2005/04/19(火)01:31
日本とアジア、薩長と会津
37%が「日本は最も危険」 韓国調査、北朝鮮上回る
靖国、教科書で応酬 町村氏、反日教育と指摘
まあ、記事はどれでも良かったのですが・・・。
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私がはじめて就職したシステム会社には中国人の部署がありました。
その会社では、将来、中国に子会社を創りたいと考えていました。
その際に中心となる人材を日本で育てるつもりだったんだと思います。
私の同期にも中国人と韓国人が1人づついました。
彼らは留学生で、私たちと同じく新卒での入社でした。
新卒とはいえ、私より片手の指の数以上年上です。
中国人のA君は、上海の大学を卒業した後、
日本語学校に2年間通い、日本の4年制大学に留学。
韓国人のBさんも、
韓国の大学を卒業→日本語学校卒業→日本留学と、
2人とも私たち日本人の新卒より多くの経験と努力を積み重ねての入社でした。
日本語が堪能で敬語を上手にあやつる様は、
外国人であることしばしば忘れさせられました。
努力家でありユーモアのセンスもある彼らは、
同期にも本当に慕われていました。
A君とは研修で同じグループとなりました。
お互いにプログラムなんて組んだこともありませんでしたが、
分からないところを教えあいながら、
時には終電までPCの前に向かい3ヶ月間乗り切りました。
また、日韓W杯の期間中、
飲み屋で韓国人のBさんと
「テーハミングッ(大韓民国)!」と叫び、騒ぎ、
店員さんに注意されたことはいい思い出です。
まぎれもなく、2人とも私にとっては友人なのです。
だから、最近のニュースは非常に心が痛むのです。
いっしょに笑っていた彼らの胸のうちは、
実のところはどうだったんだろう、
などと考えてはいけないことをついつい考えてしまいます。
同時に、今どんな思いでニュースを見ているのだろうと・・・。
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私の出身地である福島県には、いわゆる戊辰戦争で朝敵とされた会津があります。
あれから150年たった現在でも会津は長州を恨んでいるというのは有名な話です。
私が思うに、会津の人々が恨んでいるのは、
薩摩と手を結んだ桂小五郎や、
薩長軍の将であった山県有朋、
奥羽列藩の嘆願を無視して会津攻めを強行した世良修蔵などであり、
戊辰戦争前に没した吉田松陰や高杉晋作などは、恨みの対象に含まれていないんじゃないのかなぁと。
(このあたり、もし会津の方がご覧になっていらっしいましたら、ぜひコメントをいただきたいです。)
ましてや現在の山口県人には恨みなんて微塵もないはずです。
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それを考えると、教科書問題などを理由に反日感情をもつ人々の恨みの対象は、
太平洋戦争時の日本軍であり、
それらの人々を祭る靖国神社であり、
その歴史を肯定する日本人だけである、
と思いたい・・・。
しかし、中国のデモでは、日本料理店や現地の日本人が襲われたりしている模様。
となると、教科書問題は日本人を叩くための口実であって、
今回の一連のデモには、なにかもっと根本的な、大きな問題があり、
それが解決されないかぎり、日本がいくら謝罪しても、
教科書がアジア諸国の納得するものに改定されたとしても、
こういった緊張状態は続いていくのかなぁと考えてしまいました。
坂本龍馬は犬猿の仲だった薩長に手を結ばせましたが、
結局、薩長間での功績の取り合いが不毛な内戦を生みました。
せめて日本とアジア諸国は、いったん手を取り合ったなら、
WIN-WINの関係を目指してポジティブな競争心で互いに成長していってほしい。
あー、なんかとりとめもない文章ですが、
とにかく、そう願うのであります。