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2019.05.15
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カテゴリ:政治
『女系・女性天皇』6割超賛成の危険性… 八木秀次教授、皇統は「男系の血筋を継承すべき」 産経・FNN世論調査
産経新聞社とFNNが実施した合同世論調査で、極めて深刻な結果が出た。「女系天皇」に賛成が64.2%で、「女性天皇」に賛成は78.3%だったのだ。女系天皇の誕生は「皇統の終わり」を意味するものだが、その危険性が明確に理解されていないようなのだ。皇室制度に詳しい麗澤大学の八木秀次教授に聞いた。
「万世一系とされる皇統は一貫して男系継承で、天皇の正統性の根拠といえる。126代の天皇はこの原理を外れたことはない。皇位継承を、感情論や女性活躍といった次元で論じてはならない」
まず、「女性天皇」と「女系天皇」はまったく違う。女性天皇は過去に8人10代存在したが、すべて男性の天皇や皇太子の皇女だった女性が即位されたもので、「男系女子」の天皇である。
一方、女系天皇は、女性天皇と民間出身の夫の間に生まれたお子さま(男女問わず)が即位する場合であり、その時点で男系の皇統は終わる。男系を簡単にいうと、父方だけをさかのぼれば皇室と血のつながりがあることである。(中略)
こうした基本を踏まえて、八木氏は総括する。
「GHQ占領下だった1947年、皇籍離脱を余儀なくされた旧11宮家の系統の男子に皇籍に戻ってもらうべきだ。初代天皇以来の男系の血筋を引く家系だ。その男系の男子を、男性の継承者が存在せずに廃絶する可能性がある宮家に『養子』として迎え、宮家を存続できるように皇室典範を改正するのも一案だ。いずれにせよ、万策尽きるまで、男系継承の道を探るべきだ」

---

こういうことを主張する人を、一般的には「保守派」と呼びますけれど、字義どおりに言えば保守とは今の現状を守ることでしょう。ところが、八木にしても、その主張を載せる産経にしても、現状において既に過去のものとなった存在を呼び戻そうとしている(旧皇族の皇籍復帰)ので、保守というよりは復古主義と言う方が正確なのかもしれません。

わたしは護憲派ですので、天皇制を廃止しろ、などとは言いません。先の天皇には(テレビを通さず直接に見たこともないけれど)報道されている限りの言動に好感を抱いていたし、今の天皇にも特段敵意を抱くべき理由も見当たりません。
ただ、何が何でも天皇制を維持しろ、とも思わない。皇位継承権者がいなくなって、天皇空位となり、結果的に天皇制が「流れ解散」状態になるなら、それも悪くはない、としか思いません。
そのような私の目から見て、「男系維持」絶対のゴリゴリ保守派(復古主義派)は、ひいきの引き倒しで、主観的には天皇制を守るつもりで、実際には天皇制の廃絶に向けて努力しているとしか思えません。だから、是非その方向で努力してください(笑)。

引用記事には126代の天皇とありますが、実在するのは100代、1500年くらいでしょうか。それでもかなり長い歴史であることは確かですが、それがずっと男系を維持してきたのは、側室制度があって、一人の天皇が5人でも10人でも子どもを作ることができたからです。

そういうわけで、今から100年以上も昔、大正天皇が「側室は持たない」と決めたときから、将来的に男系は維持できなくなることは確定しているのです。単純に算術的計算です。今の時代、子どもが平均2人(世の中の平均より多いですが、皇族は世の平均より子どもの数が多い気がするので)とすると、そのいずれかが男の子である確率は75%です(実際にはそれより若干高いですが、面倒なので省きます)。一見高いように見えますが、それが4代続くと確率は32%しかありません。

保守派は旧皇族(の子孫)の皇室への復帰を叫んでいますが、それはあらゆる意味で現実的ではありません。第一に、上記のような算術的計算は旧皇族といわれる人々でも同じです。検証していませんが、皇籍離脱当時11家あった旧皇族は、今では男系男子の子どもがいるのは3家だけだそうです。ということは、あと70年もすれば、旧皇族の子孫でも、男系男子なんて絶えている可能性が高そうです。
つまり、旧皇族の皇籍復帰なんて、仮にそれが実現したとしても、一時しのぎの引き延ばしにすぎないわけです。

しかし、そのことを別にしても旧皇族の皇籍への復帰なんて、できるのでしょうか?
出自をたどれば皇族といっても、一般社会で3代4代5代と暮らしてきて、色々な人がいそうです。ちょっと調べた範囲では、ブラジルに移民してブラジル人になってしまった人もいるし、よくない方向では、犯罪に手を染めた人もいるようです。現在、フランスで刑事訴追されている某オリンピック関係者も旧皇族です。

何よりも、これから皇族の不自由な暮らしをしてくださいといわれで、はい分かりました、という人がどれだけいるのでしょうか。今の天皇の皇太子時代だって、「お妃選び」は非常に大変で、多くの候補者が逃げたわけでしょう。
加えて、男系維持を叫ぶ人たちが固執する「男系」で見ると、旧皇族は600年の前に天皇から枝分かれしています。「明治天皇の曾孫」を売りにする旧皇族もいますが、それは彼らが無視しようとする「女系」での家系です。片方で男系維持を叫びつつ、片方では「女系でみれば皇室に近いから」と言うのはご都合主義の極みです。そのような系図の人物を連れてきて、将来の(おそらくその子どもの代でしょうが)天皇です、と言われても社会的な納得が得られるようには思えません。

では、昔みたいに側室制度を復活する?
世界に驚き(と蔑みの)目で見られることは確実でしょう。
それに加えて、なり手がいるんでしょうか。側室といえども、誰でもよいというわけには行かないでしょう。ある程度は「良家の娘」である必要は多分あるでしょうが、そんな女性が側室になる、どう考えても、あり得ないでしょう。そもそも妃になろうという人すら少ないのですから。

結局、現代の家族像、社会状況の下では男系維持なんて不可能であり、遠からず皇位継承権者がいなくなるのは時間の問題です。最初に書いたように、私自身はそうなっても一向に構わないと思ってます。日本に象徴天皇制はあってもよい、とは思っていますが、なければならない、とは思わないので。ただ、皇室大事を叫ぶ保守派が、結果として天皇制の破綻を招き寄せるのは、笑える事態だな、と思うだけです。
いずれにしても、私より悠仁親王の方がはるかに若いので、私が天皇不在の状況を見ることは、多分ないでしょうけど。





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最終更新日  2019.05.15 20:55:06
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