2007/07/10(火)11:06
『孤独のグルメ』/久住昌之(原作).谷口ジロー(作画),扶桑社文庫
屋上うどんまずい、みたいな話を書いたのが月曜日のこと。
『蒼のマハラジャ』/神坂智子,ホーム社(集英社)文庫、を現行2巻読み終えてしまい、
新刊発売の今週末までホントに読む物がないなぁと思って文教堂に行くも、そういえば
漫画買うお金もないなぁと思いだして、多巻モノを敬遠しつつ本棚を漁っていたらば
男の子向け棚にありました、これ。
扶桑社文庫、しかも谷口ジロー作画ってあたりで、だいぶ男の子漫画だなぁと思って
前回は回避したんですけど、未だ平積みしてあるし手頃な価格だしということで
今回は購入してみました。
やっぱり、すごいなぁ、谷口漫画。もとい谷口作画。
白いところは吹き出しの中と枠線の外だけってかんじで、ともかく緻密で繊細で
細かいところ、線の一本一本が丁寧に描かれている。
おいらこの一コマだけでも描けっていわれたら発狂するぞたぶん。
あらすじ、というか内容。
個人経営の輸入雑貨の貿易商を営む主人公が、仕事先やら出張先やらでともかく腹が減って
飯を食う、という話。
どこがあらすじやねん。
いわゆる美味しんぼみたいなグルメ漫画じゃなくて、どっちかというとぶらり途中下車の旅
というか、行き当たりばったりで入った定食屋がうまかったとか、昔彼女とデートで行った
時のあのお店をもう一度訪ねてみようとか、そういった感じ。
せっかく金だして飯くってるのにその目の前でアルバイト定員を怒鳴りつけて飯をまずく
してコノヤローと店主とケンカしたりとか、ご飯食べるのもそうそうに昔の思い出に
耽ったりと、美味いモノをガッツリ描く!わけではないんですが、それでもところどころに
出てくる定食の詳細なコマは、やべマジ美味そう。
ところで。
冒頭の一行。
屋上うどんまずい、と書いたそばから、実はそのうどん屋がこの作中に登場しました笑
しかも食べてるものが全く同じモノ。帰りの電車の中で読んでたんですが、おもわず
吹き出してしまってまわりから白い目で見られたり見られなかったり。
そうか、あのうどんは美味しいのか。。。
おいらが食べたあの瞬間が不味かったのか、瞬間風速的に不味かったのか、それとも
おいらの舌が腐っているのか。後者だとしたらいやだな。。。
まあそんなわけで、楽しく読ませて頂きました、が、そこだけ凹んでましたw