カテゴリ:フットボール
<6日>
この日はいよいよUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第2戦、リバプールvsバルサ。ホテルのロビーにはかなりリバプールのサポーターが多数も、バルセロニスタの姿も。午前中は写真のリバプール大聖堂に行ったが、街中でも両チームのサポーターの姿が見られ、決戦間近という空気。 夕方、ホテルそばからバスに乗り、この旅3度目のアンフィールドへ。ライム・ストリート駅そばから、リバプールサポーターの3人組が乗り込む。しかし話しているのはスペイン語。おかしいと思い話しかけると、なんとリバプールのシャビ・アロンソの友人で、サン・セバスティアンから応援に来たとのこと。「それでか」と納得。「レアル・ソシエダのサポーター?」って聞くと。「そうなんだよ。もう降格するけどな」と自虐的な返事。それでも、「ラ・レアル!ラ・レアル!」と車内で歌う。平日の夜のせいか、渋滞。結構時間がかかったが、なんとかアンフィールドに到着した。 私たちのアウェー席には、騎馬警官がいっぱい。ボディチェックも厳重で、時間がかかる。なぜかリバプールのユニフォームを着た人がいて、「脱いで入れ」と注意されていた。 スペイン語のアナウンスに対しては、バルセロニスタがカタルーニャ語でないことに不満でブーイング。なんか、カンプ・ノウに帰ってきたみたいで少し安心する。しかし、試合前にはリバプールのサポーターが「You'll Never Walk Alone」の大合唱。マンUのサポーターは大ブーイングだったが、バルセロニスタは黙って聞き入り、拍手まで送った。スペインでは考えられないことだった。 そして選手入場。バルサは久々の蛍光イエローのユニフォーム。 第1戦を1-2で落としたバルサは3バック。さらに負傷明けのエトーも先発で、攻撃的な賭けに出る。しかし終始、リバプールのペース。第1戦ほどのどん引きではないが、速攻が何度もはまり、バルサゴールに迫る。バルデスの好セーブとポストになんとか救われたバルサは、グジョンセンがゴール。0-1で勝利するも、2戦計2-2。アウェーゴールが多いリバプールが準々決勝に進出した。 バルサは第2戦は勝ったが、第1戦でアウェーゴールを得点も取ったリバプールにずっと主導権を握られ、軽くあしらわれていた。なんとも第1戦での負けは痛かった。第1戦の失点がミスだけに、本当に悔しい敗退となった。 試合後は、両チームのサポーターがエールの交換。バルセロニスタが相手へコールなんて、もう2度とお目にかかれないかも。マフラーも投げ合って交換していた。写真は、「Catalonia is not Spain(カタルーニャはスペインじゃない)」のメッセージを掲げるリバプールのサポーター。 帰りはなぜか路線バスに乗せてもらえず、「SOCCER BUS」と書かれた割高な2階建てバスに乗り、ライム・ストリート駅まで。そこから徒歩で帰った。ホテルのレストランで遅い夕食。両チームのサポーターが和やかにビールを飲んでいた。 翌朝早くに空港へ。ジョン・レノン像に見送られながら、リバプールをあとにした。 スペインとは全く違うフットボール文化を見てきた。スタジアムは屈強な男たちをものすごい警備で抑えているという感じで、少し息苦しかったが、あの声量による応援はすごい。ものすごい迫力だった。バルサは敗退してしまったが、またひとつ、いいものを見たという気はする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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