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劇団四季のミュージカル「マンマ・ミーア」に首ったけです。去年、潮留にある「電通四季劇場」で観たのですが、「もう一度行きたい」ということで今年の8月にわざわざ大阪まで行くことにしました。(ちなみに、私は東京在住。)
マンマ・ミーアを見たくなった人は、ぜひ! マンマ・ミーア ところで、劇団四季には「貸切」というのがあります。どこぞの団体がそれを利用して仲間だけで楽しんでいるのでしょうけど、何を考えていたのか、ふと私も「貸切をやってみたい」と思ったわけです。 貸切をするといくらになるかを計算してみました。 *チケットの値段 S席:11500円 A席:9450円 B席:6000円 C席:3000円 *「電通四季劇場」の席数:1216席 殆どがS席とA席なので、平均単価10000円で計算すると、全席を押さえるのに1216万円かかる計算になります。貸切だといくらかの割引がきくとして、それでも1000万円くらいはかかるという予想です。 うーん。今の私のポケットマネーではかなり無理があります。ぜひ、バリュー投資仲間と貸切で「マンマ・ミーア」を観たいところですが。 そして、そうこう考えているうちに「劇団四季はボロい商売をしている」ということに気づいた私は、劇団四季の企業価値に興味を持つようになりました。すなわち、「いくらで買収したいか」ということです。 なんと、劇団四季の財務諸表が公表されていました。会社名は「四季株式会社」です。その財務諸表を少し見ただけで「凄い」の一言でした。一言で言うと「日本のバフェット型企業」です。 そのへんにある日本の上場企業などハッキリ言って「ゴミ」のように見えてきます。まあ、情報がほんの一部しかないので、これだけで判断するのは危険ですが、ビジネスフランチャイズの強さを考えるとそう思えてきます。 四季株式会社 以下は、営業収入の推移と簡易的な財務諸表です。情報はこれだけですが、凄そうだということは確認できます。 *営業収入(売上高)の推移 第33期(1999年1月1日~同年12月31日) 18,860百万円 第34期(2000年1月1日~同年12月31日) 17,002百万円 第35期(2001年1月1日~同年12月31日) 18,959百万円 第36期(2002年1月1日~ 同年3月31日) 4,405百万円 第37期(2002年4月1日~2003年3月31日) 20,904百万円 第38期(2003年4月1日~2004年3月31日) 25,085百万円 (36期は、決算期変更に伴い3ヶ月の決算) *公演回数 第33期(1999年1月1日~同年12月31日) 2,265回 第34期(2000年1月1日~同年12月31日) 2,297回 第35期(2001年1月1日~同年12月31日) 2,223回 第36期(2002年1月1日~ 同年3月31日) 530回 第37期(2002年4月1日~ 2003年3月31日) 2,567回 第38期(2003年4月1日~ 2004年3月31日) 2,886回 (36期は、決算期変更に伴い3ヶ月の決算) *劇団四季の貸借対照表(一部、損益計算書) 利益剰余金の中にある「うち当期純利益」という項目が直近の「税引後利益」であると考えていいと思います。明日はこの財務諸表と劇団四季の事業内容から、簡単に企業価値分析を行う予定ですが、今回は簡単にいくつかの指標だけを並べておきます。 ・株主資本比率=63.8% ・ROE=25.0% ・4年売上高成長率(年率換算)=7.4% うーん。やっぱり凄いです。私は「マンマ・ミーア」だけでもいいから買収したいです。 今日の言葉: 「ビジネスフランチャイズを作るのは競争優位性である。」 P.S. しかし、非上場企業の財務諸表ってあまり細部まで公表されていないですね。劇団四季の有価証券報告書を入手したいところです。 でもやっぱり、「零細投資家」でも良いですから、「劇団四季の株式」がほしいです。浅利慶太(劇団四季の社長)さん!お願いします! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
私も劇団四季は好きです(「四季の会」の会員です)。2002年にJASDAQに上場という話があり楽しみにしていたのですが、取りやめになったみたいですね。
事後報告になりますが、リンクをはらせて頂きました。 (2005年03月23日 22時22分30秒)
「オペラ座の怪人」もぜひ買収記念公演の演目にエントリーして下さい。
平日昼間の会員特定日割引(-1000円)があるので、会員権を取得して1,216,000円引きで観れたら更にバリューですね。 実現したらと思うとワクワクです! それにしても地方都市に続々と専用劇場建ててるのに、まだこんなに余ってるなんて、、、 (2005年03月23日 22時48分23秒)
私もマンマ・ミーアの素晴らしさに感激して、四季のファンになりました。で、同じようなことを思いましたが、買収価値を実際に計算してみようというのはさすがです。
あと、Webの予約システムの出来栄えの素晴らしさにも感激しました。 (2005年03月24日 01時06分18秒)
本当に儲かっている企業って資金調達する必要がないから
上場しないかもしれませんね。 日本マクドナルドやNTTドコモみたいに頭打ちになったら 上場するかも。。。。 孔明より http://spaces.msn.com/members/lm/ (2005年03月24日 03時39分34秒)
vox mundiさん
>私も劇団四季は好きです(「四季の会」の会員です)。2002年にJASDAQに上場という話があり楽しみにしていたのですが、取りやめになったみたいですね。 上場取りやめは、マジで残念です。でも、この頃はバリュー投資をやっていたかやっていないか微妙な時期だったので、多分見つけられなかったと思います。今、上場すれば株価は高いんでしょうね。 伝説の芹沢さん >「オペラ座の怪人」もぜひ買収記念公演の演目にエントリーして下さい。 「オペラ座の怪人」はまだ見ていません。近いうちに見てみたいと思います。 >平日昼間の会員特定日割引(-1000円)があるので、会員権を取得して1,216,000円引きで観れたら更にバリューですね。実現したらと思うとワクワクです! 1260万円は、会員権ではなくて1日貸切の代金です。残念! mi☆caさん >宝塚なんかも、どうなんでしょうね。(私は宝塚ファンではないですが)しかし、マンマ・ミーアにいなとらさん、すごいほれこみようですね! 私は見たことがありませんが、多分、宝塚も強固なビジネスフランチャイズがあると思います。 くどいようですが、マンマ・ミーアはいいっすよ。 (2005年03月24日 22時58分00秒)
yosukeさん
>私もマンマ・ミーアの素晴らしさに感激して、四季のファンになりました。同じようなことを思いましたが、買収価値を実際に計算してみようというのはさすがです。 劇団四季のミュージカルも実は当たり外れはあるのかもしれません。でも、マンマ・ミーアは確実に当たりだと思います。 >あと、Webの予約システムの出来栄えの素晴らしさにも感激しました。 これは確かに凄かったですね。非常に分かりやすかったです。 孔明さん >本当に儲かっている企業って資金調達する必要がないから上場しないかもしれませんね。 本当に上場する必要がないのかもしれません。また、短期志向なアウトサイダーの投資家という「外野のヤジ」を気にしなくて良いから、長期的視野で経営ができるのかもしれませんね。 >日本マクドナルドやNTTドコモみたいに頭打ちになったら上場するかも。 それはあるかもしれませんね。ただ、マクドナルドもNTTドコモも値下げをしなければならない競合相手がいるのに対して、劇団四季はその気になれば値上げができるという点で、決定的に違うと思います。 P.S. 予断ですが、個人的には、NTTドコモはそれほど事業素質が低い企業とは思わないです。 (2005年03月24日 22時58分13秒) |
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