「みかん」を沢山売るには
「分母を変えて沢山売る」問題解決に行き詰まったら、問題対象を分子としてその分母を変えると視点が変わって解決できることがある。昨日の身近な「みかん」の場合、分母を変えるとその分子である商品に新しい視点からの価値が出てきて新市場に売ることができた例をお話したい。外国産オレンジの輸入が自由化された時、みかんが売れなくなって困るというので、「ギフト」商品として北米に輸出した人がいた。そうしたら、良い値段で大変売れたというのだ。(たぶん今も売れている)なぜか。北米には果物は豊富にあるが、ナイフなどの道具がなくても手で皮をむいてその場で食べられるものはほとんどなかったのだ。その点、日本のみかんはその場で簡単に皮をむいて手軽に食べることができるというので非常に好評を博した。「ギフト」という新しい分母の上に、分子として「みかん」を乗せたらまったく違う視点から新しい価値が生じたのである。