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2016.09.03
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カテゴリ:政治
蓮舫代表代行インタビュー(3)
--出身の台湾と日本との「二重国籍」でないかとの報道がある。帰化していると思うが…
「帰化じゃなくて国籍取得です」
--過去の国籍を放棄し忘れているのではないかという指摘だ
「ごめんなさい、それ分かんない。それを読んでいないから」
--国籍法が改正されて、22歳までは日本国籍があるけども、そこで選択を迫られ、残った国籍は速やかに放棄しなければいけないという規定がある。それをしているかどうかという記事が出ている。首相を目指すのであれば、仮に台湾籍があるならば、ネックになると思うが
「質問の意味が分からないけど、私は日本人です」
--台湾籍はないということでいいのか
「すいません、質問の意味が分かりません」

---

いやー、私も質問の意味がさっぱり分かりません。ただ、質問の意図は分かる。何でもいいからアラ探しをしたい、ということでしょう。
だいたい、「帰化」と「国籍選択」を混同しています。二重国籍者が日本国籍を選択する手続きのことを「帰化」とは言いません。
それについては、以前に、蓮舫の国籍については記事を書いたことがあります。

ここにも、根拠なきネットデマを鵜呑みにする馬鹿がいた

で、産経新聞の言う「二重国籍でないかとの報道」なるものの出所は、このサイトらしいです。

蓮舫にまさかの二重国籍疑惑
蓮舫の国籍問題について、あらためて、整理しておきたい。蓮舫の父親は台湾出身の貿易商、母親は日本人で、日本生まれだ。
当時の国籍法では、父親の単独国籍となったうえで希望すれば帰化することになっていたので、中華民国籍の謝蓮舫として育った。
ところが1984年に国籍法が改正され、蓮舫のように母親が日本人だと、日本国籍を与えられて、22歳までに選択できることになった。
蓮舫は日本国籍を選択する手続きを法務局にしたようだ。
ただ、この選択の時には、もう一方の国籍を放棄するように努めるようにと法律でされて、窓口ですみやかに手続きを取るように指導されるが、確認はされないのである。
どうして、一時的にせよ二重国籍が認められるかというと、男性の場合には兵役を果たさないと離脱を認めないなど国籍離脱に制限のある国もあるからだ。
しかし、女性の蓮舫にとってこれが理由になるとは思えない。
いずれにせよ、法的には日本国籍選択後、たとえば数週間とかのうちに中華民国の国籍を放棄することが求められているわけだが、現実には面倒くさいか、あるいは、何か二重国籍のメリットがあるから放置している人もありうる。~
また、どこかの国民であることは、義務もともなうわけで、日本国の利益以外に従うべきものがあることになるし、それは、日本国のように緩やかなものとは限らない。
まして、いま、尖閣問題で日本は中国や台湾と向かいあっている。そのときに、自衛隊最高司令官がどっちの味方か分からないのでは困るのである。
そもそも、生まれながらの日本人でなく、少なくとも18歳まで中華民国人謝蓮舫として育った人をなにも首相候補たる野党第一党の代表にするベキでないと考えるのが世界の常識だ。(要旨)

---

まあ、馬鹿馬鹿しい話と言うしかありません。
問題の、「選択の時には、もう一方の国籍を放棄するように努めるようにと法律でされて」
という規定は、国籍法第16条の規定のことをいっているのでしょう。

第16条 選択の宣言をした日本国民は、外国の国籍の離脱に努めなければならない。

「努めなければならない」であって、「離脱しなければならない」ではありません。義務ではなく努力規定であって、罰則もない。外国籍離脱を義務付けない理由は、引用記事にあるように、国籍離脱を認めない国もあるから、というのも大きな理由のひとつでしょうが、おそらくそれが理由のすべてではないと思います。
もうひとつの理由は、おそらく、在外日本人(特に南北アメリカの日系人)の日本国籍を保護するためだろうと思います。
改正国籍法の施行日である1985年1月1日以前から二重国籍だった人は、国籍選択をしないと、自動的に日本国籍を選択したものとみなされます(附則第3条)。この規定によって、南北アメリカの日系人は、何の手続きもしなくても自動的に日本国籍を選択したとみなされることになりました。だけど、外国籍放棄を義務化したのでは、この規定を無意味にさせてしまいます。現に外国で生まれて生活している二重国籍者に、その国の国籍を放棄しろと言っても、できるわけがないですから。

いずれにしても、日本国籍を選択した二重国籍者を、国内法の建前上は「日本国籍しか持っていない人」とみなしつつ、実質的には二重国籍を容認しているのです。
実際のところ、日本国籍を選択したからといって、外国籍を積極的に放棄する手続きを行う人は、ほとんどいないでしょう。(ただし、自分で意図しなくても、日本国籍を選択すると自動的に国籍を剥奪する国はあります)
そもそも、法務省のサイトの「国籍選択について」の案内を読んでも、日本国籍選択後は外国籍を放棄しなさい、とも、放棄の努力をしてください、とすら書かれてはいません。
つまり、この規定は完全に空文化している、ということです。

※訂正と追記 その後、よく調べたところ、別ページのフローチャート図に
日本国籍の選択宣言→国籍選択の義務は履行したことになる→外国国籍を喪失していない場合は、外国国籍の離脱の努力
という表記があります。一応は、放棄の努力についての言及はありましたので、この点は訂正します。
ただし、これを誰がどう読んだって、日本の役所で国籍選択の宣言をするところまでが義務なのであって、外国国籍離脱は義務ではないことは明白です。


