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2004年09月の記事

全26件 (26件中 1-26件目)

1

酷い眠り・奇跡のラブレター。

それはもうひどい眠りだった。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊「眠る前。」僕はひどく疲れていた。帰宅は11時。まぁ確かに遅いが、普通は別にそこまで「疲れたー！！」って叫べるような時間ではないだろう。肉体的な疲労も普段以上にあった。僕はなかなか開かないきつく閉まった蓋を150本ほど開けた。今日は変な筋肉痛である。それ以上に、僕は精神的にうちのめされていた。先々週、実家に帰る前に徹夜して行なった実験を、昨日はやっていた。けれど昨日はそれがすごくうまくいっており、予定では８時くらいには終了し家に帰れる、と思っていた。しかし。最後の最後でマシントラブル。どうやっても直らず、結局、普通なら大型の機械でいっぺんに行なうことのできる作業を、小型の機械で同じ動作を20回も繰り返した。（その結果瓶を150本も開けては閉める羽目になった）本当にゲンナリする。外はものすごい雨風。僕は靴の中をびっしょりにしながら、実験棟と研究棟の間を１０往復した。指導教官は、家に一人残してきている子供がぐずっていたため、夜８時ごろ迎えに行った。（配偶者は出張の帰りに新幹線の運休で足止めされていたようだ）子供さんは不機嫌だった。なんだかすごく申し訳ないような気がした。10時半過ぎ、「子供家に送ってきて寝かしつけたら戻ってきてあと私機械の洗浄やっとくからsino。君はもう帰っていいよ」と指導教官は言った。そのときは、確かに僕がいても機械の動かし方わからんし帰ってもいいかなと思ったから素直に『じゃあよろしくお願いします』と言ったけれど、あとで思うと普通に水洗いするパーツもあるんだからいたほうがよかった、と、さらに申し訳なく思った。いろんなことに申し訳なく思った。けれど、それ以上に思おうとしたことは、僕が悪いわけじゃない。子供が不機嫌だったのも僕が悪いわけじゃない。これほど時間が遅くなってるのは僕が悪いわけじゃない。僕がミスをしたんじゃなくて、機械が勝手に壊れただけだ。それは間違いのない事実だから、必死にそう思おうとした。自己弁護。けれど…自分が悪いと思うのが辛いから、ただひたすら『僕が悪いわけじゃない』と思おうとした。その思考自体も、ひどく僕の精神を消耗させた。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊「眠りの合間。」帰宅後、僕は彼女からのメールもそこそこに、眠りについてしまった。『寝る』とメールを送った後、しばらく彼女の不機嫌なメールが続いた。けれど僕は本当に疲れていたので、次のメールが届く合間に、眠りについていた。いつごろか分からないけれど彼女から着信があり、僕は出た。『もしもし……ん…』と声を振り絞って言ったけれど、そのあとのことは覚えてない。おそらく月曜日に引き続き、僕は電話中に寝てしまった（もっともあとで履歴を見ると２分しか繋がってなかったけれど）そうして僕は眠りについた。僕は混沌とした夢を見た。尊敬する女の子から本当に久しぶりのメールが届いた。僕はバスの中でそれを読んでいた。理知的な女の子と僕は何かについて話していた。何か。僕らは電車の座席に座っていた。僕はどこかに向かおうとしている。どこに向かうのだろう。それから、それから……目が覚めた。タイマーセットしたコンポにはＣＤが入っていなかったらしく、電源だけがついていた。ＡＭ５：３０。頭痛と肩こりと筋肉痛がした。ひどく浅い眠りのようだった。気がつくと朝になっていたのだが、疲れはむしろ深まっているような気がした。それから、枕元に転がっている開いたままの携帯電話を見た。ため息をついた。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊「眠りのあと。」ＡＭ９：３０、僕は学校に着く。昨日せずに帰った洗い物を一時間かけて行なった。「お疲れ様」といろんな人に言われた。本当に疲れた。「sino。君大変やったなー。せっかく実験うまくいってたのに最後の最後でおかしくなると、なんやもうげっそりしてしまうよなー」と、コーヒーをいれに行ったら教授が言った。「小型の方でやんなきゃいけないなんて私だったら発狂するわー」と、研究員の人が自分の席でぼぉっとしている僕に向かっていった。『僕が悪いわけじゃない』という自己暗示にちょっと自信を持てた。それでも今日の僕も、ツイてなかった。昼に研究室で炊いた炊き込みご飯は、昨日に引き続きこげていた。これはもう、間違いなく僕が悪いのではなく炊飯器が悪い。『僕が悪いわけじゃない』。食べ終わり、コーヒーを手に席に戻る。席につきコーヒーを机に置いた瞬間。僕の目の前の棚から教科書類がバラバラバラ、と落ちてきた。僕は目を閉じて天を仰いだ。「災難続きやなー。疲れてるんやねー今日は早く帰りー」と先輩に言われたのが、なぜかすごく嬉しかった。というわけで、早く帰ってきた。正午を過ぎても彼女からその後メールが届かない。いよいよ、怒り出したか？？でもでも。今回は僕的には過去２回の「無視して寝ちゃいましたー」よりも明らかに仕方ないと思うし、『それほど悪くない』とも思った。僕は働いてひどく疲れていた。そりゃ寝てしまいもするさ。そして何より、僕は『寝る』と宣言したんだし。僕としてはいちばん意外な結果となった。なぜ『今日』怒る？？？？本当に、災難だ。けどここで１つ、絶妙のタイミングのものが。それは、あの、いろいろな波紋を呼び起こした（？）、ラブレター。それが今日彼女の手元に届いたのだ。それを読んだ彼女はすぐに機嫌が直ったようだ。怒ったようなふざけたメールが届いた。これでまた、幸せ。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊来週は。実験も彼女も、うまくいきたい。。。…明日は？どーでもいーや。。。

2004年09月30日

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ラブレターを隠せ！・強制捜査・またやった…しかし奇跡。

昨日の日記を更新した数十分後のことである。僕がラブレターを目の前に『うーん…』と腕を組んで眉間にしわを寄せていたとき、突然部屋をノックする音がした。ん？？どうせＮＨＫか新聞社か宗教か、いずれかの回し者だろうと思ったので、僕は無視していた。すると声がする。「sino～。ちょっと話があるんやけどおらんかー？？」と、同じ研究室の人の声がした。なんだろう、と思ってドアを開ける。その瞬間。まるで借金取りの挙動のように、ドアの隙間に足がガッ！と挟まれる。「よしゃ突撃ー！！」先輩の掛け声が聞こえる。見渡すとそこには３人の研究室の先輩の顔。なんの予告もなく、突然僕の部屋にガサ入れに現れた。待て待て待て待てーーーーーーー！！！！今部屋に入れるわけには絶対にいかない。だって、僕の机の上には、尾崎豊も天国からＢＧＭを歌いだしそうな、ラブレター。こんなもの見られた日には僕はもう恥ずかしさのあまり蜂蜜一気飲みしてしまいそうである。『いや、ちょっと、勘弁してください、いや、マジ、ダメですから…』そんなこんな言い訳をしつつ、なんとか10分だけ猶予をもらって部屋の片付けをする妥協案で合意に達した。僕は部屋に鍵をかけ、せっせと片づけをする。僕の部屋にはラブレター以外にも見られたくないものがたくさんある。本当にたくさんある。目に付く範囲にすごくたくさんある。いや、もう、いっぱいいっぱい。。。…てなことを先輩たちにも言ったのだが、やはり誤解解釈されたらしい。『しかも今来たってのが僕にとって最悪のタイミングだったんですよ…』と言ったのが極みだった。いや、決して、やましいものは何もありません。本当にないすから。本当に。マジで。ないから。……信じてないやろ？ともあれ、僕は目に付く範囲で見られたくないものを引き出しなどあちこちにしまう。もう一度ドアがノックされたので、仕方なく開けることにした。狭い箱部屋にぞろぞろと男共が入ってくる。頼む、漁らないでくれ。あちこちを眺め回す先輩たちを前に、僕は機敏に反応していた。あ、そこはダメ。開けないでください。そこ！触っちゃダメですから！！何してるんすか！！？いや、もう、こんなに慌てふためいたのはいつ以来だろう。本当に焦った。引き出しのラブレター、発見されたら僕は……。。。でも。うちの人たち、本当にいい人たちなんです。そういうモーションは起こすけれど、強引にだったり嫌がってるもの無理に、とか実際には絶対やらない。焦ってはいたけれど、でも僕は内心、きっと大丈夫だろうと信じていた。そして実際、大丈夫だった。飲んで度を超えたバカなことをするような愚かな大学生的人種は、ここにはいない。本当にいい人たちばかりで、あらためて僕は安心したし、この研究室でよかったな、って思った。さて、大雑把に僕の部屋のアウトラインを捉えた先輩たちがベッドの上に座ってだらけているところで、僕はお酒を勧める。ウィスキーが欲しいと言った先輩の前にとりあえず残っていた３種類の瓶を並べたら、「なんかバーみたいやな」と言われた。せっかくなんで僕も飲むことにした。こうなってしまうと和気あいあいである。僕もけっこう気分よくなってしまったので、自分のグチやら先輩の恋愛話など、かなり積極的に話してしまった。意外だったのが、普段は温厚ですごく人のいい先輩が、彼女に対してはいつも怒ってばかりだとのこと。「なんかねー、普段はちょっとイラつくことがあっても別に自分の中で簡単に消化できるんだけど、彼女に対してはなんか感情的になっちゃうんよねー」すごくその感覚、わかるような気がした。おかしなことなんだけど、日常と恋愛とで、些細な出来事に対する認識が、まるで違っていたりする。そして誰もがそんな矛盾をかかえていたりする。人は見かけによらない。本当に不思議である。「なんかつまみないのー？」と贅沢な要求まで出てきたので、僕は冷蔵庫を開け、たまたま発見した舞茸（つまりはいつ買ったのか記憶にない）と鶏肉とでバター炒めを作った。僕的には完成図がかなり失敗作だったのに、なぜかみんな「うまいなこれー」と言いながら食べてくれた。ちょっと嬉しい。（本当はすごく嬉しい）２時間くらい居座られただろうか、「そろそろ帰るわー」と言って、先輩たちは去っていった。嵐のような時間だった。初めは本当にドキドキだったけれど、見送った後、あー、なんか、楽しかったなーと思った。ふぅ。。。………………あ。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊後片付けをしていたら、日付が変わった瞬間彼女から電話が鳴る。「３周年だねー」と彼女は言う。「ラブレター書いてくれた？」うん、書いたよ。まだ１枚だけど。そのまましばらく彼女と楽しく会話していた。僕はリラックスして、ベッドに横になった。そして。次の瞬間。土曜日深夜の再現。僕は受話器を耳にあてたまま、天国に上っていた。さようなら、愛する恋人よ。僕は旅立ちます。…僕も知らぬ間に。ＡＭ５：００。スピッツが大音量でギターをかき鳴らす。僕はコンポの電源を切り、そして、枕元に転がった開いたままの携帯電話を眺める。……あぁーーーーーーーーーー！！！！！！！！またやってもーたーーーーーー！！！！！！！！オレ、きっと、彼女と話してる最中に、ぐっすり眠りについてしまった。ヤバイ。ヤバイヤバイヤバイ。こーれはヤバイぞ。それよりなにより、まずはまだ書き途中の本日提出のラブレターを完成させなければ。ぼくは鉛筆を手に（あるいは手に鉛筆を…この場合の動詞は「刺す」）、せっせと愛の言葉を並び立てる。時計を眺めると、気が付けばもう７時。便箋は６枚目。ちと足りないかもしれないけど、そろそろタイムリミット…まとめなきゃ。強引に愛の言葉を締めくくり、淡いグリーンの封筒におさめる。それから、学校へ行く準備。ＡＭ９時。学校へ行く前に彼女に電話をかける。５コールめで彼女は出た。彼女はまだ寝起きのようだ。『ごめんねー…昨日、また寝ちゃって……』僕はドキドキしながら、意識不鮮明の彼女に向かって訴えかける。彼女の寝ぼけ声が言う。「ぬー……許さないだ」……あれ？けっこう、機嫌が良いぞ？？（本当に怒っていれば返事をするはずがない）『ごめんねー、どうしたら許してくれる？？』僕は彼女にもたれかかるような声で乞う。彼女のペースに合わせる。。。「んー……ラブメール送ったら許してあげる」そんなわけで僕は、学校へ向かう道の途中、全角250文字の範囲内でせっせとラブメールを打つ。ラブレターをポストに投函しながら、ラブメールを打っている僕。僕は今、愛の言葉に溢れている。１時間後。「…許してあげる（はぁと）」というメールが返ってきていた。僕は思わずニンマリ。なんなんだろう、彼女のこの、驚異的な機嫌のよさ。実は過去にも僕は電話中に寝てしまったことがあるのだが、そのときはご機嫌とりなおすのに、本当に時間がかかった。いやぁ、なんでこんなにうまいこといくんだろう。神がかってる、と思ってさえしまう。もうこの際ずっと、彼女に愛の言葉をかけ続け、ゴキゲンなままでい続けてもらおうかな。

