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2015.09.21
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カテゴリ:人類学
昨日は西穂高岳に登ってきたわけですが、この登山道、一般ルートとしては比較的難易度が高い部類とされています。が、しかしもちろん、熟達した登山者でなくても、ある程度岩場に慣れていれば登ることができます(中級者程度?)。事故はありますが、おそらく事故発生率は0.1%にも満たないでしょう。

2015092011.JPG
写真で見ると、とんでもないところを歩いているように感じますけど、実際歩いてみれば、写真から受ける印象ほどではありません。

しかし、ではここを乗り物で踏破しようとしたらどうでしょうか。オフロードバイクでもキャタピラトラクターでも、絶対に不可能であることは間違いありません。

人間は、様々な乗り物を開発してきました。速度とか、輸送力という意味では、人の足より人が開発した様々な乗り物のほうが、圧倒的に優れています。しかし、人間が開発した乗り物が力を発揮するには、一つの条件が必要です。それは、専用の軌道があるということです。道路や鉄道です。道路は、舗装されているか否かだけでも、走る車の走行性能は大きく変わります。まして、砂利道ですらない場所では、人間の開発した乗り物は、まったく力を発揮することができません。

丁度1年前に御嶽山が噴火したとき、災害派遣で出動した陸上自衛隊が、89式装甲戦闘車という車両を何両か現地に持ち込みました。あれはいったい何のために持ち込んだのかと思ったら、まったく使われることなく引き上げて行きました。「途中まで進出した装甲車を中継基地とすれば」などとおバカなことをいう自称「軍事専門家」がいたらしいですが、もちろん、装甲車は御嶽山の「途中まで進出」することなどできないのです。
御嶽山は、日本の3000m級の山の中では、もっとも簡単に登れる山の一つです。技術的には困難な場所は皆無であり、人並み程度の体力があって悪天候でなければ、誰でも登れる山です。一方、装甲車や戦車は、人間の開発した乗り物の中ではもっとも不整地の走行性能に優れた部類に属します。ところが、人間の足では技術的のもっとも平易や登山道ですら、キャタピラ付きの装甲車でも手も足も出ないのが現実です。

つまり、不整地を踏破することにかけては、人間の足は、あらゆる乗り物を凌駕する、圧倒的な能力を持っているわけです。(整備された場所での)速度とか輸送力という単能的なスペックでは乗り物にはまるでかなわないけれど、万能性という意味では人間の足をしのぐ乗り物は存在しません。ま、残念ながら現代人は素足での能力はやや制約があって、靴を必要としますけど。

人間に限らず、地球の生命の進化上、すべての動物は、反復運動によって推進力を得ています。陸上の動物は、足を前後に動かすことによって移動するし、魚は胴体を左右にくねらせる(クジラ類は上下にくねらせる)ことで移動しています。昆虫や鳥も、羽を上下に往復運動させることで飛行しています。
人間社会ではこれだけ発達している、車輪という移動システムは、自然界には存在しないものです。車輪だけでなく、スクリューやプロペラ、タービンに類するような回転運動で推進する仕組みは、生物界には存在しません。どこか、遠い宇宙の別の星に、車輪式の動物がいるかどうかは定かではありませんが・・・・・・。
たまたま、最初に進化した動物が、推進力を得る手段として往復運動を選んだため、その子孫のすべてもそのくびきから脱することができない、ということなのでしょう。しかし、有利不利ということで考えても、人間が整備した環境下以外では、回転運動系は圧倒的に不利で、とても競争には勝てなかっただろうなと思います。

ま、何にしても、人間は歩いてこそ人間です。





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最終更新日  2015.09.21 20:46:48
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