2006/05/26(金)17:55
「情報のケルビン死」はなぜ起きない?
5/13の日記の「情報のケルビン死」の続き。
物理学でエントロピー増大の法則が発見された時に、沸騰したヤカンがさめるように全ての熱は拡散していつしか生命を含む宇宙の死がやって来るといわれたことがある。
もちろん、実際には少なくともまだ宇宙の死は来ていないわけだが、それにはわけがある。ヤカンは放っておけばさめるが、さめる以上のスピードで熱すれば沸騰するのだ。お湯を沸かすということはそういうことだ。
情報のケルビン死も情報が拡散して価値がなくなる以上のスピードで情報を生み出せばよいのだ。それができるかどうかで全てが決まる。
拡散する以上のスピードで情報を生み出すということはどういうことか。
何が新しい価値ある情報を生み出す原動力なのか?
それは生命体である我々の意思であり、知恵であり、感性だ。
それがあるかぎり、「情報のケルビン死」は起きない。