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羽を持つ羊と不思議な世界~夢と幻想の狭間で~

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April 8, 2007
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不知火の日記をみて思い出してしまいました。

不知火はまだこの日記見ないほうがいいかもしれない。

俺は今インコを飼っています

やたらかわいですw

でも、今飼ってるインコとは別にもう1匹いたんです

っていうか、そのもう1匹を飼っているときには今のインコはいませんでした

キエリボタンインコという名前らしいです

なんでも首のところが黄色いからだそうです。

 

で、最初のインコのほうはペットショップで買ったわけじゃないんです

なぜか家の前に居たんです

最初は人形かと思ったんですがバタバタと羽を動かして必死で飛ぼうとしてました

別に飛べなくなったわけじゃなくて濡れていて飛べなかったんです

で、かわいそうだな~とか思って家に持って帰ったんです。

それから体が乾いて飛べるようになりましたよ

でも、放すといってもここは日本、しかもインコが住めるような環境ではないのです

だから飼うことになっちゃいました。

もともとペットが欲しかった、ペットを飼うのが夢だった俺としてはうれしかったんです

世話をするのが楽しくて

一緒に遊ぶのも楽しかったです。 

それから1年くらいが経ちました。

いつものように俺はインコと遊んでいました。

で、ちょいと用事を思い出して自分の部屋に戻って用事を済ませてもとの部屋に戻ってきたんです。

この時、もうちょっと俺が注意力を持ってればね

ドアを開けて部屋に入りました。

で、インコはその足元に居たわけです。

でも俺はそんなことに気がつかずに踏んでしまいました。

モロにです。

であせって足を上げたんですが

・・・・もう虫の息でした。

ぴぃ・・・・・ぴぃ・・・・

と何かを伝えようと必死に鳴いているようでした 

そのとき母親と弟も居ました。

で母親が「・・・もうダメかも・・・」

と言って手にインコを乗せました。

すごく苦しそうな表情でした。

俺はたまらずその部屋を飛び出してトイレに引きこもりました。

「大丈夫だ、絶対に助かるんだ」

と、ずっと心の中で思ってました。

でも、俺の目は涙であふれていました。

数分後、ノックの音が聞こえました。

そして母親の声がしました。

「しょうがないよ。命あるものはいつか死ぬんだから」

俺の頭は瞬時にその言葉の意味を理解しました・

死んだ

母親は俺にそう伝えたかったんです。

その言葉の意味が解った瞬間俺の頭にはあいつの姿が走馬灯のように映ってきました。

そして、

俺は近所の迷惑も考えることなく、何かが壊れたように泣き叫びました。

泣いて泣いて泣いて泣いて

いくら泣いても涙は溢れてきます。

まるで体中の水分を全部外に出すように

何十分も、何時間、も泣き叫びました。

トイレにずっとこもって

そして、へたり込んでた俺は何とかたち上がりトイレの外に出てあいつの籠がある部屋に行きました。

その間もずっと泣いて、叫んでました。

部屋に入ると、箱の中に横たわるあいつの姿が目に入りました。

その刹那。もう俺は立っていることができなくなりました。

その場にへたり込んで再び泣き叫び始めました。

涙はかれることなく次々にあふれ出してくる。

声はかすれて何を言っているのか自分でも解らない

ただ、泣かずにはいられなかった。

生き物の死に初めて直面した俺です

しかも自分が一番かわいがっていた

弟よりも、友達よりも、年下の子たちよりも

誰よりも可愛がっていたやつを

自らの緩慢な行為で。

自らの手で殺してしまったのですから 

その罪悪感と、死を受け入れられない気持ちが交錯して

何も

考えられませんでした 

 

箱に横たわるあいつを手で抱き上げました。

そのときはまだ暖かかったです。

まだ、体温がありました。

これから生き返るんじゃないか

こいつは新しい芸を身に着けて俺を驚かせようとしてるんじゃないか

その考えがいつまでで経っても頭を離れませんでした。

でも、あいつはいつまでも目を開けることはなく

ただ俺の手の中で徐々に体温を失っていきました。

 

俺は

ただ泣き叫んで

何もできずにへたり込んで

親や弟、近所のこと。

周りのこと全てが見えなくなってただただ

目から溢れるものをぬぐうこともできず

やつを抱えていました。

その日は夜遅くまで寝ることができませんでした。

 

そして次の日。

目が覚める間際

あいつの鳴き声が聞こえたような気がしました。

その夢の声で俺は目を覚まし

あいついた部屋へと足を運びました。

でも

そこにはやっぱり冷たくなったあいつしかいませんでした

いつもなら俺が近くに行くと出す可愛い声は出しません

いつもなら外に出したらバタバタと部屋を飛び回るあいつの羽の音はもう聞こえません

もう・・・・あいつは俺を噛みません

いつも噛まれて痛がってた俺なのに

そのことが解ると

急に寂しくなって

また目から涙が溢れてきました。

もう遊べない

もう元気な声を聞くこともできない。

もう・・・飛ばない

再び俺はあいつを抱き上げました。

暖かいと思ったのはおそらく俺の体温だったのでしょう。

あいつは目を開けませでした

 

