カテゴリ:雑記
ロシア国防省の研究員が「第2次世界大戦の原因はポーランドにある」という論文をネット上に掲載した、というニュース。どこでもこうした極端なことを主張する人はいるんだと改めて思った。 1939年の9月1日にドイツが行ったポーランド侵攻は、ポーランドがドイツの要求を拒否したから起こった、という主張だが、さすがに無理があろう。できればこの論文を全部読んでみたいところだが、ドイツと同様にポーランドに侵攻したソ連を擁護する内容と取られても仕方のないところだ。 この記事を読んですぐに連想するのが、昨年話題になった現役航空幕僚長の立場で「日本は侵略国家ではない」という論文を発表した田母上俊雄氏だろう。 もっとも、この論文は巷間で噂されているような一方的な偏った史観による極論ではない。全文を読んでみればわかる。きわめて冷静に当時の状況を分析した論文だ。 ただ、現役幕僚長という立場で発表するのはやはり問題があった。それだけのことだ。 今回のロシアでの出来事も国防省の研究員が発表した、ということに問題点がありそうだ。おそらく、中身そのものはそれほど過激なものではないのだと思うが…。 今年は第二次世界大戦がはじまってちょうど70年。当事者が少なくなってくる中で(おそらくロシア国防省の研究員も戦後生まれだろう)、新しい視点での論文がいろいろと出てくることが予想される。それはそれでおもしろうそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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