2012/12/03(月)08:02
三田の野草を訪ね歩いて・・・1年を振り返って No.51から55 ケキツネノボタン、ミゾカクシ、ウマノアシガタ、半夏生、ネジバナ
No.51~No.55No.51 ケキツネノボタン
「ケキツネノボタン」とは変な名前であり、或いは私の間違いではないか?
そう思われる方がいらっしゃると思いますが、この名前の野草に出合いました。
【】
2012-06-13 撮影 川除の田んぼの水際
そのボタンの部分・・・その先端が曲がっていると「キツネノボタン」とされている
先端が少し曲がっているのもおあるが、茎に毛があるので。
金平糖のような実をボタンに見立てたらしい。
茎の毛・・・この程度の毛で品種の区別ができるか?
「キツネノボタン」と言う仲間があって、その違いもいくつかあるでしょうが、端的に言えば、茎や葉に毛があるのがこのケキツネノボタン(毛狐の釦・・・漢字交じりだとこうなる)だそうです
☆
こうして野草に接しておりますと、同じ仲間でなぜ「毛あり」「毛なし」が成立したか。
そうはいっても今のところは、分かりませんが。
※ 花言葉 「嘘をつくなら上手に騙して」・・・笑っちゃいますね!
ケキツネノボタンとは:
1. 科 名 キンポウゲ科キンポウゲ属
2. 学 名
3. 別 名 毛狐のボタン(釦)
4. 原 産 日本、中国、朝鮮半島
5. 花 期 3月~7月
6. 環 境 野原、道端、(田の畔など水際…私)
7. 特 徴 茎や葉柄に開出毛が多く、花柱が短いのでキツネノボタンとは区別でき
る ※「季節の野草・山草図鑑」73ペ-ジ参照No.52 ミゾカクシ
この花も三田市内の川除地区の田んぼで、稲作の為耕す前の水のある空き地で出合い、おおよその生育適地が分かると後は各地で目に留まりました。
キランソウと並んでまるでこちらが睨まれている…と錯覚しそうな花の形ですよ。
2012-06-13 川除・道路よりの田んぼにて・・・こんなふうに茂っていた。少し近寄って見た花
唇型花 上が2弁、下が3弁がなんとかわかる。
他のブログやHPのマクロの素晴らしい写真例を見てこの花の素晴らしさを知りました。
私としては、自分の写真について、これではどうも…と思っておりますが、それでもある程度は「ミゾカクシ」の溝を覆うであろう実態と花の素晴らしさ・面白さを理解できつつあります。
尚、「ミゾカクシ」とは、この草が繁茂して溝を覆う、そのすざましさからの命名とか。
ミゾカクシとは:
1. 科 名 キキョウ科ミゾカクシ属
2. 学 名 Lobelia chinensis
3. 別 名 溝隠 畦莚(アゼムシロ)
4. 原産地
5. 花 期 6月~11月
6. 特 徴 花は唇型で、上が2弁、下が3弁。
欧米ではグランドカバ-として利用されるらしい。
7. 環 境
8. 近縁種 サワギキョウ、タチミゾカクシ、マルバタケムシロ
※1から8は主としてウイキペディアの情報です。No.53 ウマノアシガタ
このお花は、主に家庭菜園のある大原の畑の土手で出合ったもので、この花など
の写真を撮影しているときは、慣れていないから、花、茎、葉、根生葉などの撮影が
行き届いておりません。
茎に毒を含んでいるので{要注意}とのこと
右下隅に 「ムラサキサギゴケ」 が写っている。 ウマノアシガタと命名された「馬のヒズメ型の葉」?
2枚が重なっておりますが、ヒズメに似ているようにも思います。
その辺をさかんに探し回って、馬のヒズメ風の葉っぱを探し回りました。
来年のことを言うと鬼に笑われますが、来春は工夫してばっちり撮りたい。
ウマノアシガタとは:
1. 科 名 ウマノアシガタ科ウマノアシガタ属 多年草
2. 学 名
3. 別 名 キンポウゲ
4. 原産地 ヨ-ロッパ南東部から南西アジア、日本
5. 花 期 4月~5月 黄色
6. 草 丈 40~60cm
7. 特 徴 八重咲の物を「キンポウゲ」と呼んでいる場合が多いらしい。
8. 環 境 山野 No.54 半夏生(ハンゲショウ)
園芸種かとおもいますが、大原の山際、小池に自生している感じ(もともとは園芸品?)なので、初めてこの地で出合った花として:
その花の部分
三田市大原の小池に咲く半夏生
花が咲く「半夏生」(7月1日から4日頃)に、花の開花に合わせてその付近の葉っぱが白くなり、その後このような様子で次第に緑へ戻る。
今年初めて遭遇したが、7月4日に所要で京都へ出かけて、上の写真の「半夏生」
白い葉に出合わなければ、大原の小池の状態も気が付かなかったであろう。
※半夏生は1年間の節句の一つらしい。
半夏生とは:
1. 科 名 ドクダミ科ハンゲショウ属 多年草
2. 学 名
3. 別 名 半化粧、片白草(カタシログサ)
4. 原産地 日本
5. 草 丈 60~1m
6. 環 境 湿地、水辺
7. 特 徴 ドクダミの仲間に付き独特の匂いがあるらしい。
花は、花弁が無く総苞片と雄しべ、雌しべのみ。
No.55 ネジバナ
ネジバナの名前と実物はもちろん知っておりましたが、真面に出合ったのは今年が初めてです。
ネジバナの花
ネジバナの花の部分・拡大
小さな花ですが綺麗です。 家の鉢で1本咲いていてマクロ撮影。
右巻きと左巻きの花があるらしい。螺旋状に花をつける。
勿論そのつもりで見ました。線香のような小さな茎の右巻き、左巻きを見極めるのはそんなに楽ではありません。
ネジバナ・右巻き
ネジバナ・左巻き
長年散歩、ウオ-キング、ジョギングなどで慣れ親しんだ武庫川の土手上も例外でなくネジバナの花が沢山芽を出て、花が咲くことが分かりました。
ネジバナとは:
1. 科 名 ラン科ネジバナ属
2. 学 名
3. 別 名 モジズリ()
4. 原産地 日本、オ-ストラリア
5. 花 期 5月~7月
6. 草 丈 15~40cm
7. 特 徴 花後の夏に休眠して秋に芽を出す。秋に開花のアキモジズリもある
8. 環 境 明るい野原、ゴルフ場の芝生など