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晴れている。気温がプラス4℃ぐらいで暖かく、雪が融け、路面が出ている。空の幾重にも重なった灰色を乱暴に剥がしていく。淀んだ空気を固めて鉛色の塊にする。雲の切れ間の青色を引きずり出す。光の線をつかまえて、たぐり寄せる。
デスクトップではモネの睡蓮と「日の出」が交互に映し出される。豊かな色彩の混じり合う運動の中にすっと入り込む。 私が移動する一つの点と点の距離が余りにも大きくて、昨日や一週間前のことが何年も前のことにように思え、過去であるという点では、20年前のことと変わりがない。とても同じ自分のこととは思えず、とりたてて主張しなくても、自己同一性はすでに壊れている。 zazen boysから「町田のヤンキー」が消える。あの素晴らしいベースが聴けない。あの素晴らしいベースが見れない。guitarの「カシオメン」とdrumの松下、そして「町田のヤンキー」の細やかで野蛮、野性的で繊細なテクニック、暴力的なテクと組み合ってこその向井のvocalがどうなるのか。悲しくて、久々に「野音ライヴ」を聴いている。 昨夜の酒。飲んで、食べて、歌い上げ、語り上げ、喜怒哀楽も愛憎も人との間にある坩堝の中に投げ入れて、遠くへ行く。漂流し、遠くへ行く。行け、行く。行く、行け。ことばが音になり、音が意味になり、意味はノイズになり、静かな音も、賑やかな音もヴォリュームを上げて行く。これでよし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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