その日、1番に起きたのは俺で、後から家族が起きてきました。

そして親父が

「墓を作りに行こう」

と言って作りにいきました。

今は開発されてしまいふもとの方は道路になっていますが

家の上のほうは山です。

その山に入ったところの一番大きな木の根元にあいつを埋めてやりました

そして、両手を合わせて謝りました

あいつを殺したのは俺です。

俺にもっと注意力が防げたはずです。

そしてあいつはまだ生きていたはずなんです。

だから、ただただひたすら謝ることしかできませんでした。

許されるとは思ってません

どんな形であれ。人間ではないけど

ひとつの命を俺の手で消してしまったのです。

小さな命だったかもしれない

でも確かに俺には大きな存在だった。

あいつを拾ったときから。

俺の中で一番大きな存在でした。

俺の夢をかなえてくれた

 ただひとつの命

だから、俺は刑務所に入れといわれたら

喜んで入ります。

動物虐待だといわれたら。

弁明の余地はありませんと言います

おそらくあの時「死ね」と本気で言われれば

本気で死んでいたと思います。

そして、お前の寿命の半分、もしくは体の1部をなくせば生き返らせてやるといわれれば

半分といわず全部。一部といわず全ての部位を持っていってイイから

あいつを生き返らせてくれと言っていたでしょう。

 

それからしばらく

毎日俺は泣いてました。

学校にいるときは何とか明るく振舞ってやり過ごしました。

でも片時も忘れることはできませんでした。

家に帰ると俺は自分の部屋に入って泣きました。

あいつがいた部屋にはいけませんでした。

どうしても足はその部屋の方向に向いてくれませんでした。 

毎日のようにあいつの墓に通いました。

そして、毎回謝ってました。

「ごめんな・・・痛かったよな。苦しかったよな。俺がバカだったから。注意力が散漫だったから。お前をこんな目に合わせてしまったよな。ごめんな」

それから数ヶ月経ち・・・

山の入り口付近から少し入ったところまでが道路になる計画が立ちました。

俺はそれでも墓は動かしませんでした。

いや、動かすことができませんでした。

何故かは解りませんでした。

でも、動かせませんでした。

そして、あの木も

その周りの目印も

跡形もなく消え去ってしまい

変わりに 

そこには

無機質な

ただ黒い塊と白いラインが

あるだけでした

・・・・でも

今でもたまに

あいつの墓があったようなところに行ってます。

 

今になって思います

何故俺はあの時あいつの最期を看取ってやらなかったのだろう

・・・・・最期まで見てやったほうが良かっただろう。

なのに俺はあの場から立ち去った。

いや、逃げ出したんだ

だから、思う

これは後悔だ

何であいつの最期を看取ってやれなかったのだろう

それが心残りだ。

それと、

あいつは最期に俺に何か伝えようとしていたような気がする

気のせいかもしれない。ただの幻覚かもしれない

それでも、何か言いたいことがあったなら聞いてやりたかった。

言葉がわからなくても

聞いてやりたかった。 

それと最期にきっちりと

俺はあいつとサヨナラを言いたかったです。

1人であいつを逝かせてしまいました

寂しい思いをさせてしまった。

俺がいてやればよかった

そして・・・そのときは・・・死んだ直後はいえなかったかもしれないけど

その後すぐにちゃんと言いたかった

すぐならまだあいつも聞いてくれてたかもしれない。

ただ、少しだけ聞いてほしいことがあった

「俺のところに来てくれてありがとう、そしてさようなら。あと、バカで注意力もなくてお前に噛まれてばっかりで最期のの最期でお前を苦しめてしまって、それに加えて最期看てやれなかったこのどうしようもない俺を許してくれ。」

と、言いたかったです。

あいつにちゃんと伝わるかは解りません。

でも、名前を呼ぶといつも俺のところに来ていました。

だから、俺の言葉なら解ってくれるような気がします。

俺は、いつまでもあいつのことは忘れません。

たった1年一緒にいただけで何をふぬけたことを言っている

そんなことを言われそうですが

俺にとっては

これ以上ないくらい

最高の時間でした。

俺の夢が叶った1年だったんですから・・・・

 

 

 

 

あいつが死んで3ヵ月後

新しい家族ができました。

それが今のあいつです。

名前も死んだあいつと同じ名前です。

今度こそは

今度こそは絶対に

最期まで大切にしてやる

そして、最期は絶対に看取ってやる。

もう逃げない

そう決めたから。 

 

 

 

ごめんなさい。長い上になんか悲しい雰囲気で

でも、なんだか書かずにはいられませんでした。

これを読んでくださった方ありがとうございました。






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最終更新日  April 9, 2007 12:31:17 AM
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