同じく国籍法第16条の2項には、こんな規定もあります。

2 法務大臣は、選択の宣言をした日本国民で外国の国籍を失つていないものが自己の志望によりその外国の公務員の職(その国の国籍を有しない者であつても就任することができる職を除く。)に就任した場合において、その就任が日本の国籍を選択した趣旨に著しく反すると認めるときは、その者に対し日本の国籍の喪失の宣告をすることができる。

ペルー元大統領のフジモリは、日本とペルーの二重国籍者です。彼が初当選した際に、出生時に国籍留保届けが出されている、つまり日本国籍を持っていることを、当時の外務省は調査して確認していたそうです。ただし、その後国籍離脱の手続きがなされていないかどうかの最終確認は、フジモリが日本に「亡命」(?)してきたときに行ったそうですが。後で国籍離脱なんてまずありえないので、それは最後の念押しに過ぎません。
つまり、日本政府はフジモリが大統領に当選した時点で、彼に日本国籍があることを99.9%の確度で掴んでいたのです。およそ、外国の大統領ほど「その就任が日本の国籍を選択した趣旨に著しく反する」公務員の職が他にあるでしょうか。それでも、フジモリの国籍喪失の宣告はしませんでした。
フジモリは、「亡命」中に日本で、国民新党から参院選に出馬(落選)しました。外国の大統領を努めた人が日本で参院選に出馬というのはびっくり仰天ですが、それを批判する論調はほとんどなかったように記憶しています。八幡和郎は批判したのでしょうか?寡聞にして聞きませんけど。

という次第で、この第16条第2項もまた、空文化しているのです。結局、第16条の規定全体が、無意味なものになっているのです。このような化石化した、しかも元々努力規定でしかないものにしがみついて、それに違反していると特定の個人を攻撃するのは、誹謗中傷の類ですらあろうと私は思います。
上記八幡和郎の文中には(長いので引用は略しましたが)

かつて年金問題では加盟していない期間が短期あると言うだけで政治家として不適格といわれたものだ。

という記述もあります。年金未納は軽い問題だが外国籍未離脱は重大だとこの人は思っているようです。私は、どちらもさほど重大な問題とは思いません。しかし、それでも比較するならば年金未納のほうが重大な問題でしょう。なぜなら、日本国籍を選択したことが外国籍を離脱するのは、「努めなければならない」という努力規定に過ぎませんが、国民年金の納付は義務規定だからです。

第88条  被保険者は、保険料を納付しなければならない。
2 世帯主は、その世帯に属する被保険者の保険料を連帯して納付する義務を負う。
3 配偶者の一方は、被保険者たる他方の保険料を連帯して納付する義務を負う。


実際、年金機構は「国民年金加入は国民の義務」と盛んに宣伝していますし、高額所得者なのに未納の場合は督促状の発行や差押も行っています。単なる努力規定を破るのと、義務規定を破るのでは、重大性は義務規定を破るほうがより重いのは当然でしょう。それに、自分自身の将来の年金受給権にも関わってくる話ですし。
罰則のない努力規定といえば、たとえば憲法27条の定める勤労の義務があります。「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う。」と憲法は規定しています。では、無職期間がある人、現に無職の人は「憲法違反だから政治家の資格がない」のでしょうか?と言えば、八幡和郎の言い分がどれだけトンデモか分かるでしょう。

その他にも、とんでもない記述が続きます。

尖閣問題で日本は中国や台湾と向かいあっている。そのときに、自衛隊最高司令官がどっちの味方か分からないのでは困る

国籍がある=その国の味方をする、というのはあまりに単細胞的な見方です。太平洋戦争中の米国の日系人強制収容と同じ理屈です。

生まれながらの日本人でなく、少なくとも18歳まで中華民国人謝蓮舫として育った人をなにも首相候補たる野党第一党の代表にするベキでないと考えるのが世界の常識だ。

蓮舫はそもそも日本生まれだし、生まれた時点での国籍は、本人が選択できるものではありません。「どっちの味方か分からない」も同様だけど、本人に選択権のないものを攻撃するのは、極めて質の低い差別です。しかも、彼女は日本国籍を自ら主体的に選択したのですから、むしろ日本が好きなのでしょう。それに対してこういう言い方は、排外主義丸出しで、下劣に過ぎます。
それに、前述のフジモリをはじめ、重国籍者の大統領、首相、政治指導者の例は外国でも散見されます。もちろん、どこの国にも、重国籍者は政治家の資格がない、などと攻撃する輩がいるようです。トランプは、共和党内のライバルであったテッド・クルーズがカナダ生まれでカナダとの二重国籍であることを盛んに攻撃したようですが、八幡和郎もトランプの同類でしょうね。

村田蓮舫という本名があるのに、頑として村田姓を使わないし、子供にも中国人らしい名前しか付けなかった華人意識のかたまり

もうほとんど八つ当たりに近い揚げ足取りでしょう。芸能人としての蓮舫という芸名(いや、本名だけど)のほうがはるかに知名度が高い以上、そちらを政治活動にも使用するのはよくある話です。横山ノック、森田健作、そのまんま東(当選後は本名に変えたけど、宮崎県知事選中は芸名で戦った)、不破哲三、扇千景、コロムビアトップ、西川きよし、アントニオ猪木・・・・・・掃いて捨てるほど例があります。「子供にも中国人らしい名前しか付けなかった」とか、だから何なの?という話でしょう。個人攻撃にしてもあまりに低劣です。





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最終更新日  2016.11.19 10:12:35
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