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カテゴリ:PC・通信・IT関係
初めて一眼レフ(フィルムの)を購入したのが1999年でした。当初はカメラとレンズのセットを使っていましたが、このときのカメラ(Cannon NEW EOS KISS)もレンズ(EF28-80mm F3.5-5.6)も、売り払ってしまい、もう現存していません。その後、レンズが少しずつ増えていき、カメラの本体はEOS7(まだフィルムカメラ)に変わり、昨年2月、とうとうデジタル一眼レフ(EOS Kiss X7i)に移行しました。
(左側がEOS Kiss X7iで、右側はフィルムカメラのEOS7です) 手元には5本のレンズがありますが、そのうちの1本はまったく使っていないので、残りの4本で撮り比べてみました。 その4本とは タムロンのSP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF] (Model A16) 昨年、デジタル一眼レフと一緒に購入しました。カメラ本体は中古ですが、このレンズは中古の在庫がなく、新品を購入しました。現在は最安値2万1千円台ですが、昨年2月当時は1万9千円台でした。キヤノンの一眼レフのキットレンズより、広角側が1mm広く、全域f2.8と明るく、その代わり若干重いレンズです。発売は2006年。もっぱら常用しているレンズがこれです。写真撮影にはもってこいなのですが、AFの際の動作音が大きくて、動画撮影には向きません。(動画に、作動音が入ってしまうので) キヤノンEF24-85mm F3.5-4.5 USM 確か2001年に買ったように記憶しています。フィルムカメラで撮影した山の写真は、大半がこのレンズで撮影しました。フィルムカメラ用としては、結構広角ですが、APS-Cサイズのデジタル一眼レフ用としては、やや広角側が足りません。 それでも、このレンズは現在でもよく使っています。前述のタムロンのレンズは作動音がうるさいけれど、このレンズは動作音がほとんどないので、動画撮影用にはもってこいなのです。発売は1996年で、すでに生産終了になっています。2001年当時、いくらで購入したのか、まったく記憶がありません。中古品は今も1万2千円くらいで売られているようです。 キヤノンEF50mm F1.4 USM 室内で子どもの写真を撮るようになると、f3.5のズームレンズとISO100か400のフィルムでは、暗くてまともな写真が撮れません。なので、f1.4という明るい単焦点レンズが必要になりました。子どもが生まれた直後の2003年に中古で購入しました。発売は1993年ですが、四半世紀近く経った現在も販売中です。現在の新品価格は4万円前後のようです。 前述のとおり、子どもが小さいときは、家の中で撮った子どもの写真はほとんどこのレンズを使っています。しかし、50mmという焦点距離は、フィルムカメラには使いやすいのですが、デジタル一眼レフ(APS-Cサイズ)には、家の中では望遠過ぎて使いにくく、最近はあまり出番がありません。たまにフィルムカメラを持ち出すときだけ使っています。 キャノンEF-S55-250mm F4-5.6 IS STM 去年購入した、デジタル一眼レフ用の望遠レンズです。ダブルズームセットなどに付いているレンズですが、これは中古品です。1万9千円くらいでした。今では、新品でもそれより安いようですが。 飛行機の写真や鳥の写真はこれで撮影しています。 赤帯レンズとか白レンズと俗称される高価なレンズは持っていません。高価なレンズは重いので、山に持っていけないからです。 というわけで、比較的安価な価格帯のレンズばかりですが、古いものから新しいものまで4種類で撮り比べてみました。 被写体はこちらです。 この写真はタムロン17-50mmF2.8で焦点距離50mm、f4.5で撮影したものです。 以下、すべて焦点距離は50mm(EF-S55-250mmを除く)、ISO感度は100で統一してあります。 この写真の中心部を等倍で表示すると、こうなります。 f4.5 f8 多分、この辺りの絞りが一番鮮明でクリアに写るのではないかと。 このレンズのf値は2.8ですが、2.8まで絞りを開けると、かなりボケボケ(あるいは、被写界深度が極度に浅い)になってしまうので、実質3.2からしか使っていません。もっとも、山で撮影するのに2.8や3.2はまず使いませんけど。 f2.8まで絞りを開いてみます。ピクセル等倍ではかなりぼけてます。等倍でなければ、まあ分からないですけど。 f16、逆にここまで絞っても、やはり画質は下がります。 続いて、EF24-85mm F3.5-4.5 USMを焦点距離50mmで撮影。 f4.5、この焦点距離では絞り最大開放でこのf値になります。 タムロンのレンズの同じf4.5に比べると、わずかに描写が甘いでしょうか。 f8で撮影。 単焦点のEF50mm F1.4 USM f4.5 f8 単焦点なので画質はよい、とされていますが、どうでしょう。EF24-85mmよりは少し鮮明なように思いますが、タムロン17-50mmと比べるとどうでしょう。わずかに鮮明かな、とは思いますが、決定的な差とは感じません。 f2.5、本来このレンズの絞りはf1.4ですが、晴天の屋外なので、ここで、シャッタースピードが1/4000秒の性能上限に達してしまい、これより開放での撮影はできませんでした。 