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テーマ:ニュース(100819)
カテゴリ:外国人の権利
日本は外国人労働者や移民の受け入れをどうすべき?
日本の産業構造はどうあるべきなのかに直結している外国人労働者や移民の受け入れ問題。日本は外国人労働者や移民の受け入れをどうすべきだと思いますか? --- こんな意識調査があるわけです。私は、Yahoo意識調査には時々回答するのですが、この設問には正直言って回答を迷うな、というところです。 現実を一切無視して、理想論のみを言えば、「外国人労働者を一切受け入れないで済むなら、その方がよい」ということになります。が、現実に今、すでに相当の外国人労働者が入ってきている。じゃあ、彼ら彼女らを日本から追い払うのか。 そんなことは不可能です。 「日本人にだって職がないのに」と、言われることもありますが、雇用のミスマッチなどと言われるように、給料が安すぎて、ほとんど外国人しか働き手がないような仕事もあります。そういう賃金の安い状態を放置して、そういう職種はどんどん外国人にやってもらえ、というのは、ちょっと問題だと思う反面、そうは言ったって、今現に働いている人たちを追い払うようなことは不可能だし、強行すれば経済がガタガタになることは間違いない。 少子化対策に移民拡大、みたいな意見を目にすることもありますが、基本的にそれは短期的な一時しのぎの解決策でしかないと思われます。まず、中国、台湾、韓国、タイ、ブラジルなどは合計特殊出生率が2を切っています。つまり、これらの国々からの移民が、日本人よりずっと多くの子どもをも可能性は低い。フィリピンやインドなどは出生率が高いですが、当然のことながら日本に生活するようになって1世代経てば、日本人と同様出生率が下がってくることが予想されます。長期的にはあまり意味はない。がしかし、短期的に10年20年程度の期間なら、意味はあるでしょをう。 というわけで、外国人労働者受け入れ拡大というのは、メリットもデメリットもあって、どちらがよい、ということは一概に言えないように思うのです。ただ、移民大幅拡大でジャンジャン受け入れろというのは望ましいとは思わない、外国人労働者などまったく受け入れるな、今いる人も追い返せ、というのは実現性がない。そう考えると、結局は、現状維持か多少増大方向か程度の選択肢しかないのが現実だろうと思います。 この問題に限ったことではないけれど、なかなかオールオアナッシングで簡単に二者択一の選択ができない問題というのは、世の中に数多くあるわけです。それを、スパッと「こっち」と言えればいいのですが、そう単純には言えないな、ということが私の心の中にも増えてきています。自分自身の主義主張が、そう単純明快ではなくなってきた、ということでしょうかね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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