2004年09月28日

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ロング・ラブレター～愛する君への…重い～。

昨日の日記で＞めずらしく彼女は最初から最後までゴキゲンだったと書いたが、実はこれは嘘である。一度だけ、彼女は機嫌を損ねた。ご丁寧に頬に一筋の涙まで流してくれていた。それはいつ頃かというと、ＡＭ０：１５、くらいだと思う。「だと思う」というのはつまり、彼女が怒った理由に直結している。彼女が怒った理由、それは、僕が、ベッドに入るなり即爆睡してしまったから。昨日の日記にも書いたが、僕は、彼女と会ってる間、ひどく眠かった。確かにこの日僕は朝５時に起床して家を出てきた。けど、朝５時という時間は、普段の僕の起床時間と比べてもちょっぴり早い、という程度である。しかもこの日僕はすごく冴えていた。基本的に乗り物ではすぐに意識を失ってしまう僕が、名古屋まで一睡もすることなく到着することができた。（いや、きっと、それがいけなかったんだろう）とにかく僕はひどく眠く、わざとではないのだが、ベッドに入り電気を消してまもなく、意識はまるで掃除機に吸い込まれるかのようにすうぅっと箱の奥深くの方へと消えていった。ふと気が付いて彼女の方を見たときには（ＡＭ２：００くらい）、彼女は僕に背を向けて丸まっていた。彼女が起きていることは直感的にわかった。すぐに彼女の肩に手を置いたが、すぐに払いのけられた。やばい。怒ってる。。。それから僕は、（たぶん）20分くらい、延々と謝り続けた。寝ちゃっててごめんなさい、放っておいてごめんなさい。いや、別に、かまうのが面倒くさかったわけじゃないんだよ、ただ、気が付いたら、意識が飛んでて…彼女はその間に一言だけ「ずっとこの日楽しみにしてたのに…」とつぶやいたが、それ以外はずっと黙っていた。20分めに僕はほぼ投げやり気分で『ごめん、許して、機嫌直してくれるならなんでもするから』と言った。ちょっとの沈黙のあとに、彼女は言った。「なんでもする…？」一瞬僕は、やべっ、しくじった、と思った。彼女の機嫌を20分で回復させたことはＯＲどころかＷＲ並みの記録的スピードである。金メダルの代償に、僕は無理難題を押し付けられるかもしれない。けれど今更「嘘でした」で失格になりメダル剥奪されるわけにはいかない。『う、うん』と僕は、ドキドキしながら言った。たぶん、なんでもする。「じゃあ…」と彼女は言う。じゃあ…＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊そして今僕は、彼女にラブレターを書いている。彼女のお願い。それは、彼女宛てにラブレターを書くこと。予想外なことだったが、当然僕に、拒否権はない。『ハイル・ヒットラー！！』もしくは『ジーク・ジオン！！』と同等の忠義心を示さなければ打ち首である。「長文で書いてね」急いで実験を切り上げて、昼過ぎに僕は帰宅した。机の上に便箋を一枚、置く。………………。で、何を書く？ラブレター。みなさん書いたことありますか？？今や携帯で告白する時代になりました。でもやっぱり、文字で伝えるなら手書きでないとね。淡い青緑色の便箋に、鉛筆文字の温かいタッチで、「あなたのことが好きです」って。くぅーっ、青春やねぇ！！！！！！！！！！！！…今からそれを、僕がやらなければいけないんだ。この僕が。一気に気分がどんより。とりあえず、書き出しの言葉だけ書いてみる。『ラブレターなんか書かなくたってオレが君を愛してることくらい、君だって十分にわかってると思う。けれど……』書きながら自分に問う。どーよ！？オレ！！『愛してる』なんて書いたぜ、オレ！！！！一人でテンションが高くなってしまった。恋しちゃってんでーおいっ！！！それから落ち着いて思う。十分にわかってんのやったら書かなくたってええやん。せや、書かなくたってええやん。なんでこんなまわりくどいことオレにさせんねん…それからちょっと、20年後のことを思う。彼女は10代そこそこになった彼女の子供に向かって言うのだ。「ほらこれ、お父さんが20年前にお母さんに宛てて書いてくれたラブレター。今でこそあんないつもぶすっとして全然喋らないようなお父さんだけど、20年前はこんなくさいこと言ってたのよー」「うわぁーマジ！？きもーい！！」うわぁーーーーーーーなんて屈辱！！！！こんなものが想いの移り変わりとは関係なく年月を重ね残り続けることを考えると、顔で目玉焼きが焼けてしまう！！しかし、繰り返すが、このことに関して僕に拒否権はないのだ。常任理事国入りは認められない。こうなればいつかもしも僕と彼女が２人で暮らす日がやってくるとなったら、彼女が外出している間に引き出し中をガサゴソあさって、見つけ出すやいなや秋刀魚と一緒に焼き上げよう。…さぁ、とにもかくにも、急いで書かなきゃ。とりあえず構成としては、１．ラブレターの解説。僕は君への想いで溢れてるんだ。。。２．過去の思い出。あのときは楽しかったね、嬉しかったよ、幸せだった。３．彼女の容姿を褒める。目鼻口、手足といったパーツ一部分の細部に至るまで、とにかく褒めちぎる。４．彼女の性格を褒める。優しい、安らぐ、ほっとする…つまりはすべて同じことでも、手を変え品を変えた表現で、褒める。５．これからのことを書く。これからもずっと一緒にいようね。２人で幸せになろう。などなど。といったところだ。うぅ…長いな。ラブレターというよりは、だんだんとレポートを書いてるような気分になってきた。ところが普通のレポートとは違って、友達と相談しあいながら書くことはできない。…というか、死んでも見せられない。提出期限は明日である。まだ１枚しか書いてない。今夜必死でがんばろう。

2004年09月27日

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プレゼントしたい子・デンジャラスインディア・恐怖と誘惑。

もう片手では足りないくらいの回数になった、彼女との名古屋デェト。めずらしく彼女は最初から最後までゴキゲンだった…と思う。一週間遅れの彼女の誕生日祝い＆付き合ってほぼ３周年記念にケーキ。偶然にも駅ビルの特設会場で有名洋菓子店の集合出店が行なわれていたので（＆誰も僕らにチーズケーキを届けてくれる奇特な人は誰もいなかったので）、コンビニのケーキが４個くらい食べれる値段のケーキを２個買ってちょびちょび食べる。おいしかったぁ♪でも、とにかく、彼女と会ってる間中、眠かった…　なぜかわかんないけど、眠かった…んで。誕生日の彼女にはすでに一ヶ月前にプレゼント（財布）をあげていたので、今回はどちらかというと３週年の記念。せっかくだから２人で同じもの記念に持ってようか…と考えていたんだけど、結局何も具体案が出ないまま今日に至った。しかし、帰り際。「あげる」と言って彼女は小さな箱を僕にくれた。開けると中にはネックレスが２つ。あらららららららら。こんなもの用意してたんすか！！『２人のものなんだから金払うよ～』と言ったんだけど、彼女はかたくなにそれを拒む。いや…なんかすごいもうしわけないことしてる。うれしいというよりも恐縮だ。僕の頭の中で、小学生の頃に聴いた昔懐かしいメロディが流れる。「アナタガワタシニクレタモノ～♪」・あなたがわたしにくれたもの：ネックレス×２　　指輪×３　時計　ピアス　　ミサンガ×３　ぬいぐるみ×４　キーホルダー×５　車のミニチュア×２　　…他多数。…貢がれすぎである。特に１行目に書かれたものはそれなりに高い。しかも彼女、僕だけの特別な日にくれるのならともかく、なんでもない日にいきなりポーンと渡してきたりするのである。彼女のためにできるだけ素直かつ大げさに喜ぶようにはしている（実際すごく嬉しいし）。でも、やっぱりなんか、そのぶん期待にこたえてあげないと、なんて思ったりするから、変なプレッシャーものしかかる。嬉しい、嬉しいけれど……もちょっとそっとしておいて。ちなみに。そのネックレスのプレゼントの１時間前、僕も彼女とおそろいでプレゼント、するにはしたんです。　　　ステッカー１枚：３００円安っ！！彼女が原チャに貼るように欲しがったので、買ってあげた。けど、全然釣り合ってない。わかってれば３０枚くらい買って完全武装させてあげたのに…次遊びに行くときは。夜景のきれいなところで豪華なディナーでもごちそうしてあげよう。。。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊帰り道。偶然にもバスの中で先週今週とインドへ旅に出ていた研究室の先輩と出くわす。季節に取り残されたような真っ黒な肌をしながら、だれきった空気をもやーっと出していた。僕まで明日から学校行くの面倒な気分になってきた。で、インドの感想…なかなかデンジャラスなところ、とのことでした。素人が行くにはちょっと難しい、と。そんなわけで僕がまず行くとすれば、タイなんかいいんじゃないか？と勧められました。まだ思考が日本人に理解でき、わりにいい人が多い、とのこと（逆に言えばインド人の考えは理解し難い、ってことやな）。行きたいなぁ、海外。行くとすれば…次の春しかないかな。ちょっと、前進して考えてみようかな。。。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊と、疲れたので早く帰って寝たかったんだけど、明日からの実験の準備をちょこっとやっとかなければならなかったので、学校に寄る。他の研究室は明かりがついているのに、うちだけ誰もいなかった。真っ暗な部屋の明かりをつけカードキーを持って、研究棟の外に出る。約30歩で別館へ。カードキーでドアを開ける、ガチャ。。。こちらはそもそも中に誰もいなく、真っ暗。手探りで廊下の蛍光灯のスイッチを見つけ、点灯。カーブした長い廊下が順次明るくなり、機械の運転音も比例して存在感を増す。廊下にはどこから入ったのか、黒い変な塊の虫が２,３匹歩いていて、気持ち悪かった。僕はボイラー室のドアを開け、電気をつける。騒音のような機械音。しかし誰もいない夜半では、それにさらに不気味さも加わる。…なんか、恐い。僕は急いで作業を済ませ、外に出る。ガチャン、という重い音がして別館のカードキーのドアが閉まる。僕は１つため息をつく。研究室へカードキーを戻しにいく。さて…。……。……。……。誰もいないんだ。僕は一瞬ニヤリとし、お茶部屋へ。たくさん瓶が並んだ棚をガサゴソ漁ると、ありました、「天使の誘惑」。誰もいないことをもう一度確認して、僕は自分のマグカップに氷をいれ、その焼酎をちょびー…っと。いただきます。グビグビ。。。…うめっ！さっきまで３０％の恐怖でドキドキしていた心が、一気に踊りだす。あー最高。今日もいい日だったー♪ほろ酔い気分で僕は研究室をあとにする。雨上がりの空気がひんやり心地よい。明日からまた新しい一週間。がんばろう。。。

