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2015.01.03
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カテゴリ:対中・対韓関係
尖閣諸島「現状維持で合意」 82年に鈴木首相が発言
沖縄県の尖閣諸島の領有権をめぐり、1982年に鈴木善幸首相が、来日したサッチャー英首相との首脳会談で、中国との間で問題を実質的に棚上げしている、という趣旨の説明をしていたことがわかった。両首脳のやりとりを記録した文書を、英公文書館が12月30日付で機密解除した。
日英首脳会談は82年9月20日に首相官邸で行われた。文書によると、鈴木氏は尖閣問題について、「(中国のトウ小平氏と会談した際に、日中)両国政府は大きな共通利益に基づいて協力し、細部の違いは脇に置くべきだとの結論に容易に達した」と説明。「具体的に問題化することなしに現状維持で合意し、問題は実質的に棚上げされた」と語ったという。
トウ氏の態度について鈴木氏は、「極めて協力的で、尖閣の将来は後世の決定にゆだねることができると述べた」と話し、「それ以来、中国が尖閣諸島に言及することはなくなった」と説明した。

---

以前に、棚上げ合意については記事を書いたことがあります。

棚上げ合意はあった (追記あり)

イギリスの外交文書を持ち出さなくとも、棚上げ合意があったことは明白なのです。ただ、この記事を書くにあたって、私も当初はその棚上げ合意が何か秘密協定のような類だと勘違いしていて、そのような趣旨で記事を書いてしまいました。(すぐに訂正したけれど)

事実は、秘密協定でもなんでもない、日本の各マスコミは当時、尖閣諸島領有権をめぐる日中の対立は「棚上げ合意した」ということを大々的に報じていますし、日本政府、外務省当局は、それらの報道を否定するようなことはひとことも言っていません。
日本側の公式な議事録によれば、首脳会談の場において、中国側が勝手に「棚上げ」を口にして、日本側はそれに対して返答しなかったことになっているそうです。それを根拠として、日本政府は「棚上げ合意はなかった」などと言っているのですが、相手国の首脳が勝手に独り言を言っていただけ、なんて話がとおる訳がないのです。その「独り言」に対して反対の意を明言しない時点で、同意とみなされるのは当然のことです。しかも、この件に関しての日本側の議事録は、後で操作されている疑いがあります。実際には中国側首脳の棚上げ発言に対して、日本側の首脳も賛同、同意の反応を示したと思われます。そうでないと、首脳会談のやり取りとして不自然だからです。
いずれにせよ、日本側首脳のその後の国会答弁や述懐などからも、中国側の「独り言」に日本側も従っていたことは間違いありません。

実際問題、棚上げというのはその時点の状況での現状固定ということだから、日本側にとってもかなり有利な話だったのです。つまり、領有権の主張は棚上げするとして、実効支配そのものは日本が行っていたから、引き続き日本が実効支配をする(ただし、うっすらと)ということになるわけです。実際、その後ずっとそのとおりに来たわけです。

1978年といえば、私は小学校4年生だったのですが、まだそのような新聞報道に興味を持つような年齢ではなかったので、当時そんな報道があったことを、まったく記憶していませんでした。まして、1978年当時生まれていなかった人なら、知らなくても当然でしょう。それをいいことにして、かつては大々的に報じられていた棚上げ合意を、政府が公然と「合意はなかった」などと嘘をついているわけです。いや、政府だけではない。1978年10月26日の各新聞は、こぞって尖閣の棚上げ合意を報じているそうです。今になって、政府の尻馬に乗って「棚上げ合意なんてない」と主張している産経新聞は、当時「『尖閣』は棚上げ、解決、次世代に待つ」という見出しを掲げていたそうです。棚上げ合意なんてなかったと主張するならば、まずは自らが36年前の報道を誤報として撤回すべきなんじゃないだろうか、と思ってしまいます。

ことほどさように、国家というものは自らの都合で平然と嘘をつくものだということです。もちろん、嘘をつくのは日本国だけではないですけどね。中国だって韓国だって、あるいは他のどこの国だって同じです。重要なことは、国家は無謬の存在ではない、ということ。まあ、国家といっても、その運営を行っているのは生身の人間の集合体なのですから、当たり前の話ですけどね。





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最終更新日  2015.01.03 22:53:19
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Re:国家が嘘をつくとき(01/03)   Bill McCreary さん
明けましておめでとうございます。ちょうど中国から本日帰国しました。今年もよろしくお願いいたします。

>事実は、秘密協定でもなんでもない、日本の各マスコミは当時、尖閣諸島領有権をめぐる日中の対立は「棚上げ合意した」ということを大々的に報じていますし、日本政府、外務省当局は、それらの報道を否定するようなことはひとことも言っていません。

前の記事のコメント欄でもご紹介したように、1979年の国会答弁で、外相が棚上げ合意をした旨を堂々と述べているんですけどね(笑)。政府も産経新聞その他も、この答弁になんらかの説明をしてほしいものです。

//kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/087/0110/08705300110013a.html

面白そうだから、当時の新聞の縮刷版やバックナンバーを拙ブログで紹介しましょうかね(笑)。

ていいますか、日中国交回復に関する本を読むと、かならずこの棚上げ合意の話が出てきますけどね。 (2015.01.04 23:22:05)

