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一 夢 庵 風 流 日 記

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2006年01月22日
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テーマ:徒然日記(22678)
カテゴリ:その他
 東京では5年ぶりの大雪(雪国の方からすれば細雪)でした。

 外に出てみますと、銀世界、枝に積もった雪の上面だけをスッと集め
 口に運び舐めてみたりします、雪は空気中に浮かんだ塵も含んでいるなんて
 やぼったいことは無視、こんなことが出来るのも数年に一度ですから。

 ギュッギュッとかき集めた雪を固め、手の平大の球雪を家に持ち帰り
 熱いお茶をすすりながら、ジッと見つめたり、コロコロと転がしたりします。
 
 ベランダから外を眺めると、雪が数センチほど規則的に積もっている景色には
 アンバランスな耽美、調和の取れた形式美が混在しているように思えます。

 自然が産み出した木々に積もる雪は、もう少し積もれば重みにて自ら地面にフサッと
 沈み行くことになります、その浮落の微妙なバランスがこちらになんともいえない
 危うさを感じさせ、いつまでも見つめていたくなる情心をくすぐります。

 あと一時間も降り続ければ、あの雪は落ちるかもしれないのに、その横で人工物に
 積もる雪は、いつまでも安全な積雪を続け、計ったかのように、
 たいらに積もっていくのです。

 同じ銀世界の中で対照的にあらわれる、この人工美と自然美、幾何学的な美と
 アンバランスな美、また刻々と雪が降り続くことによる情景の変化が、いま眼前に
 広がり感じる美しさを補償しえない儚さが、舞雪の中に包括されているのです。

 このアンバランスな美と幾何学的な美は、まるで「メビウスの輪」のような
 ねじれと一致点を見事に表したものといえるのではないでしょうか。

 昔の人はうまく表現したものです、雪の降る様を、「しんしん」という言葉で
 表しました、私は、これほど見事な言葉の使い方を知りません。

 
 冷蔵庫にいつまでも眠っている缶ビールがありました、山のキャンプで籠に
 入れた飲み物を清流で冷やすことにヒントを得て、この雪の中にポツンと立てて
 積もる雪の中で冷やしてみようと思いつきました。

 元々冷えているビールを冷やすのですから、間抜けといえばそれまでですが
 雪から取り出したビールとなれば、家では、ほとんど酒を飲まない、この私でも
 気分に酔い、美味しく飲めるのではないかと自分に暗示をかけているようでした。

 一本置いてみました・・・これはおかしい、バランスが悪すぎますし貧相です。
 そこで、押入れから、頂き物のビールケースの箱を開け、もう二本、
 缶ビールを取り出し、三本置く事にしました。

 ただ置くだけでは先ほどと同じく、醜悪な画構図にしかなりませんので
 少し雪を固め、三本を45~60度ほど傾け、無造作に積んで焚き木のような
 絵をイメージして並べました。

 このまま雪が降り続けば、缶が雪に埋まって見えなくなるかもしれませんので
 積雪量を自分で予想し、最終的には缶の1/5ほどが顔を出す姿を想定して
 セットしてみました。
 
 不思議なもので、こういうどうでもいい事であっても、夢中になると寒さなんて
 吹き飛ぶものです、セットを終え、時間を見ると一時間ほど経っていました。
 



 *結局、私の性格的なものもあり、缶ビールをセットしていたことを
  コロッと忘れていて、発見したのは結構雪が溶けていた午後のことです。
  もちろん、その缶ビールは情緒も無い状況では飲めないので、
  また、冷蔵庫と押入れに眠ってもらうことにしました(笑)。


 
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最終更新日  2006年01月23日 01時40分35秒
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