2004年09月26日

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結局あまりよくない一週間。

めざましテレビの占いは１位だった。仕事などですごくよい成果が出る！ということで期待して学校に行ったのだが、いざ実験してみると、出てきたデータはサイアクなくらい悪かった。先週徹夜して必死こいて作ったサンプルだっただけに、ショック倍増。なんかもう、イヤ。。。今朝も早くから学校行ってしまったがために、今日も午後からすることナシ。論文なんて読みたくない、けど小説読みふけってるのもなんか気まずい。イライラが募ってく。イライライライラ。。。今日は本当に最悪。自分の中では金曜日ってかなり縁起がいい曜日だったんだけど、これほどヤな感じの金曜日も久々だ。あーもう疲れた。（精神的に）今日は早く寝よう。。明日は久々彼女とデェト♪明日の正午頃名古屋駅で、髪が微妙に外ハネした挙動不審で変な関西弁話している♂を見かけて笑顔で手を振ってくれた方はもれなくおいしいケーキをプレゼント……してください。彼女の誕生日＋一週間のお祝いに。。。

2004年09月24日

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けだるい話より。

今日も学校。朝から夕までしっかり働いてきた。ほとんどの人が来ていたから（４年は僕だけだったけど）別に普段と変わらない一日。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊けだるい一日だった。特にいいこともなかったし、失敗したこともない。何を思う必要もなく、何を期待することもない。本当に、けだるい。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊けだるいといえば。実家に帰っていたとき、ＣＤを３枚買ったんだけど、そのうちの１枚、『ＡＵＴＵＭＮ　ＭＯＯＤＳ』。正式に書くと、『JazzExpress prezents AUTUMN MOODS WARM GROOVES FOR COLDER DAYS』秋に似合うジャズの曲を集めた、コンピレーションアルバム。14曲71分で1360円、だったかな、これを考えるとジャパニーズポップスのアルバムがいかにぼってるかを思い知らされる。ともかく、秋のジャズ。マイルスやチャーリー・パーカーといった有名どころも入ってます。このアルバムの２曲目、Jamie Cullumの歌う『It Ain't Necessarily So』。僕はこの曲、cool drive makers（現COOL DRIVE）のジャズカバーアルバム、『Spinning drive!』で聴いたことがあった。（ちなみにこれは本当に最高のアルバムだ、っていう僕の感想は過去何度か日記に書いたことあるような気がする）cool driveが演奏するこの曲は、軽快なギター音と同じ音を刻み続けるベースが１度聴いたら頭から離れない印象を残す。やはり普段はジャズチックなロック（ポップス）をやってるだけあって（名前が変わって方向が変わったので正確には「やってた」）、ノリのよさを前面にアピールしている。その印象が頭にこびりついてる中で僕が初めてこのアルバムの、ほんまもんのジャズの『It Ain't Necessarily So』を聴くと…　　…けだるい。リズムにして１/３くらいになっているだろうか。そして、静か。音が、抑揚なく変わらない。いつまでも、けだるい。でも、それがまた、いいのだ。このけだるさこそ、秋のセピア色を連想させ、独特のムードを作り出す。僕は昨日一日このJamie Cullumの『It Ain't Necessarily So』が頭から離れなかった。けだるさ最高。そんなふうにcool drive makersとJamie Cullumとでは同じ曲をまったく重なり合わない演奏で表現しているのだが、でもまぁ、普通に考えれば、ジャズなんてだいたいそういうものなんだよね、同じ曲でも人によって全然違う。同じ人でだって、その時々の演奏によって違う。それがジャズの楽しいところ。いろんな人の演奏の中から、自分の好きな演奏を探し出す楽しみ。僕はなんといってもBill Evans TRIOが好きなのでそこを基準にしてみると、ジャズの名曲『Autumn Leaves（枯葉）』、ビルエヴァンスが似つかわしくなく懸命に鍵盤を叩きつけているのに対し、このアルバムでBooker Ervinの吹く演奏は、型どおりのリズムの中で軽快に音が駆け抜けてく感じである。名盤『Waltz for Debby』で、一曲目でいきなり感動で涙がちょちょぎれるくらい（死語）泣かせてくれる『My Foolish Heart』、自身の別のアルバムでは力強さも含めた「曲」としての素晴らしい演奏をしてる、それから今回のコンピを買ったとき視聴機で聴いたとある女性ヴォーカルのコンピアルバムでは、この曲を「星に願いを」のような曲調で歌い上げていた。で、結局何が言いたかったのかというと、うん、やっぱり、ジャズっていいですね。けだるいって話からきれいにまとめてみました。ハイ。。。

2004年09月23日

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論文・余談・ミステリィの世界で。

今日は学校へ行った。行ったけれど、機械の順番の都合で、僕の実験は今日はできないようだった。そんなわけで今日もすることはなし。「これでも読んでおいたら？」と担当教員に論文を渡されたが、以前個人的にコピっておいたものだったので、いったん部屋まで取りに帰って、研究室で読んでいた。（コピったとはいえアブストラクトとディスカッションしか読んでなかった、ありがちな怠けグセ）論文を読んでいるほどつまらないものはない。講演や直接人から実験の内容について訊ねているときは『ナルホド』と思ったり『おースゲー』と思ったりでそれなりに面白いものなんだけど、どうして声と文字ではこれほどまでに印象が変わってしまうものなんだろう、と常々思う。だって、論文読んでても、意味わかんないもん。まぁ僕の知的レベルの低さもあるのは確か（というかそれが98.5％）だろうけれど、まず文脈を理解するだけで一苦労。これは日本語の総説でも英語の論文でもたいして変わらない。かえって英語のほうが初めからしっかり主語動詞を意識しながら読むから、かえって理解が早かったりする。読むには読めても、つまり何を言っているのかわからないのだ。あるいは自分勝手な解釈をしてあとでつじつまが合わなくなっていたりなど。とにかく、時間がかかる。時間をかけて何かを見つけるという行為には充実感といったものがあったりするけれど、論文を読んでても、初めからそこに答えがあるわけだから、充実感なんてあるわけがない。時間の浪費ばかり意識する。集中しなきゃいけないわりに得られるものが少なかったりする。徒労なんじゃないか、とすら思ってしまう。こんなの読んで楽しめる人は、よほどの研究マニアだと思う。もっともそういう人が大学教授になっているんだろうけれど……そして今日は、外は寒かったくせに研究室の中が、春のような空気。生温かかくて、どこからか風を感じるような、ふわふわした感じ。それがひどく眠気を誘う。どこまでも続くアルファベットがさらに催眠効果をアップさせる。…ねみーよぉー……僕は何度も席を立ち、無意味にトイレに行ったり図書館の本棚を眺めに行ったりしていた。10時頃から16時半まで学校にいたのに、結局論文は最後まで読みきらずに自分のデスクに放置してきた。まぁ、気が向いたら、読むよ、うん。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊そんなことをずっと考えていた僕は、お茶部屋で自分が買ってきた地元のおみやげを開けてコーヒー片手にポリポリと食べながら、同じように休憩に現れた目の据わっている同期の女の子にお菓子を勧めながら『論文読むのってしんどくない？』と共感を求めた。彼女も最近同じようによく自分の机で論文を読んでいた（彼女の場合は、勉強会で発表しなければならないことになってたので、僕と違い義務的なものだが）。しかし彼女はこう答えた。「でも今までずっと実験の合間とかすることなくてぼぉっとしてたから、暇つぶしになっていい」。いやはや、おそれいりました。実験の合間といえば自分の席で悶々と小説なんかを読みふけっている僕とは姿勢が違う。オレは論文なんて読んでたら暇つぶしどころかストレス増大やで。やっぱりこうでなきゃいかんのだよな。論文読むことに対してだってプラス思考。進学が決まってる僕なんかより就活中の彼女のほうがよっぽど院生向きなんじゃないかと思った。相変わらずの見かけ雰囲気とはギャップのある行動言動、あらためて彼女のことを尊敬してしまった。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ちなみに彼女の就活武勇伝。彼女が最近受けに行った会社では、会社説明の段階で「なんでもいいから何か質問さえすれば１次面接は通す」と言われた、にもかかわらず彼女は何もしなかったらしい。当然のように質問受付の段階で周りはみんな手を挙げる。「質問しなかった人もいたから…」と彼女は愛想笑いを浮かべながら言う。にしたって、ねぇ。ある意味ケンカ売ってません？それ。わざわざこんな山の上からはるばる都会まで面接受けにいってるのに、質問するくらいならあっさり落ちることを受け入れる。かたくななまでの彼女のスタイルに、僕みたいなちっちゃい人間よりもよほど大きな器を感じたのでした。でももういいかげん内定もらわないとね……＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊最近がっつり読みふけっている森博嗣のミステリィ小説。昨日も移動中と夜中とで１日で「Ｓ＆Ｍシリーズ」第三作『笑わない数学者』を読みきってしまいました。持ってる知識オンパレードといった感じの彼の作品はムカつくほどに難解、さらにミステリーはほとんど読んだことのなかった僕も、３冊めにしてだんだん慣れてきて、面白くなってきた。１作目は読み終わってからしばらくポカーンとしていた、２作目は「ん？」と考え込んでしまった、３作目にしてようやく読んでる途中でトリックと犯人がわかったので、思わず得意になってしまう。フフン♪僕がこの作者の小説を熱心に読んでいるのは、ミステリーの面白さよりもむしろ、小説の中に学ぶことのできる考えが多く散りばめられているからだと思う。それは、「研究とはなんなのか？」ということ。僕が研究室に配属されて以来ずっと思っていたことで、おそらくこれから先もずっと考えることになるだろう考え。この「Ｓ＆Ｍシリーズ」と呼ばれる作品シリーズは、とある大学の工学部助教授とそこの学生の１人が中心となって、いろんな事件に遭遇し解決していく、といった中身である。しばしばその作品の中で、理系研究の本質的部分についての会話が存在している。僕はずっと思っていた、というか思っている。大学でやっている理系の研究なんて、大部分は宝くじを当てるようなものかそもそもたいした意味のないものだ。その、極めて低確率あるいは無意味なところに、僕らの赤字大国は莫大な研究費を充て、研究者は大義そうに研究を行なっている。なんでこんなこと、してるんだろう？その問題に対する自分なりの答え、その方向性を、この小説の中では示してくれていた。もちろんすべてに納得したわけではないし、絶対的に正しいと信じているわけでもない。けれど、そういった考え方もあるという認識は、僕の中に新たな価値観を植え付けることとなった。現時点では、その作品の中でたまに登場する考え方に似たものが、僕の中での思いとなっている。まだまだ漠然としたものだし、やっぱり自分の中で釈然としないものがまだたくさんあるから、今はそれを言葉で書ける段階ではないけれど、でも自分の中で確実にプラスに蓄積されている。この作者の小説を読んでいて、自分自身少しずつ成長していけたらいいなと、思っています。…まずは論文の面白さを少しは理解できるようになろう。