Re[1]:国家が嘘をつくとき(01/03)   inti-sol さん
Bill McCrearyさん

>明けましておめでとうございます。

こちらこそ、今年もよろしくお願いします。

>前の記事のコメント欄でもご紹介したように、1979年の国会答弁で、外相が棚上げ合意をした旨を堂々と述べているんですけどね(笑)。政府も産経新聞その他も、この答弁になんらかの説明をしてほしいものです。

はい、そのときいただいたコメントも念頭にあって、この記事を書きました。でも、その時代から40年近くたって、覚えている人も少なくなり始めたとたんに、政府自らが率先してこういう嘘をつき始めたわけです。

>面白そうだから、当時の新聞の縮刷版やバックナンバーを拙ブログで紹介しましょうかね(笑)。

是非お願いします。1978年だと、だいたいの新聞の縮刷版は閲覧可能でしょうからね。 (2015.01.05 18:51:42)

Re:国家が嘘をつくとき(01/03)   gaulliste さん
>国家は無謬の存在ではない
「No country is perfect.」という言葉があり、Googleで約 57,500 件ヒットし、「No country is」だけで、Googleがperfectをsuggestしてくれます。
(2015.01.07 00:29:33)

Re[1]:国家が嘘をつくとき(01/03)   inti-sol さん
gaullisteさん

>「No country is perfect.」という言葉があり、Googleで約 57,500 件ヒットし、「No country is」だけで、Googleがperfectをsuggestしてくれます。

なるほど!洋の東西を問わず、みんな同じことを考えていいる、ということでしょうかね。
-----
(2015.01.07 07:23:33)

Re[2]:国家が嘘をつくとき(01/03)   gaulliste さん
inti-solさん
>>「No country is perfect.」という言葉があり、Googleで約 57,500 件ヒットし、「No country is」だけで、Googleがperfectをsuggestしてくれます。

>なるほど!洋の東西を問わず、みんな同じことを考えていいる、ということでしょうかね。
そういうことでしょうね。
私も、去年の朝日新聞の記事で知っただけなんですけどw
google云々は、私が試したのですが。 (2015.01.08 00:17:22)

Re[3]:国家が嘘をつくとき(01/03)   inti-sol さん
gaullisteさん

>google云々は、私が試したのですが。

ただ、グーグルでの検索件数は、どこまで確実性があるのかは、よく分からないところがあります。
それはともかく、このブログを更新質直後にキーワードで検索すると、更新した直後の記事がヒットします。検索エンジンの仕組みって、どうなっているのか知らないけれど、世界中に膨大に存在するサイトのなかから、更新された直後のサイトでさえも一瞬にして探し出すシステムは、ただただ凄いとしか言いようがありません。
(2015.01.08 00:39:16)

Re:国家が嘘をつくとき(01/03)   Bill McCreary さん
すでに読んでいただいているかもしれませんが、この記事を参考にまた記事を書きまして、わりと多いアクセスをいただきました。ありがとうございます。

//blog.goo.ne.jp/mccreary/e/78dcf58cd3c837d905a7b15a18abb11d

産経新聞は論外として、国会答弁ですら政府が認めているようなことすら見て見ぬふりをするマスコミの態度には、いまさらながらうんざりします。

そういえば、沖縄密約もまさに、国家が嘘をついている典型ですよね。あれなんか当時の外務省条約局長氏が「密約はあった」旨語っているわけで、密約がなかったわけがないのですが、警察も検察も、元条約局長氏を守秘義務違反で取り調べもしませんもんね。もちろんしたら、密約があるということになるからしないわけですが、建前としては条約局長氏が嘘をついているということにしているわけでしょう。実際は政府ですけどね(笑)。 (2015.01.08 07:48:32)

Re[1]:国家が嘘をつくとき(01/03)   inti-sol さん
Bill McCrearyさん

>この記事を参考にまた記事を書きまして、わりと多いアクセスをいただきました。ありがとうございます。

読ませていただいております。私のところもアクセスが増えました。ありがとうございます。

>そういえば、沖縄密約もまさに、国家が嘘をついている典型ですよね。

そのとおりです。加えて、北方領土問題もそうです。外務省の幹部が、国会答弁で一度は「国後択捉は(放棄した)千島列島に含まれる」と明言しています。しかし、後になってその答弁をなかったことにして、国後択捉は千島列島ではない、と言い出しています。 (2015.01.08 23:22:43)

Re:国家が嘘をつくとき(01/03)   Bill McCreary さん
NHKの報道で面白いものがありました。

//www3.nhk.or.jp/news/html/20180812/k10011574371000.html

79年の外相答弁とも照らし合わせても興味深いですね。 (2018.08.12 21:10:17)

Re[1]:国家が嘘をつくとき(01/03)   inti-sol さん
Bill McCrearyさん

なるほど、ご紹介をありがとうございます。尖閣諸島についてのやり取りも含めて、おおむね、これまでに知られていた事実が再確認された、という認識でよいのかなと思います。改めて、棚上げ合意はなかったという言い分は無理があり過ぎる、というしかないでしょう。 (2018.08.13 20:06:52)


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