2006/07/19(水)09:52
問題にどう対処するか(その1)
問題に対する応急対処には、2つの種類がある。
これは以前に紹介したトレードオフをとう解くかとは別の切り口だ。
トレードオフ問題を創造的に打破することが大切と説いたが、ここでは創造ではなく、とりあえずの対処をどうするかという判断についての話題だ。
これは品質管理で有名な判断モデルだが、意外にこれを解説した書物があまり見当たらない。しかし実務上、非常に大切であり、また知っていると有益な判断モデルである。
何かの連絡が入ったが、それは問題かもしれないが、問題ではないかもしれないというグレーな初期状態をイメージして欲しい。
対処についての判断は、次の2つである。
(1)ボンヤリ者の誤り
すべて問題ないものと仮定して、何も対処しない。
(2)アワテ者の誤り
すべて問題があると判断して、可能な限りの対処をとる。
(1)は、コストは安くつくが、リスクは最大。
(2)は、リスクは小さいが、コストは最大。
あなたならば、どちらを選ぶだろうか。