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テーマ:政治について(19781)
カテゴリ:政治
「共産いる政権には入らない」玉木氏、会見で明言
次期衆院選へ向けた野党共闘の枠組みをめぐり、国民民主党の玉木雄一郎代表は28日の記者会見で、政権交代が実現した場合でも「共産党が入る政権には入らない」と述べた。立憲民主党は共産を含む野党共闘をめざし、共産は「野党連合政権」の樹立を求めており、野党間の認識の差が浮き彫りになった。 会見で玉木氏は、「日米同盟を基軸とせずに日本の安全・安心を保つすべが見当たらない」とし、「共産は日米安保に懐疑的。その意味で共産が入る形の政権であれば入らない」と断言した。そのうえで、「(立憲の)枝野幸男代表が(政権構想を)示さないと選挙協力も、政策調整もできない」と注文をつけた。 一方、枝野氏は同日の会見で、玉木氏が共産を含む連立政権への参加を否定した点については直接の言及を避け、「政党が違うので、政策で違う部分があるのは当たり前」と強調。「地域ごとに色んな経緯と状況があることを踏まえて相談しなきゃいけないということは、国民民主とも共産とも話している」と述べるにとどめた。(以下略) --- 「日米同盟を基軸とせずに日本の安全・安心を保つすべが見当たらない」とし、「共産は日米安保に懐疑的。その意味で共産が入る形の政権であれば入らない」 これぞ固定観念の極致。 「日米同盟」と言うけれど、その実態は米国の従属国です。元々在日米軍は占領軍であったことは誰でも知っています。米国が日本にいるのは日本を守るためではなく、米国の世界戦略の一環でしかありません。ところが、その状態が75年も続き、その間それを是とする親米政権がずっと続いた結果、いつのまにか、当の日本(親米政権)自身が「日本を守るために米軍様が駐留してくださっている」と思い始めてしまいました。 財務官僚出身の玉木も、そういう固定観念に骨の髄まで浸かってしまっているのでしょう。 玉木の言い分はつまり、「今後も永続的に米国の言いなりになり続ける以外の選択肢を考えること自体けしからん」と言っているようなものでしょう。 沖縄(だけではないが)には今後も永久に米軍基地を置いておけ、ということになるわけです。 しかし、そこまで「尽くして」も、米国が常に必ず頼りになる存在とは限りません。 前述のとおり、米軍が日本にいるのは米国の世界戦略の一環であって、何があっても常に日本を守る、というものではありません。 そもそも、世界の歴史上、永久に超大国であり続けた国なんかありません。ローマ帝国も漢王朝も、インカ帝国もアステカ帝国も、大英帝国も、みんないつかは破滅したり衰退して力を失ったりしています。米国だけが、今後も永久に他を圧する国力を持ち続けられるはずなんかありません。 私は日米安保は解消して、非同盟の日本を目指すべきだと思っているわけですが(ただし「非武装」論者ではなく、自衛隊は引き続き必要と思っています)、現実にはそういう意見が多数とはなっていません。それ自体は仕方がないことですが、重要なことは、国際情勢が変われば、取るべき最善の安全保障策も変わる、ということです。 「今は、日米安保体制の方が得策だからこの政策を選択する」という考えは、まあ許容できます。でも、「日米安保以外に安全保障策は存在しない、未来永劫これ以外の選択肢は存在しない」という考えは、率直に言って「馬鹿」としか思えません。 それでは、米国が倒壊したら日本も一蓮托生で倒壊するしかなくなる。それは、政策などと呼べるものではなく、ただの信仰です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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