2004年09月22日

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無意味にピラミッド。

ん。帰宅。疲れた。ほんまに。疲労ピーク。そろそろ限界。なぜか疲労困憊。今日は早く寝よう。明日からまた頑張る。あいうえおかきくけこ。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊帰省してて書きたいことはいろいろあるんだけど、それはまた明日からの日記に書くことにします。とりあえず、久々に都会(地元)に出てみると、ものすごく散財したくなってしまって困る。古本屋で、最近初めて読んだ森博嗣作品、続編がたくさんあったのでほかも含め、全部で１０冊も買い込んでしまった。ほか、CDを3枚に秋用長袖Tシャツ、スプーンも買って計１万円以上。そんな金僕の財布にあったか？と思いながらもまぁいいや。さて、来週彼女と遊ぶ金、ちゃんとあるだろうか。ケチるのも嫌だけど、生活できる範囲で、楽しんでこよう。今週も辛いな。がんばろう。がんばる。がんば。うん。ん。。

2004年09月21日

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はっはー。

帰宅。わーい！楽しいなー♪♪…なにが？？？やっと眠れる…と思ったら、今日の日付の変わる瞬間に彼女に電話しないと、彼女が、怒る。去年は無理な言い訳したら激怒された。しんどいよー。。。誰かオレに安眠を。安らかに眠らせたまえ。アーメン。。。。

2004年09月18日

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てんぱり４。

今日は徹夜だ。なんでここまで実験うまいこといかんの！？下等生物の分際でなんでたかが２℃低いだけで具合悪くなってんの！？人間様がなぜここまで奔走させられなきゃなんないんだ！！しかも明日法事で実家帰んなきゃいけないんだけど。いやがらせ？？あーもうマジ最悪。。。チクショウ。…さて、実験しよ。。。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊sino。これからの予定。22:00　寝ようとがんばる。23:30　結局眠れずに起きる。25:00　眠くなる。ぼぉっとする。26:00　学校へ。サンプリングして結果を担当教員宅へＴＥＬ。（家電にかけなきゃいけないのでちょっとドキドキ）27:00　一人席にすわりふらふらする。真夜中３時の学校。ウインウイン。。。28:00　担当教員登場。実験開始。30:00　朝日がきれいだなぁ。31:00　ようやく帰宅。なぜか笑顔。33:00　スーツ姿で部屋を出る。やはり笑顔。34:00　以後交通機関では乗った瞬間意識をなくし、終点まで自動案内。37:00　ひこーき。いつものことだが乗った瞬間意識を失う。41:00　帰宅。やっと長い一日が終わる。おやすみ。アホか！と叫びたくなる。別に誰もアホじゃないけど、とりあえずアホかっ！と叫んでみる。ハハハハハ。あーぁ……寝よ。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊いったん部屋に戻ってくると、向かいの部屋の電気がついて中が丸見えだ。カップルがベッドの上に寄り添って座ってテレビを見ている。男が女の子の髪をなでている。あーもうっ！なんやねん！！カーテン閉めろ！！！！オレなんてオレなんて！！この３連休、彼女の誕生日やねんで！！３ヶ月前から（彼女が）浮かれてたのに、いきなり「法事あるから実家帰って来い」やで！！何この運のなさ！！本当なら今頃予定なんか立ててウキウキして、他人の幸せすら「えーなぁお幸せに♪」と思えてただろうに。なのに何！？向かいの家でラブラブしてるころ、オレはばかでかい機械の前で難しい顔してんねんで。不平等だ！！気が付いたら彼女だってせっかくの誕生日誰かと２人きりで…なんてことまで考えてしまう。あーイライラする！！こんなんじゃ仮眠とるにもとれねぇ！！あ、電気消えてる。勝手にせいもうっ！！！！イライラしすぎでこれで３回も日記更新してしまった。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊誰か深夜２時～４時までのあいだ２人で愛について語り合いませんか？？希望の方はビール６缶パック持参で僕の学校まで。。。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊経過報告：ＡＭ２：００。学校に行くと担当教員がすでに来ていて、サンプリングを済ませてくれていた。結果、予定変更で６：００実験再開ということになった。（とは言っても寝て起きられるかどうか微妙な時間だが…）機械がちゃんと稼動してるか確認しに行った、ら、なんと警報アラーム鳴ってる。なんか９月入ってから、僕の使う機械はことごとくトラブルおこしてますけど。。。やっぱり、ケンカ売ってる？？？30分ほど様子を見たが直らないので、「sino。君はもう帰っていいよ、６時に来てね」と言われたので、素直に『お先に失礼します』と言って帰ってきた。だって、オレ初めて使う機械だから、オレがいても何もできないし。。。そんなわけで。寝ようかどうしようか迷いながら、日記を更新しているsino。でした。

2004年09月17日

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再び破壊王。

相も変わらず何をやってもうまくいかない。そして久々の、破壊王。今日壊したもの：・試薬瓶～中の粉が固まっていたのを薬さじでガツガツ砕いていたら、瓶を握っていた親指がプラスチックの瓶にバキッ！と音を立てめりこんだ。担当教員は「別に安いもんやからえーよー」と言われたが、部屋の隅っこで床にサランラップを敷き手に半分に割った瓶を持ち、アイスピックで氷を削るように薬さじで粉の塊を砕いていた僕に、通り行く研究室の皆様は何も言わず冷たい視線を投げかけた。・スターラー～いわゆる攪拌機とでもいうのだろうか、塩など粉の試薬を水に溶かすとき、手でかき混ぜなくてもよいように自動でぐるぐる混ぜてくれる機械。７００ｇの粉を1.5ﾘｯﾄﾙの水で無理やり溶かそうとしたせいか、初めはぐにぐに不自然な動きをしていたが、やがてぴたりと動かなくなった。どうやら反乱をおこしたらしい。「自分が使ってるときに壊れると自分が壊したんじゃないかと思って落ち込むよなー」と先輩に言われた。そう、まぁ、考え方によっちゃあ、『僕が壊したんじゃなくて、僕が使っているときに壊れた』のだから、僕が悪いわけではない。いや、でも今回はたぶん、僕が悪い。「そんな機械壊れたくらいでくよくよすることないで。オレなんて500万円の機械落っことしたことあるからなー。どうやって返そうか本気で考えた」「そういえばあったなー」と先輩の彼女は笑う。「今となっては笑い話やけどな」。ちょっと気分が楽になった。ちなみにその500万円の機械は運良く無事動いたらしい。さて、これで僕がムダにした研究費は、４ヶ月で３万円くらいにはなっただろうか。ま、ええねん♪学費払って学校行ってんだから。。。