続いて番外EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM。このレンズだけ、画角60mmで撮影しています。55mmで撮影したつもりが、間違えていました。 f4.5 f8 こうやって見比べてみると、設計が古いレンズ、新しいレンズ、ズーム、単焦点、多少の描写の違いはあり、あえて言うとEF50mm F1.4≧タムロン17-50mmF2.8>EF24-85mm F3.5-4.5となるかなと思いますが、決定的な優劣はないように思えます。 ただ、今回の撮り比べでは差はわずかでしたが、EF24-85mm F3.5-4.5だと、撮った写真のピントが甘いなと思うことが(特に晴天の屋外以外の場面では)、より新しいタムロンのレンズより多いように感じます。あと、今回は中心部だけで比較しましたが、周辺部の画質は、古くて安いレンズほど悪くなる傾向はあるようです。 前述のとおり、フィルムカメラの時代には50mm単焦点をよく使っていましたが、デジタル一眼では50mmは使いにくいので、もう少し広角の単焦点レンズが欲しいな・・・・・、などと言っていると、レンズが際限なく増えていくことになってしまうので、気をつけることにします。5本だって充分多いのに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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カメラってのは、関連商品に「中古」というのが存在してそれが今日でも売買されているというのがわりと特異な性質だと思います。家電やコンピュータ関連ではなかなか中古は存在しにくいし(携帯やルーター関係ではそうでもないんですかね)、車と本と並んで中古の取引の多い界隈かもですね。
それでカメラってのは、私もひところいろいろお金を使っていましたが、金がかかりすぎてやめました。今では、コンデジで写真を撮りまくっているのが楽しいというところです。どうでしょう、アイルランドの写真はいいですかね? それにしても、中国でも高級カメラをもって写真撮影しているのはご老体ばかりですね。若い人でいいカメラをもって写真を趣味にしている人なんて、日本同様あまりいない。たぶん世界的に同じじゃないですかね。 //blog.goo.ne.jp/mccreary/e/ca3d6bf07221cdaf170b144d9b9ad9ee 上の記事に >やはりこの時代、「写真を撮る」という行為に興味を持ちカメラを手にする自体が、ある程度の機械的・化学的知識を持つ者にのみ許される「高尚な趣味」であったことがうかがえるエピソード…というのは考え過ぎでしょうか(笑)。 というコメントをいただきましたが、スマートフォンなどで写真を撮るという行為は大衆化、かつ簡単になりましたが、本当に写真を撮るのが好きな人というのは、経済的にもカメラを使いこなす能力という点でも恵まれていないとだめなのかもしれません。 (2017.04.30 08:38:00)
Bill McCrearyさん
>カメラってのは、関連商品に「中古」というのが存在してそれが今日でも売買されているというのがわりと特異な性質だと思います。家電やコンピュータ関連ではなかなか中古は存在しにくいし(携帯やルーター関係ではそうでもないんですかね)、車と本と並んで中古の取引の多い界隈かもですね。 確かにそうですね。もっとも、私は最初のモバイルルータは中古でした。パソコンも自作機なのですが、中古のパーツ(CPUとマザーボード)を使ったことが何回かあります。 >それでカメラってのは、私もひところいろいろお金を使っていましたが、金がかかりすぎてやめました。今では、コンデジで写真を撮りまくっているのが楽しいというところです。どうでしょう、アイルランドの写真はいいですかね? ピクセル等倍に拡大する、なんてことをせずに、単に風景を撮影して、それをパソコンの画面(スマホならなおさら)に写真全体が収まる範囲で鑑賞するなら、一眼レフである必要なんかない、というのが正直なところです。普通のデジカメ、どころか、スマホのカメラでさえ、充分鑑賞に堪えます。 ただ、花の写真とか、コントラスト差の大きいものだと、スマホのカメラでは厳しいですが、それも普通のデジカメで、F値やシャッター速度が変えられるものなら、充分なんですよね。 >それにしても、中国でも高級カメラをもって写真撮影しているのはご老体ばかりですね。若い人でいいカメラをもって写真を趣味にしている人なんて、日本同様あまりいない。 確かに、それを仕事にする人ごく少数の例外は別にして、おっしゃるとおりの傾向はあるように思います。 ただ、その一方で、高いカメラ、高いレンズは重いのです。ほんと、写真の世界は値段と重さは正比例しますね。私の冬山の師匠は、フィルムカメラの時代ですが、中判カメラ(多分6×45)を持っていましたが、それでテントを担ぐと、積雪期には荷物の重さが30kgにもなりました。その師匠は、一ノ倉沢から北鎌尾根から北岳バッドレスから、あらゆるバリエーションルートを登っている人で、体力抜群でしたけど、とにかく高いカメラにはお金も要るけど体力もいる。私にはとても持てないと思いましたね。 鳥の写真も、私は250mmで撮っていますけど、500mm600mmの大砲といわれるようなレンズを使っている人がゴロゴロいるのですが、重さが2kg近くもあったりして、よくあんなものを担いで出かけられるなあと思ってしまいます。私には、値段より重さが無理。(笑) (2017.04.30 09:51:19) |