～ 　i n n o c e n t　 t r i p　 ～

今日から講義が再開。
さっそくのテストを適当に済ませ、明後日のレポート提出に足りない資料を偶然見つけた同じクラスの女の子にコピーさせてもらう。
図書館でレポート書き。調べたものメモするのが面倒だったので初めて学校にパソコンを持ち込んだ。
カタカタカタカタ.........
ふぅ。
ちょっとは進んだけれど、イマイチ気が乗らない。
どうしたもんかなーと思いながら、息抜きでレポートをいったん中断。
スタート⇒プログラム⇒ゲーム⇒ソリティア。
ボーッとしながらソリティアで遊ぶ。
カタカタ、カタ、カタ、カタカタカタカタ.........
手詰まりになったので、一つため息をついて、閉じる。
時刻が図書館閉館の時間に近づいたのでそのままパソコンの電源も切った。
しっかし…学校まで来てソリティアなんてしなくてもなぁ、と思ってしまう。
何やってんだか、自分。そんなのんびりしてていいのだろうか。レポート終わるのだろうか。
このソリティアというゲーム、パソコンをお持ちの人は誰もが一度はやったことがあるだろうか、まさに息抜きには最適なのである。
何も頭を使わなくていい。ただ現れるトランプを重ねていくだけ…
ひたすらリラックス。
面白くもなんともないのに気が付くとかなり長い時間遊んでいる自分に気付く。
おそるべしソリティア。

パソコンをかばんにしまい図書館から出て行く途中、ほかの席でもパソコンでレポートを作成している女の子がいた。
なんとなく目に入ったパソコンの画面には…なんとソリティア。
パソコン作業の息抜きにはソリティア。どうやら万民共通らしい。
思わずニヤリとしてしまいました。

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ＢＧＭ：「虜」

…なんか漢字にするとイヤラシイな、虜って。
なんて思うのは僕だけか？
虜。
僕はストレスやなんかがたまってたまって爆発しそうになったときにこの曲を大音量にして聴きます。
ムンクの叫び状態にぐぁ～ってな感じになりながら。
メチャメチャ重たい、この曲。まともじゃない。
でもその異常さが、心の奥深くまでぬるぬると入り込んできます。
自分がひどく醜い生き物のように思えてきます。
でも、そんな卑屈でジメジメしたこの曲、僕は好きです。

好きなフレーズ
ζ　雄弁に喋れば喋るほど
　　慎重な君はまた身構える
　　どうなってんだ？　分かってくれやしない
　　本当の俺を

こんなふうに思うこと、ありませんか？
僕はあります。彼女や、親や、友達に対して、こいつらなんも分かってくれやしない、って。
でも、そこで絶対に見失わないこともあります。

分からないのは僕と彼女たちが違う個人であるからであり、伝えきることのできない自分の責任のほうがむしろ大きいのだ。
自分はそこまで有能な人間でも正しい人間でもない。
思い上がるな。