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2008.09.15
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穂高連峰の秋

http://www.asahi.com/national/update/0914/NGY200809140008.html


北アルプスで高山病・転落…事故3件 連休で登山者多数
岐阜・長野県境の北アルプスで14日、岐阜県警ヘリコプターが出動して救助にあたる事故などが3件続いた。高山署は「3連休で登山者が多く事故が続いた」とみている。
午前8時20分ごろ、北穂高岳から涸沢岳へ向かう稜線(りょうせん)で、東京都目黒区の女性会社員(62)が転倒し、右足首を骨折。午前10時ごろには、穂高岳山荘に宿泊していた長野県松本市の男性会社員(50)が高山病の症状を訴えた。
午後1時40分ごろには、穂高岳山荘のハシゴ場で、千葉県松戸市の男性(64)が落石にあって約3メートル転落。腕と腰を骨折した。それぞれ岐阜県警ヘリで救助され、病院へ運ばれた。
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なんたる偶然でしょう、今日このブログの背景を穂高連峰の写真にしたら、その穂高で遭難事故です。
上に穂高連峰の写真を改めて掲載しました。背景の写真と同じものです。(背景に使っている写真は色を薄くしてありますが)
3つの山が並んでいますが、左から奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳です。最初の事故の、「北穂高岳から涸沢岳へ向かう稜線」というのは、右端の山と真ん中(やや右より)の山との間の尾根筋です。次の高山病の「穂高岳山荘」は左の奥穂高岳と、真ん中の涸沢岳の間の鞍部にあります。最後の穂高岳山荘のハシゴ場というのは、その穂高岳山荘の目の前、奥穂高岳に向かうルートにあります。

穂高連峰は、日本でも屈指の登山者の多い山です。が、比較的危険な個所の多い山でもあります。だから事故も多い。私も何度か事故に遭遇しています。
実は、上記の写真は2000年10月に撮影したのですが、その前日奥穂高岳と涸沢岳に登ったとき、問題の北穂高岳から涸沢岳へ向かう稜線で滝谷側(岐阜県側)に転落した方がいたのです。落ちた現場は見ていないのですが、私が涸沢岳の山頂に向かっているときに、警察の山岳警備隊が現場にすっ飛んでいきました。
後で、引き返してきた山岳警備隊方に話を聞くと、転落した方は、カメラを首から下げていて、そのカメラを岩にぶつけそうになって、とっさに岩場から手を離してカメラをかばってしまったらしいのです。それで、そのまま転落。その時点では、生死の確認は取れていませんでしたが、あんなところで落ちたら(と言っても、私は問題の場所を通ったことはないのですが)命は絶対にありません。何十メートルか真っ逆様に落ちて即死です。今回の事故では、転倒だけで転落せず、骨折で済んだのはむしろ幸運だったかも知れません。

高山病はひとまず措いて、もう一つの事故現場、穂高岳山荘のハシゴ場というのは、私もこの写真を撮った前日に登りました。本当は、はしごを登りきった先の少し緩くなった斜面が、積雪期には超危険個所で、過去相当多くの人が落ちているはずです。ここで落ちたら、何十メートルではすみません。何百メートル真っ逆様です。絶対に助かりっこない。ただし、危険なのは積雪期だけです。雪がなければただの草原で、そんなに危なくはありません。それに、はしご場の部分は、確かに急斜面の岩場だけど、私の記憶では転落するほどの危険個所とは思えません(雪がなければ、です)。この時期にあんなところで転落というのは、かなり予想外という気がします。
そして、この場所でも私は事故に出くわしてしまったことがあるのです。この写真を撮ったときとは別ですが、2003年のゴールデンウィーク(もちろん雪の時期)に、涸沢岳に登ったことがあります。涸沢岳から奥穂高の写真を撮っていたら、問題の雪の斜面で、目の前で(と言っても200mくらい離れていましたが)人が滑った!
スーッ滑って、雪面の縁まで来たところで、しかし、そこで止まったのです。あまりに滑落が多いので、そこには転落防止のワイアが張ってあるのです。ただし、2メートルくらいの間隔で横に2本とその間に縦に何本かのワイアがあるだけなので、かなり幸運じゃないと引っかかりません。その方は、とても幸運だったわけです。もっとも、止まりはしたけれど怪我はしたみたいです。自力で山荘までは降りていきましたが、じきに警察のヘリが山荘に飛んできたので、多分あれで搬送されたんじゃないかなあ。
で、この方には申し訳ないけれど、一部始終を見ていて、滑落には理由があると思いました。ここは危険個所なので、他の登山者はみんなトレースをたどって、体を後ろ向きに(登りと同じ姿勢で)下っていたのですが、1人だけ、トレースから外れたところを、前を向いて下っていたのです。「あの人、大胆だなあ、よほど自信があるのかな」と思った次の瞬間の滑落でした。

高山病は、私自身も体験者です。日本ではないですけれど。ボリビアに行ったときのことです。私は高山病にはかなり耐性があって、海抜4000mのエル・アルト国際空港(首都ラパスの空港)にいきなり到着してもなんともないのですが、夜行バスでポトシ(海抜4000m)に行き、その足で鉱山(4400m)見学で地下の行動に潜って歩き回ったら、やられてしまいました。私の今までの人生で、あんな強烈な頭痛は他には経験したことがありません。宿でぶっ倒れて、連続13時間寝込んだらウソのように治りましたけれど。
高山病は寝不足に無理が重なるとダメみたいです。その後、海抜5400mのチャカルタヤ山に登ったときは、体調万全だったせいか、息は苦しかったけれど高山病はなんともなかった。

それにしても、今回の3件の事故、年齢が62歳・50歳・64歳というのが気になります。いずれも中高年です。
体力がなくなったという自覚がない、中高年になってから登山を始めた場合、技術的に未熟、しかし技術的に未熟という自覚がない、というあたりが原因でしょうか。
うわー、全部私にも当てはまりそうだぞ、気を付けなくては。(まだ、中高年という年齢ではないですけれど)





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最終更新日  2008.09.15 02:49:45
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