『告白』 ~多分映画史に残る恐ろしい傑作~
『告白』(邦画)106分 原作 :湊 かなえ 監督 :中島哲也 キャスト: 森口悠子・・・松たか子 渡辺修哉・・・西井幸人 修哉の母・・・黒田育世 下村直樹・・・藤原薫 下村優子・・・木村佳乃 北原美月・・・橋本愛 寺田良輝・・・岡田将生(あらすじ)森口悠子は教室で中学1年生の子供達に告白した。「この中に私の娘を殺した人がいます。」森口悠子は犯人を徹底的に追い詰める。その為に第2第3の殺人が起ころうと動じることなく。(感想など)凄い!としか言いようのない映画でした。予定調和もなにもない突き抜けた内容です。多分、後世に語り継がれる映画になるでしょう。今の時代にこれほど衝撃的な映画が作られたことは驚嘆に値します。恐ろしく陰惨で救いの無い話しなのに、最後はある種の爽快感まで感じさせてくれます。爽快感を感じてはいけないであろうシーンで。多分、普段は人が目をそむけている心の闇をあらわにするのでしょう。原作もパラパラッと見てみました。中島監督らしく、原作に無いエピソード・言葉を加えています。それがまた効果的。ラスト近くのCGもまた素晴らしい出来でした。この救いのまるで無い物語に主張することがあるとすれば、人の痛みのわからないヤツに、人の痛みをわからせるには、同じ痛みを味あわせるしか無い。という善も悪も超越した厳然な真理なのでしょう。それゆえ最後の言葉が生きてきます。そして映画の為に加えられた最後の言葉の後の言葉。結局、悠子のやったことは自分を崩壊させるだけの単なる復讐なのですね。すごい映画でした。『告白』公式サイト[BOOK]告白価格:1,470円(税込、送料別)[CD]『告白』 オリジナル・サウンドトラック価格:2,980円(税込、送料別)