テーマ:機動戦士ガンダム(4136)
カテゴリ:サブカル全般
久しぶりの富野由悠季ガンダムということで大いに期待していた『ガンダム Gのレコンギスタ』の1話・2話を視聴。
最近のアナザーガンダムは仮面ライダーシリーズを思わせる迷走ぶりだったので正統派の『ガンダムUC』は宇宙世紀を補完するサイドストーリーとして楽しませてもらったが、やはり最高の作画でモビルスーツ戦を見られたのが大きかった。 しかし同時に政治を含めて描く戦争モノとしては限界に達してしまった感じもあった。ニュータイプは人類の未来と可能性を提示するだけのマイノリティに過ぎず、オールドタイプのための政治システムは何ら変わらないことを証明し続ける物語になってしまった。 そして今回のGレコ。まだ全容は明らかではないが、宇宙世紀の次の時代としてスタート地点を改めることでガンダム世界でありながらまったく別の進化を辿ったような空想的なSF世界を示すことに成功したんじゃないだろうか。 専門の美術やデザイナーがいるだろうからすべてが富野由悠季の世界というわけではないだろうが、ターンエー以降の富野作品に見られる色彩豊かで牧歌的な空気が満ちているのがわかる。 最大の魅力は何と言っても「富野節」。キャラ同士の会話が成立するかしないかギリギリの線で言いかけてやめる、そんな腹八分目な意思伝達の応酬がたまらない。 当然、初回放送の名言はアイーダさんの「世界は四角くないんだから!」に決定でしょう。まったく意味がわからないが、それがいい。 そんなストーリー展開なのでまだ状況が掴めない部分も多々あるのだが、わからないのにグイグイ作品世界に引き込んでくる圧力はさすが。 主人公のベルリは今風の絵柄になってはいるものの中身は怖いもの知らずでポジティブなジュドーによく似ており、ときどきオネエ言葉になるカミーユ以降の主人公の特徴も備えた逸材の予感。 ちなみに富野御大曰く今回のGレコは「子供向け」とのことだったが、低年齢層を置いていくには充分すぎるほど難解な序盤で、思わずフル・フロンタルのようにニヤリと口元が歪んだ(笑) 「大人向け」とうそぶいて大炎上したAGEとはやはり役者が違うな。 OPソング・EDソングは妙に爽やかでまだ耳慣れないが、作画はデジタルのはずなのにどこかセル画のようなタッチになっていて面白い。今後の展開が楽しみだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年10月03日 15時37分40秒
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