2004年09月16日

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オレンジをむく？。

たくさんの蜻蛉が舞う空が秋の訪れを告げる夕暮れ時、僕はスーパーへ食材を買いに行った。食パンにレトルトハンバーグ、オレンジジュースをかごに入れ、僕は冷蔵ケースの前に向かう。そこで僕は、とある商品名の特売品のゼリーが目に留まった。『オレンジむいたわよ。』同系品で『パイナップルむいたわよ。』というのもあった。名前から想像できるとおり、ごろんと果肉の入ったオレンジ/パイナップルゼリーである。ありがちといえばありがちではあるが、なぜか偶然にもこのただのゼリーが、僕の想像力をかきたてた。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊『オレンジむいたわよ。』。オレンジむいたらしい。ありがとう。。。しかしなんだってこんな商品名つけたんだろう。『甘栗むいちゃいました』という商品は比較的有名で、やはりインパクトのある名前である。でもこれはまだ、まともなほうだと思う。栗むくのって面倒だもんねぇ。おおっ！て感じだ。でも、オレンジねぇ…オレンジ。オレンジなら…自分でむくよ。パイナップルはむいてほしけれど。『むいたわよ。』。あれだろうか。僕は自宅の２階の自分の部屋で、ベッドに寝そべって音楽を聴きながら本を読んでいる。そこへ階下から「まさおー！オレンジむいたわよー！」とお母さんの呼ぶ声が聞こえる。僕はバタバタバタと音を立てながら階段を駆け下りていく。（なお、僕の中でイメージする子供を呼ぶ声といえば「Ｊリーグカレー」の印象が強いようである）むいたわよ。むいたわよ、の後に続く言葉はなんだろう。『オレンジむいたわよ。さあお食べなさい！』オレンジをお食べ！私のむいたオレンジをお食べなさい！！さあっ！！…なーに言ってんだオレは。そもそもなぜ『むいたわよ。』になったんだろう。『むいちゃいました』はすでに使われている。『オレンジむきました』じゃインパクトがない。『オレンジむいてあげました』。なんか偉そうだ。『オレンジむいたぜ！』。デザートとしてはちょっと暑い。『オレンジむいたでごわす』。食べたくない。『オレンジむこうかな』。むけば。。。『オレンジむけ』。むかせるなよ。『オレンジむいたかもしれない』。たまにむかれてないオレンジが入っている。そう考えると『オレンジむいたわよ。』がいちばん妥当なのかもしれない。「むいたわよ」というのは誰の誰に対するアピールなのだろうか。そして、むいただけにとどまらず、わざわざゼリーにまで加工して提供するあたり。『オレンジむいたわよ。』は実は略称で、本当は『オレンジむいて砂糖水にゼラチン溶かした中に浮かべて冷蔵庫で２時間冷やして固まらせたわよ。』かもしれない。あるいは『愛媛の果樹園に発注して旬のオレンジとりよせて…（以下略）わよ。』まで言いたかった可能性もある。『じっくりコトコト煮込んだスープ』と同じように、しぶしぶ『オレンジむいたわよ』で小さくまとまったのかもしれない。謎は深まるばかりである。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊場面は変わって、ここは「森○製菓」の小会議室。ホワイトボードを上座に、コの字型に会議用テーブルが並んでいる。ホワイトボードの右端は黒いマジックのしっかりとした文字で『新商品果物ゼリー商品名企画会議』と書かれてあり、続いていくつかの候補名が箇条書きで書かれている。Ａ：「やはり『オレンジスペシャル』が妥当だと思います」Ｂ：「インパクトがないなぁー。誰にでも思いつきそうな名前だし」Ｃ：「せめて平仮名にする、くらいの工夫はほしいですね」Ｄ：「（・オレンジスペシャル）を一本線で消し、その横に「おれんじすぺしゃる」と書く）」Ｂ：「うーん、やっぱりこう、もうひとつ押しが弱いなぁ」Ｅ：「じゃあ課長はどれがいいと思うんですか？Ｂ：「私はこれがいいな、『オレンジかもね？』」Ｃ：「『オレンジかもね？』…ですか…？」Ｂ：「なかなかフレッシュな響きじゃないか？」Ａ：「ちょっと…古くさいですね…」Ｅ：「『オレンジかもね？』っていうか…実際オレンジだし…」Ｄ：「ふっ（鼻で笑いながら、『オレンジかもね』に縦線をいれる）」Ｂ：「むっ。じゃあほかにいい案でもあるのかね？」Ａ：「『オレンジいっぱい』」Ｂ：「だからインパクトが足りないよー！」Ｃ：「逆にしましょう。『いっぱいオレンジ』」Ｂ：「変わんないよ全然！」Ｄ：「『オレンジてんこ盛り』…」Ａ：「予算考えてよ予算。てんこ盛りじゃないのにそんな名前つけたらクレームきますよ」Ｅ：「これはどうでしょう？『オレンジＤＡＹＳ』。毎朝の食べる習慣になりそうな名前じゃありません？」Ｃ：「いいですねぇーそれ！」Ｄ：「なんか…そんなような名前のドラマありませんでしたっけ？（ボソッ）」Ｃ：「パクリはいけませんよーパクリは！」全：「………」Ｃ：「これは？『オレンジレンズ』」Ｂ：「そういえばオレンジは凸レンズみたいな形をしてるよなー。パイナップルもそうだし」Ａ：「でもこれも微妙にミュージシャンのパクリっぽいですね」Ｅ：「自分もパクリじゃないですか」全：「………」Ｂ：「もういいよ、これにしよう、『オレンジむいたわよ』」Ａ：「むいたわよ、ですかぁ…？」Ｅ：「でも、むいたわよ、っていう響き、なんだか癒されますね」Ｂ：「そうだろうそうだろう」Ｃ：「私としては不本意ですが…これ以上案もなさそうなので、それでいいと思います」Ｅ：「せっかくだから、後ろに『。』をつけたらどうですか？語りかける感じを強調して」Ａ：「なんだか幼稚になってませんか？」Ｂ：「いや、私はそれでいいと思うよ」Ｄ：「（・オレンジむいたわよ。と書いて上に赤でマルをつける）」Ｃ：「では、そういうことで決定しましょう。新商品名は、『オレンジむいたわよ。』」Ｂ：「じゃあ解散！」こんな光景が、実際に繰り広げられていたのだろうか。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊冷蔵ケースの前で１,２分立ち尽くし難しい顔をしていた僕は、こんなようなことをただただ考えていた。そして。「オレンジむいたわよ。」の方へまったく手を伸ばすことなく、僕はレジへと向かっていった。たぶん、毎日こんなこと考えていたら、いつまでたってもボケないと思う。。。

2004年09月15日

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努力根性忍耐？。

腹痛がひどい。うーん…どうしたもんだろう。。。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊最近この話ばかりだけど、ようやく「約束された場所で」を読み終えた。本の構成は、前書き―オウム（元）信者インタビュー―著者と精神科医の対話―後書き、というようになっている。この中の、対話の中で、ちょっと「ふーん」と思うことが書いてあった。日本人に対し、好きな言葉をインタビューした統計があるそうなんです。この本が書かれたのは…もう本をダンボールの中に閉まっちゃったからいつかわかんないけど、たぶん2000年前後、そのあたりの年での結果だと思うけれど、そのインタビューの結果。１位や２位は、「努力」や「忍耐」といった言葉だそうです。ちなみに５位に「自由」。村上春樹は当然のように「自由」が１位だと思っていたそうです。そしてもう１つ興味深いこと。これは前作「アンダーグラウンド」を読んだとき僕自身も感じた印象で、実際筆者も感じていたそうですが、地下鉄サリン事件被害者へインタビューした中で、「でももしも自分がオウム信者の立場だったら、麻原から命令されたら自分もサリンをまいていたかもしれない」と答えた人が、何人かいたそうです。あ、もう１つ。前に「アンダーグラウンド」の感想を日記に書いたことがあって、そのときにも書いたような気がするんだけど、僕がもっとも不可解に感じたのは、サリンの被害にあって具合の悪くなった人、体がおかしいと思いながらもほとんどの人がそのまま会社に向かって仕事してるんですよね。まぁ確かに通勤時間でまだ病院も開いてるか開いてないか微妙な時間だから、とりあえず会社に行ったってのもあるかもしれないけれど、でも、ねぇ。僕なら絶対「体調悪いんで様子みる」って会社に電話しそう。。。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊これら３つのことから見える、日本人の勤勉さや帰属意識って、立派ともいえる反面、恐ろしいものだと僕は思います。個人ではなく、集団としての意思が強大な力として横行する。しかもこの「集団の意思」って、「個人の意思の集合体」ではないことが大きいから、なおさら恐ろしい。簡単な話に変えると、『赤信号　みんなで渡れば　恐くない』。ちょっと古いけれど、これがまさに集団の意思の象徴だろう。責任の所在が薄れて、中心にいる人すらその自覚がなくなってくる。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊夕方のニュースを見ていたら、特集で、過去に東京女子医大であったカルテの改ざんの報道をしていた。カルテの改ざんをした張本人は、上からのそれとない圧力があり、相当悩んだらしい。でも結局は、大学病院医師を続けるための道を選んだ。この人はきっと、サリンをまいただろう。そして、被害者の方たち自身も言ったように、おそらくサリンをまける人間て、日本に１００万人以上いるんじゃないでしょうか。程度の差は運で、誰にだって犯罪者になる可能性はあるように感じます、この国では。ちなみに。裁判では「暗黙の指示を罰する法律はない」という判断が下りました。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊と、ここまである程度真面目に語ってきたんですけど、スミマセン、なんだか急に面倒くさくなってきてしまったので、ここから駆け足でまとめます。やっぱりこういう社会帰属的な意識を植え付ける場所は、学校ですね。上下関係・友人グループ・規則。それらの中の本来重要なものから、ほんのちょっとずつずれたものが存在しているんだと、僕は思います。その、ちょっとずれた価値観が、人の中心へと組み込まれ、そしてそれが、常識となる。恐ろしいですね。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊僕は。できるなら、小さな社会で生きていきたい。そううまくはいかないだろうけれど。でも、僕はどんな社会であれ、それなりの折り合いをつけて、ドロップアウトへの願望を持たずにやっていけるようでありたいと思います。ハイ。。。

2004年09月14日

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decade。

ＡＭ９：３０．担当教員と明日からの実験の打ち合わせをし、『それでは今日は何しましょう？』と訊ねると、「今日は特にないっ」と言われた。先週水曜日にそう言われたときは苦笑いしたが、今日はおそらく何もないんだろうと僕自身わかってもいたので、素直に内心喜んだ。いちおうの仕事として、明日からの実験に使う弁当箱を洗い、マジックで記入された文字をアセトンで消し、蓋に密閉用の輪ゴムをはめ、蓋を閉める。これを２０個ほど組み立てた。まるで工場でパートしているおばちゃんの気分だ。ひたすら箱を、組み立てる。箱に書かれていた文字は、９４．０７．××。今からちょうど10年前に使われていたものだ。何せ僕の卒研、うちの研究室で８年ぶりに動き出したものなので。。。「10年前はsino君何してた？」と担当教員に聞かれた。『10年前…まだ小学生ですねぇ』「小６かな、ちょうどうちの子とおんなじだね」小学校６年生。何もかもがうまくいっていた頃。。僕は今日、小学校６年生の頃にこの場所で書かれていた文字を、消していた。10年前にこの文字を書いていた人は、10年後にこの文字をアセトンで拭き消している人のことなんて、考えたこともなかっただろう。（ちなみにこの文字を書いたであろう人を僕は知っているが）10年前の僕は、10年後に自分が関西にいることなんて、考えたこともなかった。10年後の僕は、10年前に自分が何を考えていたかなんて覚えてもいないだろう。10年後の僕は、31歳。10年前の僕のことを思うと、果てしない時間のように感じる。10年後にひょっとすると、僕の書いた「０４．０９．××」という文字を、消している人がいるのかもしれない。10年後の僕は、どこで何をしているのだろう。10年後の僕は、10年の間にどれだけのことを思ってきたのだろう。10年の狭間にいる僕は、ちょっと不思議な気分で、弁当箱を組み立てていた。明日からは、忙しい。今日は早く帰宅して、本を読みながら、コーヒーを飲み、アーモンドチョコをつまみ、たまにパソコンに向かって文章を打つ、休日よりも優雅な時間を過ごしていた。

