の軽薄な「平井くん」という感じなのでそれをイメージして、このエッセイシリーズは読んでみてください。