組織進化プロフェッショナル! イニシア・コンサルティング 丹生 光

2006/07/19(水)09:52

問題にどう対処するか(その1)

どう企業を改革するか?(68)

問題に対する応急対処には、2つの種類がある。 これは以前に紹介したトレードオフをとう解くかとは別の切り口だ。 トレードオフ問題を創造的に打破することが大切と説いたが、ここでは創造ではなく、とりあえずの対処をどうするかという判断についての話題だ。 これは品質管理で有名な判断モデルだが、意外にこれを解説した書物があまり見当たらない。しかし実務上、非常に大切であり、また知っていると有益な判断モデルである。 何かの連絡が入ったが、それは問題かもしれないが、問題ではないかもしれないというグレーな初期状態をイメージして欲しい。 対処についての判断は、次の2つである。 (1)ボンヤリ者の誤り すべて問題ないものと仮定して、何も対処しない。 (2)アワテ者の誤り すべて問題があると判断して、可能な限りの対処をとる。 (1)は、コストは安くつくが、リスクは最大。 (2)は、リスクは小さいが、コストは最大。 あなたならば、どちらを選ぶだろうか。

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