2004年09月13日

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カルマ。

引き続き、村上春樹の「約束された場所で」を読んでいた。＊＊＊基本的に宗教に懐疑的な僕は、当然のようにオウム真理教に入信した人の言葉にも、「ん？」と思ってしまう。もっともらしく聞こえる言葉の底のほうで、何か決定的な定義が、不思議なところで落ち着いてる印象を受ける。結局僕とは、考え方が違う、ただそれだけのことなんだけど。まぁ、人は考え方が同じ人とめぐり合うこと自体、難しいんだけど。＊＊＊その、基本的に疑いを持つ中で、考え方としてひとつだけ妙に納得してしまったことがあった。とても簡単で、一見馬鹿らしくも聞こえるんだけど。「もともと持って生まれた才能とか、家柄とか、頭のいい人間はどう転んでも頭がいいし、足の速い人間はどう転んでも足が速いとか。それで弱者と呼ばれる人たちはどこまで行っても日の目は見ないんだと。そういう運命的なものってありますよね。それじゃあまりにも不公平じゃないかと、僕は思っていたんです。でも麻原彰晃の本を読むと、「それはすべてカルマだ」って説明されているんです。ある人は前生で悪いことをやっていたから、今の人生でこのように苦しんでいるのだし、逆にある人は人生で前生で良いことをやっていればこそ、今はこのように優れた環境で能力を発揮して生きていけるのだと。」だそうです。それをカルマというんだそうです。うーん。。。＊＊＊同じような不公平感を感じたことをある人ってたくさんあるんじゃないでしょうか。あいつはなんで何もしなくても頭がいいんだ、とか、なんであいつは運動ができるんだ、とか。特に学校って、そういう劣等感を感じさせる環境ですね。僕も思ったことあります。どんなに頑張ったってこいつには絶対かなわねーとか。で、そこで僕が思ったのは、「どうしようもないな」というような諦めでした。ただし。僕の場合、不公平だとは思ったけれど、不満ではありませんでした。だって、しょうがないじゃん。ひがんだって、しょうがないし、彼らは何も悪くない。彼らだって彼らなりの苦しさがあるさ。＊＊＊僕はそうして、その不公平さを追及するには至らなかったわけだけれど。でもそこで、どうしても煮え切らない人のために、このカルマの思想、ありなんじゃないかと思いました。そう、前生でいい行いをしてこなかったから、今はこんなにツイていないんだ。だから今は、次回生まれるときのために、ちょっとでもいいことをしておこう。うーん、なんて前向きで善意に満ちた考え方なんだ。みんなこんなふうに思っていれば、世の中きっともっと良くなるんじゃないだろうか。…でも、オウム真理教は、無差別殺人を犯しました。＊＊＊ちょっとでもいいことをしておこう（＝功徳を積む）という行為。オウムでは、ビラをポストに入れたり配ったり、これが功徳の１つの方法だったんですね。これがちょっとずれてるんです、きっと。そういえば僕が前に旅先で創価学会の布教者に捕まって１時間半ほど話を聴かされましたが、まさにこれと同じようなことを言っていました。布教して一人でも多くの人に一緒になってもらう。良い行いなんていろんな形があるのではないでしょうか。カルマの考え方、それはいいと思うけど、その考え方をその宗教の考え方として占有してしまうのは、違うと思う。１つの指針として教えられて、それをどう利用するか、それはその人それぞれでいいと思う。＊＊＊僕は過去何度か書きましたが、前世来世・輪廻転生は信じていません。あるいは存在するのかもしれませんが、そんなこと誰もわかりませんし、わかっている人がいても固い僕にはにわかに信じられません。けれど単純に、おばあちゃんが空の上から見守ってくれているとか、神様に合格祈願をしてみるとか、そういった感覚として、カルマを信じて前向きになっていくのは、いいのではないだろうか。僕には特に必要のなかった考え方だけど、人によっては救われる人だって、いるのではないでしょうか。。。＊＊＊宗教的思想って、人を救えるものだと僕は思います。けれど、くれぐれも、間違った使い方をしないでください。人に迷惑をかけないように。急いでいる人をとっ捕まえて、無理やり話を聞かせる、など。断れない気持ちも、わかってね♪♪♪

2004年09月12日

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危険な予感。

ものすごくフラストレーションがたまっている。今までもやもやしていたものが、凝集されて、固体に近くなってきたようだ。それのはっきりと意味するところはつかめていないが、ただわかることは、きっと今のままじゃ、いけないんだろう。僕はこの１年、安定しすぎていた。これといった問題もなく、これといった問題を思わなかった。僕は山のてっぺんにある公園で、２年前のことを思ってみた。僕は、苦しんで、怒って、泣いて、もがいていた。心臓に爪を立てられてひっかかれているような気分だった。けれど、今はもう、その具体的な思いまでは、思い出せない。当時の感情はただの形容詞になってしまっている。それ以上のものは、もうどこか遠いところへ、消えてしまったようだ。時の流れって、幸せでもあり、残酷でもある。今日僕は、とても人には言えないような夢を見た。目が覚めて僕は、その夢が幸せなものなのかそれとも悲劇的ものなのか考えてみて、ちょっと笑って、ちょっと泣いた。暗示的に気付いたことは、僕はそろそろ、自ら安定から脱出しようと思っている、ということだ。きっと、僕が傷つくと同じように誰かを傷つける。それでもそうしなければならないのだろう。いつかそう、納得してしまうような気がする。そしてそう、納得してしまったとき、安定した精神生活は崩壊して、僕はまた、心臓にひんやりとしたナイフの切っ先をあてられているような、そんな思いの中で過ごすことになる。でもやっぱり、そうしなければいけないような気がする。今のままじゃ、きっと、後悔してしまうような、気がする。

2004年09月11日

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＠お茶部屋、午後。

予定通り午前中で実験を済ませた僕は午後一時前、お茶部屋でカップラーメンをすすっていた。「君はいつも昼はインスタント麺ばっか食べてるなー」と教授に言われ、愛想笑い。それでも最近は学食に行くようになったほうだ。ズルズルズル。。。＊＊＊あと一口分の麺とスープを残したところで、最近滅多に研究室に顔を出さない（就活のため、ということになってはいる）同期の人が「おはようございます」と入ってきた。おはようございます。どうやらレポートを提出しに来たらしい。もうすでに出した僕は彼がせこせこと中身を書いているのを見ながら話をしていた。今まで苦労してきたみたいだったが、そろそろ内定が出そうな雰囲気であった。よかったよかった。秘書や研究員の人も交え、面接の話をあれこれしていた。そのうち、もう一人の就活人、同期の目の据わっている女の子の話となり、彼女のやる気の謎についてひとしきり盛り上がった。＊＊＊彼がレポートを出しに行っている間お茶部屋に一人とり残された僕はコーヒーをいれすする。ずずず。。。時刻は二時半ＰＭ。戻ってきて、彼が借りてきたＤＶＤの話などとりとめのない世間話をしていたら、「ハロー」と小さな声がして、雰囲気どおりにそぉっと同期の女の子が入ってきた。彼女はパラパラと女性誌をめくりながら、「高いわー…」などということを言っていた。僕らもその女性誌を覗き込み、「女性物はわからんわー…」とつぶやき、やがて話はブランド物についてのことになった。彼女もやはり、そういうブランド物は欲しいが、持ってはいない、とのこと。というか、近頃は大学生の時分でなぜブランド物なんて買えるのだろう、と誰もが思った。なぜだろう。。。＊＊＊そんなふうにページをめくっていると、やがて心理テストのページにぶつかった。同期の男がそれを読み上げ始め、自然とみんなで試していくことになった。隣の席の先輩、研究員の人がコーヒーを入れにやってきて、ついでに一問二問答え、去っていった。やがて別の先輩が一人「面白そうやなー」と現れ、計４人で安定状態になった。＊＊＊ちなみに。この心理テストの結果、僕は皆から「隠れアブノーマル」という不名誉な烙印を押されることとなった。「あなたは（ピィー！）でワイルドで野性的な姿に変貌する」とか「野外など変わった場所でのものを好む」とか「『メガネかけて！』とか『思いっきり踏んで！』など、アブノーマルな欲求を持っている」など。…そんなことありませんて。勘弁してくださいな。若干おいしいと思ったけど。。。＊＊＊心理テスト終了後もパラパラと雑誌をめくっている最中に、先輩から「sino。はこういうの好きやろ」など、勝手な性癖を決定付けられる。かくして僕は女性もいる前でとんでもないイメージダウンをはかられることとなった。＊＊＊ＰＭ五時近くになって、女性誌も一周したのでぼちぼちお開きになっていった。先輩は実験に戻り、同期の男はＤＶＤを返しに行き、僕と目の据わった彼女は、帰ることにした。『お疲れ様ですー』と言って、彼女より若干早く研究室を出て行ったが、ちょうど７,８歩遅れて彼女も研究室を出てきたので、ふと思い出して階段で首だけ後ろに向けて『そういえば爪大丈夫なんー？』と聞いて、「見るー？」と言われたのでまだ傷跡痛々しい彼女の親指を見せてもらい震え上がり、結局そのまま僕の部屋の前まで一緒に帰ってきた。そんな一日。＊＊＊なんだか今日は学校に遊びに行ってたような気分だ。でも、このまま土日になってしまうのが惜しいくらい、すごく、楽しかった。

