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2019.04.16
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カテゴリ:災害
南北の“聖地”白頭山に「噴火兆候」 韓国の研究機関が公表
北朝鮮と中国にまたがる活火山「白頭山」で噴火の兆候があると、韓国の研究機関が明らかにした。
白頭山は、2018年9月の南北首脳会談後に、文大統領と金委員長がそろって訪れた場所で、韓国と北朝鮮では「聖地」とされている。
韓国の研究機関は、2002年からの3年間で火山性地震が3,000回以上発生し、頂上付近で地殻変動が起きていることから、深刻な噴火の兆候だと判断したとしている。
白頭山は、西暦946年に大噴火し、この際には、朝鮮半島全域で火山灰が1メートル以上、北海道と本州北部でもおよそ5cm積もったという記録が残っている。

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946年の白頭山の噴火というのは、調べてみたところ、噴出物の総量が83~117立方km、つまりおおむね100立方km前後という規模の、超巨大噴火だったようです。今回危惧されている噴火が、そんな規模になるかどうかは分かりませんが(それ以降も何回かは噴火しているようですが、946年ほどの規模ではなかった模様です)、もしも、それと同規模の噴火が起こったとすると、それはただ事ではありません。

世界的に見て、この規模の噴火が起きた最新の事例は、1815年インドネシアのタンボラ山噴火です。20世紀以降で世界最大の噴火は1991年フィリピンのピナツボ山噴火ですが、その噴出物総量は10立方kmですから、その約10倍ということになります。

私は、白頭山周辺にどの程度の人口が住んでいるのかは知りませんが、火砕流の及ぶ範囲は、半径数十kmにおよび、その範囲内で生存者はほとんど望めないでしょう。さらに、韓国全土に1メートル以上の降灰があると。そこに雨が降れば、必ず火山泥流(ラハール)が頻発します。そして、原爆の黒い雨で知られるように、巨大な熱源の発生は、必ず雨を降らせるものです。
火砕流の及ぶ範囲の人口が分からないので何ともいえないですが、火砕流と火山泥流による直接的な犠牲者だけでも、数十万人は出るでしょう。

しかも、噴火による犠牲者は直接的なものだけにはとどまりません。韓国全土に厚さ1メートルの火山灰が降り積もるとなれば、その年の農作物は壊滅ですし、火山灰を除去するまでは、それ以降も数年間は耕作困難でしょう。ただでさえ、北朝鮮は食糧不足が言われていますから、その状況になれば大量の餓死者が出ることは避けがたく、その犠牲者はおそらく噴火による直接の犠牲者数をはるかに上回るでしょう。

日本もきわめて大きな被害を受けます。北日本に厚さ5cmの降灰というのは、厚さ1メートルに比べればたいしたことがないように思えますが、日常的に降灰に見舞われている鹿児島市ですら、こんな量の降灰は、まずありません。
まず間違いなく農作物は壊滅ですし、やはり火山灰を除去するまでは耕作困難でしょう。加えて、この量の火山灰は交通網を麻痺させます。航空機は大量の火山灰を吸い込むとエンジンが壊れてしまうため、降灰が完全に収まって、空港に積もった灰が除去できるまで飛行不能です。自動車も、完全に動かなくはならないとしても、大量の火山灰を吸い込むことで故障が頻繁するでしょうし、火山灰が降り積もった道路は速い速度での走行はほとんど不可能で、停電によって信号機が機能を停止する可能性もあり、相当のノロノロ運転にならざるを得ないでしょう。
鉄道も同様です。停電によって架線からの通電ができなくなり、あるいは非電化区間でも信号システムの停止によって、運転不能となる可能性が高いです。

日常生活への影響も深刻です。前述のように、大量の降灰は停電の原因となる可能性が高いのです。これは、火山灰が通電するためです。電柱、高圧鉄塔などに大量の火山灰が付着すると、絶縁不良によるショートが多発する可能性があります。また、細かい火山灰は、通信機器、精密機器の内側に入り込み、故障の原因となります。人間も喘息などの健康被害が多発するでしょう。5cm程度の降灰であっても、それが広い範囲に及べば、社会は麻痺状態とならざるを得ません。

加えて、その規模の超巨大噴火が起きた場合、大気中にまき散らされた火山灰によって、極端な低温にみまわれる可能性が高いのです。その影響は全世界に及びます。1815年のタンボラ山噴火によって、世界的に「夏のない年」になったことが知られていますし、その10分の1の噴火規模でしかなかった1991年ピナツボ山の噴火でさえ、世界の天候に大きな影響を与えています。1993年、平成の米騒動として知られている日本の冷夏(観測史上唯一、関東で梅雨明けがなかった年)は、ピナツボ山の噴火が原因ではないかと目されています。

要するに世界規模で破滅的な事態が生じる可能性がある、ということです。
もちろん、最悪の場合の可能性です。前述したように白頭山の噴火が
いつもそんな超巨大噴火だったわけではありませんから。でも、気にはとめておいた方がよいように思います。





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最終更新日  2019.04.16 19:00:05
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