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2018.04.26
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テーマ:ニュース(99404)
カテゴリ:医療・衛生
都議の教員批判、波紋 中学校の性教育「不適切」
東京都足立区の中学校で行われた授業を巡り、都議が都議会で教員らを名指しして「不適切な性教育」と批判したことに、波紋が広がっている。~
授業は3月5日、3年生を対象に総合学習の時間で行われた。「自らの性 行動を考える」という人権教育の一環で、教育関係者や保護者らにも公開された。
授業では、若年層の望まない妊娠が貧困につながるなど社会問題化していることや、高校1年生の中絶件数は中学までの総数の3倍に跳ね上がる実態を紹介。「産み育てられる状況になるまでは性 交は避けるのがベスト」と強調した上で、避妊方法や中絶できる期間が法律で決まっていることなど、実用的な知識を教えたという。
自民の古賀俊昭都議は同16日の文教委員会で、校名や校長名、教員名を挙げ「発達段階を無視」した「不適切な性教育」だと問題視。都教委の宇田剛指導推進担当部長は、性 交や避妊、人工妊娠中絶という言葉を使って説明した点に「課題があった」と答弁した。性 交の言葉は保健体育の学習指導要領に示されておらず、避妊と人工妊娠中絶は高校で扱う内容だとの認識を示した。
学習指導要領や文部科学省の説明では、中学1年で「男子では射 精、女子では月経が見られ、妊娠が可能となること」を教えるが、性 交は取り扱わない。一方、学習指導要領解説などでは、3年時に「(エイズなどの)感染を予防するには性的接触をしないこと、コンドームを使うことなどが有効であることにも触れるようにする」としている。~
古賀氏ら都議3人は2003年、都立養護学校の人形などを使った性教育の授業を「感覚がまひしている」などと批判したことがある。都教委から厳重注意を受けた教諭らは05年、都議3人や都教委などに対し、損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
地裁は「教育に対する不当な支配」と認め、都や都議3人に損害賠償を命じた。東京高裁も地裁判決を支持した上で「学習指導要領の内容は膨大で一言一句に法的拘束力があるとはいえず、教育者に広い裁量が委ねられている」とし、判決は確定している。

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いささか旧聞に属する話ですが(記事を見落としていました)、かなり重大な問題と思われるので、今更ながら取り上げたいと思います。
古賀俊昭都議というのは、知る人ぞ知る極右系議員で、引用記事にあるように、以前にも都立七生養護学校(現特別支援学校)の性教育を非難攻撃したことがあります。→七生養護学校事件

そして、今回もまた、同じことを繰り返そうとしているようです。
「学習指導要領に示されていない」というのは、話にならない言い分です。学習指導要領は、児童生徒に教えるべき内容を規定したものであって、そこに載っていないものを教えてはいけない、という規定じゃないでしょう。だからこそこの都議と都教委は裁判で負けたのです。

学習指導要領に載っていようがいまいが、性 交は「子孫を残す」という生物としての本質に根ざす行動です。そして、人間社会においては、肉体的な成熟と精神的、社会的な成熟の間にはかなりの時間差があります。個人差はありますが、12~13歳になれば、肉体的能力の面では、男も女も子どもをつくることができるようになります。が、本当にその年齢で子どもをつくってしまったら、本人も周囲も不幸な結果につながります。そうならないためには、望まない妊娠を避けるための知識を伝えることは、子どもたちの将来のためにとても重要なことです。

とりわけ、この授業が行われたのが足立区、というところに大きなポイントがあるように思います。東京23区の中では、もっとも低所得者が多く、子どもの貧困家庭も多い、と言われるのが足立区です。(ちなみに、東京23区の中で、生活保護受給者数が最も多い、就学援助を受ける中学生の割合が最も高いのは足立区です)
だから、というわけではないかも知れませんが、それに付随して、若年層の性の知識不足から来るその種のトラブルが少なくないであろうことは想像できます。そういえば、元足立区の中学の教員だった知人がいます。だいぶ前に定年になっていますが。その方から、在職中に女子生徒の妊娠騒動に遭遇したことがある、という話を聞いたことがあります。その例も、典型的な貧困家庭だったそうです。
つまり、この性教育授業は、理念がどうこうということよりも、足立区の状況がそれだけ深刻であることの反映なのだろうと思います。

以前に騒動になった七生養護学校も同じです。知的障害者は、健常者以上に性の問題が生じやすく、また深刻な事態に陥りやすい傾向があります。知的な障害があっても、性的な欲求や身体機能は(多くの場合)健常者と変わらないからです。性教育の授業が行われるようになったきっかけは、在校生同士の性的関係が表面化したことだったそうです。

にもかかわらず、この極右バカ都議は、それが怪しからんというのです。「発達段階を無視」した「不適切な性教育」とか、何を言っているのかと思います。発達段階を無視しているのは古賀都議のほうでしょう。それとも、何も知らせなければ「みだらなこと」をしても中学生にき子どもができないのでしょうか?そんなバカな話があるわけがありませんね。
目を瞑らせて何も知らせなければ、問題が生じないのであれば、それでいいけれど、そうではない現実が存在します。

問題の授業は中学3年の3月に行われたそうです、あと1ヶ月で高校生ですが、こちらのサイトによれば、高校生の性 交経験率は2005年の時点で男子26%、女子は3割を超えています。2011年には少し下がっていますが、それでもかなりの割合です。この数字を見れば、これから高校生になる子どもたちに、性に関する正しい知識を教えることがいかに重要か、分かろうというものです。「寝た子を起こすな」という馬鹿げた意見がありますが、中学生や高校生は「寝た子」ではないのです。

※それにしても、楽天ブログも、管理者自身の投稿でさえ、「性 交」などの文字は弾かれてしまうのです。だから、間に半角スペースを入れてます。やむを得ない側面はあるでしょうが、ちょっと考えてしまいますね。





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最終更新日  2018.04.26 19:00:08
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