2004年09月10日

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谷間読書・＋。

予告どおり、実験の合間に「アフターダーク」を読んでいた。実験の合間。…とか言っても、今日は研究室にいたほとんどの時間が実験の合間のようなものだった。ちょこちょこっと作業して２時間放置して、機械に放り込んで１時間放置して、ぐちゃぐちゃっとやって30分放置して、もいっかい機械に放り込んで１時間半放置して、液体窒素でてんぷら（あるいは唐揚げ）にしてできあがり。そんなわけで僕は十分に読書を堪能することができた。自分のデスクの蛍光灯をつけ、脚を組んでその上に本を乗せ、うつむいた体勢のまま固まる。手だけが限られたパターンの中で動く。ページを繰る・コーヒーを飲む・チョコボールを食べる（僕の席の引き出しの中にはほぼ４箱のチョコボールが常備されている）。目線は動かず、肩から先だけが、ロボットのようにインプットされた位置に動き、目的物を引き寄せ、そして戻す。研究室の中には、機械の作動する音と・たまに人の会話声と・僕のチョコボールを食べる音とが響く。ウィンウィン、モヤモヤ、ポリポリポリ…。初めのうちは僕も、何かあったらと思いなるべく外部に気を張りながら文字を追っていたのだが、だんだんと意識が深みへと潜っていく。次第に歪んでいた空気の動きが止まり、周囲の色彩が灰色へと移行していき、すべての音が同じ意味となる。あらゆる事象がフェードアウトしていく。僕の機械的動作も、まさに機械のように思考とは無関係に作動する。そんなような自分の世界を客観描写できるような有意識の段階に戻ったのは、不意に「何読んでるん？」と声をかけられた後だった。時計を見る。１時間半待ちの、ちょうど１時間が経過したところだった。時が流れるのは意外と遅い。たった１時間の間に高密度に意識を詰め込みすぎたせいか、一日が終わったような精神的疲労感がどっと押し寄せた。僕は今日１日学校で本全体の４分の３ほどを読んだ。続きが気になるところだが、僕は一気に読もうとはせず本を学校に置いたまま帰ってきた。読書を１日に詰め込むともったいないような気もするし、寝不足になってしまうし、それこそ精神的疲労がピークに達する。僕は運動体力以上に精神的体力が弱いような気がする。そんなわけで。小説など、続きが読みたくてなかなか区切りがつけれないものは、実験の合間など無理やり区切りをつけざるをえないようなときに読むのが、体力を許容範囲以上に使わなくて、よい。うむ。続きは明日読もう。。。ちなみに、肝心の読書の感想はというと…うーん。って感じです。うーん。。。こう、「海辺のカフカ」や「ねじまき鳥クロニクル」、「世界の終わりと～…」のような、先へ進んでいくドキドキ感は、今ひとつかもしれない。まぁそれが、本を学校に置いて帰ってこれた要因であるかもしれないけれど。でも、面白いのは確かです。世界観が出てるなぁ、って感じです。ハイ。。。＊＊＊結局実験が終わったのは５時半ＰＭ頃だったんだけど、珍しく研究室にいた学生は僕一人だった。これくらいの時間にはいつも帰っている人もいるけれど、普段は僕が帰宅する７時くらいには必ずいる先輩たちも今日は、２人は連れ立ってジムへと出かけて行き・１人は部屋が違うからわからないけど・隣の席の先輩は僕が読書に没頭している４時過ぎくらいに気がつくと姿を消しており・４年生は今日は僕しか来ていない。いつになく閑散とした平日の夕方だった。明日は。…早く学校来てさっさとやること済ませて、僕も早く帰ろうかな。＊＊＊なんか今日の日記の文体、我ながら染まってる感じがするなぁ。。。ダメな傾向だ。。。

2004年09月09日

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投げやり実験・はまる料理・ほか。

実験結果がうまいこといかず、指導教官も僕も投げやりになっていた。こんなんでいいのだろうか。僕はいいけど。。。おそらく今週１週間は何をやってもうまくいかないのだろう。＊＊＊実験がひととおり済み（といっても午前中で終わったのだが）、実験装置を手入れのために動かしていたら、マシントラブル。昨日までの実験中でもトラブルを起こした機械が、今日も動かなくなる。再びイライラが募る。強引に動かして済ませたが、おそらくまた次回使うとき、動かなくなるような気がする。＊＊＊たかが後片付けのような作業で、結局終わったのは５時半になってしまった（本当は７時半までかかるものをこれまた強引に縮めた）。データの整理をし、指導教官に『明日明後日は何しましょう？』と聴きに言ったら、こちらに向き直って「ないっ。」と言われた。苦笑いを浮かべながら『（おいっ！！）』と心の中で叫んだ。「ない」と同じく苦笑いを浮かべながら指導教官は言った。『（ないんかい！！なに、それってつまりオレはもう見捨てられてるってこと！？　　　　ないんやったらオレは４連休でいいってことやな！？ほんまに休むぞ！！ええねんな！？）』笑顔はさらに深くなる。「あーじゃあ、次の実験の準備でもするかぁ。そうしよう」かくして明日明後日の僕のやることが決まった。なんかもう、ほんまに投げやり。。。＊＊＊村上春樹の新作を買ってきた。明日実験の合間暇な時間にでも読もう。。。＊＊＊晩御飯。今週僕は毎日のように同じものを作っている。１人暮らしだから材料が余る、という理由もあるが、単純にハマッてしまった。材料　：　牛豚ミンチ　小口ねぎ　エリンギ　まいたけ作り方：　材料をごま油で炒め塩コショウ、コチュジャン・豆板醤・オイスターソース・鶏ガラスープの素で味付け、ご飯に盛る。ピリ辛具合がくせになる。なかなか美味。簡単かつ洗い物が少ない。我ながらなかなかうまくやったものだ。けど、毎日同じメニューばかりというのも、体にはあまりよくないだろう。僕はどうも、くせになると毎日のように同じものを作る。あるときはオムライスばかりを作り、あるときはリゾットばかりを作り、あるときは鰯とにんにくのスパゲッティばかり作る。これも、１人暮らしの自由。さすがに学食とかの外食では毎回違うもの頼むけど……。明日は…やっぱり今日と同じメニューになりそうだ。

2004年09月08日

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憮然・９０ｓ。

労多くして得るものなし。そんな一日。まぁ、実験なんてそんなもんだ。でもやはり、こんな日は、ちょっと嫌になる。かなり嫌になる。とても嫌になる。昼飯時だけが、唯一の、幸せ。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊朝起きて、何気なく眺めていたＣＤラックから、ちょっと懐かしいＣＤを見つけて流してみた。『ＤＲＥＡＭＳ　ＣＯＭＥ　ＴＲＵＥ：サンキュ．（95,02,22）』↓『小沢健二：さよならなんて云えないよ（95,11,08）』95年。当時僕は…小６→中１でしょうか。その当時これらの曲を聴いて、なんとなくいいなーと思った記憶はわずかにある。実際にＣＤを買ったのは、高校生か大学生になって、たまたま中古ＣＤ屋で100円かそこらで見つけてからである。手にとって、懐かしいなー……などと思いながら、小銭を払った。『サンキュ．』は言わずもがな名曲ですね。このすぐ後にだか出た『ＬＯＶＥ　ＬＯＶＥ　ＬＯＶＥ』はもっと売れたけれど、僕は圧倒的にこの曲のほうが好きです。切なさが残ります。本当に、切ない。短い曲だけど、歌詞の展開がすごくよくて、メロディの巡るめく感じが、見事にフィットしている。とにかく、切ない。なんていうか…似たような想いをした人にはたまらないでしょう。『さよならなんて云えないよ』。まず小沢健二という人自体が懐かしい。卒業のときなんかに聴く曲だと思います。耳に残りやすい曲調と明るさ。でも僕的には何よりも、実に的確な心理描写をしている、断片的にキラリと光る歌詞が好きです。ζ　本当は分かってる　２度と戻らない美しい日にいると　　そして静かに心は離れていくと２度と戻らない美しい日にいる。楽しいけれど、切ない。ζ　高い山まであっというま吹き上がる　　北風の中　僕は何度も何度も考えてみる最後の部分。最高の瞬間にいる中、立ち止まって考えてみる。過去と今、未来。２曲に共通する、切なさ、メジャーコードから半音上がる盛り上がり。聴きながら僕も、懐かしさに浸る。古きよき90年代。さらば青春の90年代。そして今の僕は。スーパーカーの「Ｍｙ　Ｇｉｒｌ」なんかを聴いたりする。

2004年09月07日

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イライライラ。

ひどくイライラしていた一日だった。特に深い理由があるわけではないが、すべてのことにちょっとずつ、イライラしていた。まぁでもこんな日もある。生きるということは、あらゆる偶然の積み重なりから成る。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊コトバ「いっこ」にコメントを追加しました。

2004年09月06日

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sino。駆け回る。

か、体が動かん…今日はバドミントンをした。いい年してハッスルしてしまった。ただ、僕はバドミントンという競技が数あるスポーツの中で３番目に苦手なのである。（ちなみに僕の苦手なスポーツランキングは１位：テニス２位：水泳３位：バドミントン４位：ゴルフ５位：バレーボール　　　　　　　　　　　）一生懸命狭いコートを這いずり回って、「よっしゃ！」と思いどうにか相手のコートに返った羽根も、相手は嘲笑うかのようにこちらのコートのぽっかり空いてる部分にちょこんと落とす。この「ちょこん￥（←ハネ）」というのがなんとも腹が立つ。ムキになってみたところで、普段それほど運動しない僕は５分もすれば足腰がついてこなくなる。ガクガク。なんかもう、悲しくなってきますね。２１歳にして、体の衰えを初めてしっかりと実感しました。いつからこれほど簡単に疲労が吹き出るようになったのだろう。昔は、まぁ決して運動神経が良いほうではなかったけれど、それなりに動けていた、と思う。それなりに動けていた、というよりも的確な動きが出来ていた。（けっこう偶発的なおいしいとこ取りのタイプだった）でも今は。無駄にコートを動き回った挙句、相手にいいようにあしらわれている。そして。どこだかよくわからないような筋肉が痛い。おそらくこの調子だと、筋肉疲労のピークは明後日だろう。なんてったって、年老いてますんで。。。でもって、僕の予想では、明日の実験は、かなり腕がプルプルになるような、微妙な作業をやらなくてはならない。まさにもう、拷問である。考えるだけで気が重い。ともあれそれもこれもみんな、僕が悪い。もっと日常的に体全体の筋肉を使っているべきだった。あるいは、ハードワークの前にちょっとずつ体を慣らしておくべきだった。いやいや、もう…腰が痛てーー！！！！

