三田のいのしし 見て歩き日記

2013/01/30(水)19:23

クワガタソウ属の名前の由来である鍬(クワ)とはどんなものか。

花と園芸(1522)

鍬形と書いてクワガタと読まれるが、よくよく考えたら鍬って、これまで見てきたクワガタ兜の鍬形やクワガタムシの角の形をしていたのだろうか? クワガタムシ ウイキペディアご提供 以下で紹介する木製鍬の金属補強部分に角が似ているどうやら昔の木製の鍬の先を補強した金属(鉄製?)が,Uの字形である所から来て いるのではないか・・・以下はあくまでも推測のですが、この話の根拠です。現在使用されえている普通の鍬はこんな形 ヒラグワ(私が付けた名前) この鍬は、土佐の田舎なんかでは「平鍬 ひらぐわ」と言い、この他に三つ鍬、四つ 鍬或いは唐鍬(トウグワ)などがあるが、このクワガタソウ属のあのUの字型の鍬は 見られない。そもそもこのクワガタ属の名前の元になった鍬とはどんなものか?歴史的な出典は無いか?ネット検索の結果、チャンとありました。新潟県埋蔵文化財調査研究所の論文 「埋文コラム」記載から抜粋させてもらいました。 手に持っているUの字形の金属 分かりやすいように切り抜かせてもらいました。「発掘から見えて来た農具の歴史」PDF版 7ぺ-ジ目にありました。 新潟県の埋蔵物らしいですが、平安時代の埋蔵文化財らしい。中国から朝鮮半島を、あるいは直接日本に伝わった鍬をまねて日本で製造された 物と思われます。この資料で分かることは、祖先たちが農耕作業をする時に、地面に打ち下ろす鍬 の、地面に最初に触れる金属の部分がUの字で、農作業しながらその辺を這いま わるクワガタ虫を見てなるほど「クワガタムシ」だ。 と思ったことでしょうね。私が思うのには、その頃にはあのクワガタムシを中国では「鍬形蟲」と表現している ことは分かっていて、なるほどクワガタムシの名前はここから来たのだなと昔の方々 も納得したのではないでしょうか。兎も角、非常に大きな疑問であったクワガタムシやクワガタ兜の鍬形が、この資料 に現れた木製の鍬の先端金具であれば、この疑問は完全に氷解しますね。 鍬形兜 個人の楽しみで、こんな資料漁りをしておりますが、鍬形とはそんなものではない よ。そんなご判断もあるかもしれませんね。昨年来鍬形と表現される字の鍬とは何か? と思いながら目先の事を優先してきましたが、ついに大本へ近づいた感じで、このように金属製の鍬が生まれる前の時代 に木製の平鍬(ヒラクワ)の先端強化物をさしていたかもしれないと思うようになりま した。尚、奈良・平安時代の稲作の田んぼは主に湿田だったらしい。 そうであればこのような金属で強化された鍬は非常に有効な農機具であったと思い ます。蛇足ですが、中国からこの金属補強の鍬が導入されて接した祖先たちは、その強 力かつ便利なこの鍬の威力に感心して、強い感銘を受けたことでしょう。 瞬く間に全国に伝播・流布した可能性がありますね。クワガタソウ属の花の例: オオイヌノフグリ

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