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カテゴリ:読書、漫画について
■青春時代は五木寛之をよく読んだ。青春の門を片手にW大の受験へ行き、その時は夜行急行の対面シートに座っていたと思うが、聖心女子大のお姉様3人に囲まれ、信州からの帰りだとか、ベネチアでゴンドラに乗り森進一を歌ったとか。田舎の純朴な青年をからかうが如く、自慢話を私に聞こえる様に話していた。
■3人が席を立ち、優しそうなお姉様ひとりになった時、「受験頑張ってね」天使の声だった。w大。受験失敗。 ■五木寛之の東欧舞台の小説、金沢舞台の小説どれも好きだ。そして京都のyamatoyaが出てくる「燃ゆる秋」金沢のローレンスが出てくるのもいい。 ■青春の門を五木は書かなくなった。きっと未完のままなのだろう。そして、古寺巡礼とか親鸞、仏教を題材にしたものが多くなった。そして私は五木から離れた。大河の一滴が非常に根暗に思えて、まだ俺はエネルギッシュに生きると無視した。 ■ところが「人間の覚悟」しっくり来てしまった。特に死についての考え方が目から鱗。 ■ロシアのトスカ、ポルトガルのファドのサウダーデ。孤愁。 徒然草の「死は前よりしもたたらず、かねてうしろに迫れり」、下山の哲学。 ■人生の春夏秋冬を感じる事・・・・ ■私は今は林住期に入っている。75歳からは遊行期に。75歳になったら本当の意味でのクールダウンを始めよう。今は、もっともっと人間の深みを身につけるための時期なのだろうと。 ■還暦を迎え、突然五木の現在の心境に近づいてしまった。 「子供しかるな昨日の自分、年寄り笑うな明日の自分」 ■私にとってさらば「さらばモスクワ愚連隊」の人生が始まるのではないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年09月02日 06時44分30秒
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