2004年09月05日

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生きる意味について考えることについて考える。

近くの公園で、村上春樹の「約束された場所で」を読んでいた。「アンダーグラウンド」のいわば続編にあたる、オウム真理教（元）信者へのインタビューを本にしたものである。あと半年ちょっとで、地下鉄サリン事件から１０年を迎える。あれから１０年。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊もちろん信者のすべてがこの事件に関わっていたわけではないし、犯罪が行なわれようとしていたことを知っていたわけではない。この本ではほぼ純粋に「修行のために」入信した人たちのインタビューがほとんどである。（まぁ事件に関係した人がこんなインタビューに応じるわけもないだろうから）どのような人がこのような宗教に入信していくのか。その傾向として、小さい頃から成長していく過程で常に「人間とはなんなのか」とか「自分はなぜ生きているのか」といった疑問を抱え続けてきた、といったように見受けられた。そういった問題を、延々と考え込む。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊率直に言って、僕はそういった人間の本質的問題を考え込むことについて、なんだかなぁ、と思っている。なんだかなぁ。そんなこと考えたってしゃあないやん。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊もちろん明確な答えがないことは誰しも理解していることだろう、と思う。（なぜ生きるかという問いの万人に共通の正しい答えがあると考えている人がいれば、まずどこかおかしい）自分なりに合う答えを見つけようとして、みな試行錯誤しているのだろう。どこかに自分の波長と同調するものが存在していると思い、探しているのだろう。探すことは別に否定はしないけれど、「探す」ということはいくつかの「答え」があるということだ。その答えはなぜ生まれたのだろう。知った顔で生や死を語り、前世やら来世やらを語るそれらに、そもそも懐疑的にならないのが、僕にはどうもわからない。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊どんなにもっともらしい言葉をならべたって、それは言葉の力でしかない。自分らが知らないことを教えられているようで、彼らだってわかってはいないのだ。死んだことのない人間から、生きる意味について語られる。それってつまり、バイトをしたことがない人間から「アルバイトはよくない」とか最近の若者じゃない年配の人に「最近の若い者は」と言われるのと同じじゃないかと、僕は思う。そんなとき、言われたほうはどう思うか。「自分がやったこともないくせに偉そうに語るな！」と思うだろう。人が人そのものを語るのって、なんか変なことじゃないでしょうか？輪廻転生の考え方も然り。「私は○○の生まれ変わりだ」と言ったなら、話以前に白い目で見るべきであろう。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ぼぉっとテレビをつけっ放しにしていたら、ＮＨＫで「全日本高校・大学ダンスフェスティバル」というのをやっていた。どうやら創作ダンスの大会のようだった。各団体ごとに、自分たちの考えたテーマで舞い踊り、その想いを表現する。そのテーマの中には、生と死を表現したものがいくつかあった。彼/彼女らももちろん生も死も、完全に理解した上で舞っているわけではない。生と死について真剣に考え、そして創り上げた、彼/彼女らの表現。それが果たして本当に真に近い生や死の表現なのかは、誰にもわからない。誰にもわからないけれど、審査員もいて、評価をする。でも、これに関していえば、決して疑問視するようなものではない。どういうわけかそれらの舞は僕ら見ているものの心を捉える。彼/彼女らの伝えたいことが、なんとなく伝わってくるような気がする。けれどそれが正しいとか正しくないとか、誰もそんなことを考えたりはしない。なんとなくの、感動。感動に酔いしれる。ただそれだけ。決してそこから「生とは/死とは」の答えを見出すわけではない。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊そういうものなのではないでしょうか。生死を考えたり、人間の価値を考えたりするのって。そこから何かを得ようとしたり高尚な者になろうとするのではなくて、想う物/感情を刺激するもの。決して人生の主要素たるもの、だとは僕は思いません。別にそれほど重要なことじゃないし、知らなくたっていいことだと僕は思う。それよりもっと、低次元な問題について僕はいろいろ考えていようと思うし、もっと考えることも、いっぱいある。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊うーん。僕はレベル低いのだろうか。それでもやっぱり、生や死について真剣に考えようとするくらいなら、低レベルな人間でいるほうが、僕はいいです、ハイ。。。

2004年09月04日

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シリアス・トークの展開。

「あいつはサイアクやった…」『何があったん？？』「通帳から勝手に金おろされた」身近にいる人でこんな話を聞いたのは初めてだったので、一瞬絶句したが、すぐに笑い話で済ませようとした。ありそうで、けっこうあるのかもしれない、こういう話。＊＊＊＊＊ここからどういう方向で話を持っていこうか、２つで迷っていたんだけど、うん、純粋に「騙される」っていう話じゃなくて、こういった話をする状況について語ってみよう。＊＊＊＊＊もっと話を遡ってみると…なんの話をしていたんだっけ。とにかく騙されるとか騙されないとかの話をしていたんだと思う。で、誰かがその女の子に向かって「お前は騙されたこととかあるん？」とでも聞いたのだろう。「あるよ」と彼女はあっさり答えた。あるんかい！！さて、でも、決して僕らは、盛り上がって話をしていたわけではない。ハイテンションならそのまま「吐け！吐いちまえ！！」でいいんだけど、さして酒も回っていないような状況（少なくとも僕は）、果たしてこの微妙なプライベートの話に踏み込んでしまっていいのだろうか！？＊＊＊＊＊ここでひとつのポイントとして…人の習性として、みんなけっこう自分のことを話すのが好きなのである。そしてそれが行き過ぎると、かなりプライベートな問題で、話してしまうことで他人の自分への見方が変わってしまう問題ですら、話してみたい、という欲求を持ってしまったりすることがある。話したい（話してもよい）プライベートと、話したくないプライベートがある。＊＊＊＊＊その見分け方として…謀らずもそのプライベートの中身に近い話題になって、その話を偶然にもふられたときに、正直にＹＥＳかＮＯか答えたとして、とりあえずみんながその先を煙に巻いてごまかそうとしている中、１人でそのことについてブツブツ感想を漏らしていたら、きっとふったほうがよい。話したい欲求がたまっているのだろう。とまどっている様子だったら何も言わないでおきましょう。もしもさらに話をふっかけてしまうと、きっとその人に嫌われてしまうことでしょう。いや、見分け方というか、まぁ当然といえば当然ともいえるんだけど。でもまぁ、ふるにもけっこう勇気がいる。それならまだ黙っていたほうがいいのかもしれない。＊＊＊＊＊「あいつはサイアクやった…」というようなことを、彼女は２,３言口にした。そこで僕は、勇気を持って聞いてみることにした。『何があったん？？』そして彼女は、なかなかヘビーな話を口にした。＊＊＊＊＊「でも私から好きになったわけじゃないし」という彼女の発言を聞いて、本当はもっと言わせてあげたほうがよかったのかもしれないけれど、僕の言葉のボキャブラリーの少なさから、その先を広げることができなかった。『そんならそこに初めから恋はないやん！！』＊＊＊＊＊僕にも、話したら自分の立場が追い込まれるとわかっていながら、話したい欲求にかられるようなことが、何度もある。そのたびに、息を大きく吸い込んで、それ以上の言葉を出さないように頑張る。欲求との葛藤。こんな形での自己抑制も、ある。＊＊＊＊＊話したい欲求。それっていったい、どこから来るのだろう。注目を浴びたいという願望なのだろうか。それともこれも１つの自己の開放？やぶれかぶれになることで、スッキリすることもある。＊＊＊＊＊前に友人と話していて、その、話したい内容に近い方向に話が進んでも、その中にどうしても聞いてほしいという「核心」の質問というのが存在する、ということを言った。そう、聞いてほしい聞かれ方があるのだ。その質問に対する答えはあらかじめ自分の頭の中で何度も何度も構築されており、はやくそれを開放したい。でも、それは自分から突然言い出すような話ではない。だから早く、その質問をしてほしい。聞いてほしい質問。でも、それを見つけるのが、とても難しい。わかっていれば、喜んでふってあげるんだけど。＊＊＊＊＊コミュニケーションて、本当に難しい。他人と自分、お互いに満足を得られる会話ってなかなか簡単には構築されない。そもそもそれは無理に構築するものではないけれど。どうでもいいような話ばかりをして適度に楽しんで過ごしていても、時にはシリアスな話をしたり、聞いたりしたくもなる。そのとき、いかにお互いの波長を合わせることができるか（合っているか）。人って、本当に複雑です。＊＊＊＊＊最後に一言。恋人に暗証番号なんて教えんなよ。

2004年09月03日

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続・目の据わっている女。

その彼女は妙に張り切っていた。僕らは今日は気晴らしに、４人一組で水槽を作ろうとしていた。要は１つの面が空いたただのハコである。ただのハコ。僕らの目の前には一枚のアクリル板があった。僕とほかの男たちは、まぁ適当な大きさで作って済まそう、と思っていたのに、班で唯一の女性だったその彼女は、「最大限に大きく作ろう！」と言い出して、わけのわからない方程式を立て、「この式解けば最大に取れる値求められるけど…」などと言い出した。彼女。一見は全然やる気などなさそうに見える、ごく控えめな女の子である。僕らは適当にやり過ごしつつ簡単に済む寸法を考えつつ冗談を言っていたら、彼女が「蓋も作ろうよ！」と言い出した。…え？ふた？水槽やで？？「金魚を飼う！」と彼女。蓋のついた水槽で金魚なんて飼ったら窒息してしまうのではないか、と僕らは思った。けれどせっかく見かけによらないやる気が垣間見える彼女に反発するのはなんだか損なような気がして、結局蓋付き水槽というわけのわからない作品を作ることに決定した。彼女が妙なやる気を持った人間なのは知っていたけれど、ここまではっきり目の当たりにしたのは初めてだった。そして彼女のテンションが最高潮に達したとき、彼女は自らが提案した蓋の取っ手を作ろうと小さいアクリル片を電動カンナで削っていて、自分の親指の爪を１/４ほど吹っ飛ばした。そして。彼女は血だらけな親指のまま笑っていた。僕らが「早く保健室に行け！」と彼女を促し、ようやく彼女は部屋から姿を消し、１５分後に親指を包帯でぐるぐる巻きにされて、再び笑顔で帰ってきた。血を垂らしながら笑顔の彼女に、正直僕らは引いた。しかし血を流して以降、徐々に彼女のテンションは下降をたどっていったが、最後に完成した水槽が無事水漏れすることがなく完成したとき、僕らはみんなで拍手をした。彼女のやる気は、本当に謎である。でも、その見かけに全然出てこないやる気のせいか、相変わらず就職は決まっていないようだ。僕はちょっぴり彼女に恋をしてしまっているのかもしれない。ほんの、ちょっぴり。。。

2004年09月02日

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幸せを考える。

「幸せ」昨日と同じく、なぜか夕食後先輩２人と三角形に座り、１時間ほど座談会となった。「でもほんまに幸せだよなー。間違いなく幸せランキング上位者に入ってると思うわー」と先輩が言った。つまりその直前まで、不幸な話をしていたのだ。睡眠薬の飲み過ぎで幻覚が見える・親戚の連帯保証人になって借金一億円・がんになりやすい家系・もともと太っていたおばさんが糖尿病で別人のようになってしまった、などといった話。それに比べると今の僕らはなんて幸せなんだろう。３人が一瞬無言のままそれぞれに実感していた。僕は。やっぱり、幸せだと思う。幸せだと思う、というか、幸せです。自分を対象に「幸せだと思う」なんていう表現はそもそも存在しないですね。幸せです。なぜ幸せか。うーん。「不幸だ」と思うことがないからでしょうかね。。。幸せを毎日実感しながら生きるのって、果たしてどうなんでしょう。僕にはとても想像がつきません。毎日夢見心地？幸せだなーあははははー…　でしょうか。。。それはそれで…疲れそうですね。自分が不幸だと思えば不幸。「自分は不幸だ」でも本当に不幸なんでしょうか。今まで僕は他人と比較した幸せ/不幸論は無意味だと思っていたけれど、あるいはそうではないのかもしれない。比較できるからこそ幸せだと実感でき、つまりそう実感することが幸せ、それも１つの幸せなのかもしれません。それは良くもあり、悪くもある。だから、否定すべきものではないんだな。ただ、「恵まれない人」という表現には今もなお抵抗があるけれど。結局は個人精神の問題になる。幸せだと思えば幸せ、ただそれだけの話だ。ただそれだけ。ザッツ・オール。今、幸せですか？

2004年09月01日

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