inti-solのブログ

2018/12/04(火)22:26

内政干渉(追記あり)

PC・通信・IT関係(108)

米政府、日本など同盟国に中国「ファーウェイ」製品不使用を要求 米紙ウォールストリート・ジャーナルは22日、トランプ米政権が日本などの同盟諸国に対し、ワイヤレスやインターネットの業者が中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」の製品を使わないように求める説得工作を始めたと報じた。 米政権による説得工作の対象は、日本に加えドイツ、イタリアなど華為の製品が広く使われている国々で、各国の政府関係者や通信会社の役員らに対し、華為の製品はサイバー安全保障上のリスクだと訴えたとしている。米国はまた、中国の通信関連製品を締め出した国に対し、通信情報分野での財政支援の拡大を検討しているという。 駐留米軍基地のあるこれらの国々で中国製の通信機器が使われていた場合、米軍基地からの通信の多くが民間の通信網を経由しているため、中国による不正な通信傍受や恣意的な通信遮断による脅威にさらされる恐れがある。 --- かなり意味不明な話なのですが、民間事業者である「ワイヤレスやインターネットの業者」が、米国内ではなく、日本(を含む同盟国各国)の国内でどのような機器を使用するかについて、米国政府の指示命令を受ける謂れがあるとは思えません。 そもそも、前提条件として、「中国製の通信機器が使われていた場合、米軍基地からの通信の多くが民間の通信網を経由しているため、中国による不正な通信傍受や恣意的な通信遮断による脅威にさらされる恐れがある」という話自体が、かなり「トンデモ」の類であるように思えます。 が、仮にその話が事実だとするならば、それが脅威だと思うなら民間の通信網を経由しなければ良い、というだけの話です。嫌なら自分たちで独自通信網を構築すればいいじゃん。安価なコストを求めて民間回線を使いながら、中国による不正な通信傍受や恣意的な通信遮断が怖い、というのは矛盾です。 先日、わたしはタブレットを新しいものに変えましたが、あのとき、ファーウェイの製品も候補には入っていました。第一候補であったASUSのZenPad3 8.0が購入できたので、結局買いませんでしたが、もし入手できていなかったら、ファーウェイ製品を買った可能性は高いです。 しかし、ASUSだって、台湾企業ではありますが、工場は中国本土にあります。ということは、引用記事のようなトンデモ理論を振りかざすなら、中国に工場を持つ企業の製品はすべて、同様である可能性はあるというしかありません。それが嫌なら自分たちでなんとかするしかない、できないならあきらめろ、と言うしかありません。 追記 その後、産経新聞に ファーウェイのスマホは“危険”なのか 「5G」到来で増す中国の脅威 という記事が出ています。 ネトウヨ機関紙の産経だから、その論調は当然・・・・・・と、いいたいところですが、意外にも ところで、冒頭の「ファーウェイを使うことは危険か」という問いに戻ると、おそらく一般のビジネスパーソンなどが普通に使っている分には特に問題はないだろう。ただ機密情報や政府の重要情報などに触れたり、企業関係でも、価値のある知的財産や研究などを扱ったりする人たちには、ぜひ注意すべきだと言いたい。 ただこれは、ファーウェイに限った話ではない。米政府自身も世界中の人たちの情報を抜いていた事実があり、ドイツ政府は14年に米ベライゾンをスパイ工作の恐れがあるとして契約破棄している。また欧米情報機関の関係者が筆者に語ったところによると、ある西側の情報機関も自国内のルーターにスパイツールを埋め込んでいたという。つまり多くの組織がスパイ行為をしており、対ファーウェイだけでなく、警戒は必要だ。 もっと言えば、ファーウェイのスマホを使っていようが、アップルのスマホを使っていようが、予算と人員、テクノロジーを持つ政府系機関などに狙われたら逃げられない。また電子メールを使ったり、Webサイトにアクセスしたりするなど外部に接続する場合は、どんなデバイスを使っていようが関係なく何かに感染したり乗っ取られたりする「危険」が伴う。 --- と、案外両成敗的でバランスの取れた記述です。おそらくそのとおりなのだろうと思います。

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