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2017.03.09
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テーマ:戦争反対(1187)
カテゴリ:戦争と平和
村上春樹さん新作、「南京事件」犠牲者「四十万人というものも」で波紋 中国・人民日報サイトも報道
先月発売された世界的な人気作家、村上春樹さんの長編小説「騎士団長殺し」が思わぬ波紋を呼んでいる。戦争中に旧日本軍の占領下で起きたとされる「南京事件」の犠牲者数に触れた登場人物のセリフなどについて、近年の歴史研究に照らして疑問視する声がインターネット上で噴出。小説と歴史書は別物だとする擁護論も多く、想定外の“場外戦”が展開されている。
「騎士団長殺し」は妻に突然別れを告げられた肖像画家が遭遇する不思議な出来事をつづった物語で、戦争の負の記憶にも光が当てられている。
論議を呼んでいるのは第2部、謎に包まれた登場人物「免色」のセリフ。ある人物の過去を語る中で〈南京虐殺〉に触れ、主人公の肖像画家に対し、日本軍が降伏した兵隊や市民の大方を殺害したなどと説明。〈おびただしい数の市民が戦闘の巻き添えになって殺されたことは、打ち消しがたい事実です。中国人死者の数を四十万人というものもいれば、十万人というものもいます〉と語っている。
南京事件の犠牲者数について中国側は「30万人」と主張。日本では近年の研究でこれが誇大だとの見方が定着しており、「事件」というほどの出来事はなかったとの意見もある。(以下略)

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何か問題ありますか?
何も問題ないと思いますけど。
実際のところ、南京で日本軍による大規模な不法殺害があったことは、疑問の余地もなく明白な事実です。ただし、その犠牲者数はよく分かりません。今となっては、それを検証することも不可能です。
私自身の見解では、南京事件で不法殺害された者の数は、10万人前後であろうと考えています。研究者でもなんでもない人間が、出版された書籍から拾った範囲での判断に過ぎませんけど、最低限、数万以上の単位であったことに疑問の余地はないと思っています。

いずれにしても、村上春樹の著作は小説です。しかも、40万人という者も10万人という者もいる、という記述、つまりあくまでも人数に諸説ある中での一例として挙げている数字に過ぎません。
確かに中国政府の公式見解は30万人なので、40万人はそれより多いですが、だから何でしょうか。いちいち、中国の公式見解に数字を合わせる義務も必然性もないでしょう。
そんなことを言い出せば、日本政府の公式見解だって

1日本政府としては、日本軍の南京入城(1937年)後、非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できないと考えています。しかしながら、被害者の具体的な人数については諸説あり、政府としてどれが正しい数かを認定することは困難であると考えています。
2先の大戦における行いに対する、痛切な反省と共に、心からのお詫びの気持ちは、戦後の歴代内閣が、一貫して持ち続けてきたものです。そうした気持ちが、戦後50年に当たり、村山談話で表明され、さらに、戦後60年を機に出された小泉談話においても、そのお詫びの気持ちは、引き継がれてきました。


というものです(外務省ホームページ「歴史問題Q&A」)が、その日本政府の公式見解に反して、「事件というほどの出来事はなかった」という主張を述べる者もいれば、村山談話なんか破棄してしまえと主張する者もいます。いる、というより、産経新聞自身がその当事者の一人であるわけです。日本政府の公式見解と違う(より過小評価する)ことを書く人がいて何の問題もないのだから、中国の公式見解と違う(より過大評価する)ことを書く人がいても、何の問題もありません。
そもそも、南京大虐殺の犠牲者については確かに諸説ありますけれど、少なくとも「事件というほどの出来事はなかった」などという話は、極右言論空間ではともかく、まともな歴史学の世界では相手にされるような代物ではありません。それでも、そのような主張をする自由はあります。それが許されて、40万人という主張(実際には主張ではなく、様々な説があることの例として触れられている数字)が許されないというのは、まったく理屈にあいません。





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最終更新日  2017.03.09 19:00:05
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