2008/09/03(水)00:27
秋は 人恋しい^^ 恋愛映画でも 観ましょうか?
HDDにたまりにたまった 海外ドラマやサッカーを 観なきゃいけないのに
レンタル割引券有効期限に 惑わされ 借りてた 2本のDVDの中の
『SILK/シルク』鑑賞しました。
1996年 世界23カ国で大ベストセラーとなった 小説『絹』を
日本、カナダ、イタリア合作による 映像化で
俳優陣には マイケル・ピット、キーラ・ナイトレイ
役所広司や 中谷美紀ら 豪華キャスティングを迎え
台詞は 最小限 言葉以上に語りかけてくるのは 顔の表情
特に 目による演技が 心の流れを 表現してました。
台詞は 主人公の語りが中心で 会話シーンも少な目
坂本龍一プロデュースの音楽が 静かな時間の流れを感じさせ
風の音や水の音が ハッとする位 クリアで 耳に届くようでした。
撮影現場となったのは 日本は 長野県松本市 山形県酒田市で
その風景は 水墨画のようなタッチで 儚げで美しく 映し出され
イタリアは セモナータ ローマ ビエモンテと その風景は
まるで 印象派の絵画を見てるような 仕上がりになって
日本と西洋の対比が 主人公が 恋し愛し続けた
2人の女性の美の対比のようで どこまでも綺麗な映画でした。
19世紀のフランス 村の一大産業である 製糸工場の蚕が疫病となり
結婚したばかりの愛する妻を 村に残し 青年は 蚕の卵を求め
遠き 異国の地 日本へと旅に出る。
時は 混乱の幕末、数ヶ月かかってやっとたどり着いた
小さな村で 青年は 神秘的な まるで絹のように透明感のある
1人の日本女性と出会う。
景色も生活も 風習も 異なる日本とその女性の美しさに惹かれ
青年は その後 何度か 蚕の卵を買い付けに 向かう
妻を心から愛しながら どうしても忘れる事のできない 異国の女性
この日本女性から届いた 毛筆の手紙の内容を知った時
そして その手紙に隠された もう1つの真実を知った時
彼は 秘められた想いと 運命の人の愛に 涙する。。。
悲恋とも言えないし 三角関係という括りには とてもできない
糸が紡がれ 織りあがっていく シルクの美しさのように
彼は 2つの国 2人の女性を 心の中で紡ぎ 織り上げ
真実の愛に 触れたのだろうと 思えるラストシーンが感動的でした
こういうタッチは ハリウッド映画では 味わえない
日本、ヨーロッパならではの 映画感覚なんだろうなと
秋には ぴったりの 上質恋愛映画でした。