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最近引きこもり生活をしているので、テレビが友達。
毎日午前中の楽しみは、NHKハイビジョンスペシャル(再放送らしい)です。 今日は「残照~フランス・芸術家の家~」という番組で、パリ郊外にある大きなお屋敷が、その持ち主の遺言で芸術家優先老人ホームになっており、財産がなくても入居できる。その老人ホームでの日々を記録した番組。 NHKオンラインの説明では≪老いた芸術家の老人ホーム、フランス国立芸術家の家。そこで織りなす人間模様、かつての栄光への思い、互いに老いていく者同士のいたわりと愛をノーナレーションで描く≫ 日本語一切なし。字幕のみ。それがなんだかよかったです。 この番組に出てくるピアニストのおばあさん(名前忘れた、今見終わったばかりなのに…ヤバ)が、おデブなのでヨタヨタしていて、口が悪く、老人ホーム内の食堂は不味いと文句ばかり言っているが、お気に入りのじいさんには親切という…あ、思い出した。マリニーばあさん。 マリニーさんが弾くピアノが、全編にBGMとして使われているのだけど、これが、身体のヨタヨタ具合と比例して指もかなりガタついているらしく、ところどころかなりたどたどしく聴こえたりする。 でも、そのマリニーさんの音が、老人しかいない芸術家の家を包んで、静かに響いている。 どっちが上手下手とか、良い悪いじゃなく、マリニーさんにしか出せない音、マリニーさんが歩いてきた道が、ピアノの音に、流れ込んでいるんだと思う。 この番組には、このBGMでこの音しか有り得ないと、感じるピアノだった。 ピアニストで演奏旅行ばかりしていたマリニーさん。 29歳のとき結婚したダンナさんは、マリニーさんのピアノの音が好きで、演奏家でい続けることを応援してくれた。 39歳のときに妊娠して、とてもうれしかったけど、ある日赤ちゃんがお腹の中で動いていないことに気づいて、結局死産だった。 もう40年経つのよ、って言いながらも、目に涙をためてた。 わたしもやっぱり、40年経っても、思い出したら泣くかなぁ。 それとも、アルツハイマーになって、忘れちゃってるのかな。 あと40年も生きないで、死んじゃうかな。 と、話が横道にそれましたが 歳を取るってなんだろー、と。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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