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あの、ゆるやかな日々

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2017年05月07日
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今日で連休も終わりだ。新聞の社説を読み返していて感じたことがあった。
5月3日からの憲法70年特集社説を読んだ。が、相変わらず朝日新聞の社説は説得力が
ない…。

朝日の社説の一番読みにくい点、読んでいて納得できない点は、自分たちの考えが一
番正しいのだから自分たちの意見に同調しないのはお前たちの知識、理解力が足りな
いのだ、という俗にいう上から目線の論調になっていることだ。

まず、5月3日の社説。どうして安倍首相の考えが先人の考えた立憲主義の理想からは
ずれている、ということになるのか。改憲を主張しているからか。「個人」と「人」
の違いを例に出して安倍首相を批判しているが、どうもご都合主義にしか聞こえな
い。改憲は文字通り、単に憲法を変えるだけであって、そこには立憲主義か非立憲主
義かという判断は入ってこようはずがない。そもそも、憲法に書かれている条文に
従って改憲をすることがなぜいけないのか。内容を吟味するのならまだしも、改憲そ
のものを否定するという根拠がよくわからない。

次に、5月4日の社説。北朝鮮による軍事的挑発に対して、どのように日本を守ってい
けばいいのか、と、問題提起をしておきながら、9条を守ればいいという。中学生の
作文のようにしか読めない。

中学生に時事問題を考えさせることがよくある。世界各地で戦闘状態になっている地
域について考えることも当然ある。生徒にどうしたら平和な世の中になると思うか、
という意見を求めると十中八九「よく話し合えばいい」という答えが返ってくる。確
かにその通りで、何の間違いもない、ある意味正答だろう。しかし、実際の世の中は
話し合いで解決できないことがあるから軍事的な対立になるのであって、私は生徒に
は、もっと深く現実を知って、もっと深く物事を考えてほしいと思っている。話し合
えばいい、という思考ではそれ以上先に進むべくもない。もとより、軍事力には軍事
力を、ではエスカレートする一方でそのうち暴発するであろうことは目に見えてい
る。だから、時には強い姿勢で、軍事力を背景に当事国にメッセージを送ることもあ
るし、他国と共同で経済制裁を行うふりをしたり、実際に行ったりするわけだ。この
複雑な現実社会を目の当たりにして、ただ「9条を守っていればいい」という主張す
るだけでは、いったい本気で考えているのか疑いたくなる。

おまけに、国民に広く支持されている自衛隊の存在を憲法条文に書き込むだけならな
ぜそんなに政治的エネルギーを費やすのか、と疑問を投げかける。まさに、朝日新聞
が正体を現わしたという文章だ。自衛隊の存在を憲法条文に書き込むことを、たかが
それしきのこと、というのであればすぐに改憲に賛成すべきであろう。いざという時
には命を賭してでも職務を全うする気構えの自衛隊がこれまで左翼勢力の人たちのた
めにどれだけ肩身の狭い思いをしてきたのか知らないのだろうか。いや知ろうともし
ないのだろう。たしか、以前、自衛隊のことを殺人集団とか言った政治家もいた。落
合恵子さんなどはいまだに自衛隊は違憲だ、と主張しているがこれはこれで立派だと
思う。私には想像できないが、自衛隊が存在しなくてもいい世の中を作るために尽力
してほしいと思う。だれが読んでも憲法9条と自衛隊は矛盾している。しかし、たい
ていの左翼勢力もいまは諦念なのか、「自衛隊、ああ、いいんじゃない」という考え
になっているように思う。

私は以前、「いずも」の一般公開を見に行った時、実際に乗り込んでみて一瞬寒気を
感じたことがある。「ああ、これがいざという時に出動して、場合によっては銃を撃
ち合うのか」と考えて、絶対にそんなことになってはいけない、と思った。しかし、
実際には「いずも」のような護衛艦は必要だろう。自衛隊が必要だということは朝日
新聞も認めている。ならば、きちんと憲法にも記載しようと思うのが自然な思考だと
思うが、そのところをどう考えているか。

そして、9条のおかげで自衛隊は一人も殺していないし、一人も殺されていない、と
主張する。これはいったい自衛隊の活動の正しさを証明したり、9条の効用をうたう
ことと関係があるのだろうか。たしかに自衛隊員からは死者は出ていないが、1993年
にはカンボジアで選挙の監視にあたっていた中田厚仁さんと、警察官の高田晴行さん
が殺害されている。どんなに、私たちは平和的な活動をしに行っているんです、と
いっても被害に遭うこともあるのが現実だ。そうした現実に対しては朝日の社説は何
も答えていない。自分たちが、自分たちのルールだけを守っていれば世界は平和にな
るはずだ、そうでなければそれは周りがおかしいのだ、と主張しているようにしか読
めない。冒頭に、北朝鮮の挑発にどう対応すればいいのか、と問題提起をしておきな
がらこの結論では普通にニュースを読んでいる大人の思考力を持った人を説得するこ
とは難しいと言わざるを得ない。






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最終更新日  2017年05月08日 00時49分02秒
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