年度末の夜
15年。共に働いた人が三人、職場から居なくなる。更に13年、7年、2年10ヶ月一緒だった人たちもそれぞれ一人ずつ居なくなる。そんなに深くお互いの事を知るわけでは無いけれどそれでも、この数年は家族よりも長い時間を同じ場所で過ごしてきた人たち。門出を祝うとか心機一転とかこれからの事をあかるく軽く語ったりしつつもやはり何もかも不可逆だわよと。キモチの根っこのところではとにかくたまらず寂しく。忘れがちだけれど一日一日が、かけがえのない時間なのだから、毎日みんなを思いやり、感謝の気持ちを忘れずにいなければいけないではないですかなんてしんみりと改めて心に誓ったり。でも明日になったらまた書類の件で職場の人々に小言をそりゃあもう言ったりするんだろうなあと思う、年度末の夜。去っていく皆にも、残った皆にも、やはり、幸アレ。