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2021.11.30
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カテゴリ:政治
武蔵野市、外国人に住民投票権 市民不在で条例案に批判
日本人と外国人を区別せずに投票権を認める東京都武蔵野市の住民投票条例案をめぐり、外国人参政権にあたるとの憲法上の懸念に加え、作成過程にも疑問の声が上がっている。松下玲子市長は条例制定で「市民参加がより進む」と訴えるが、条例の骨子案や素案は市民不在の中で作られ、その後も反対意見が反映されずに市議会に提出された。松下市長は議会答弁で「市民の理解を得られた」との主張を重ねており、市議会の判断が注目される。~
住民投票の権利を外国人に付与することで懸念されるのが、参政権の代替制度として機能する恐れだ。憲法では、選挙権は「(日本)国民固有の権利」と定められ、外国人参政権を認めていない。
住民投票は地方行政であっても、国政に関わることが問われるケースが想定される。実際、米軍普天間飛行場の辺野古移設や日米地位協定の見直しなどが過去に対象となった。
行政には投票結果への「尊重義務」という実質的な拘束力が働くため、国士舘大の百地章特任教授(憲法学)は「武蔵野市の条例案は名を変えた外国人参政権と考えられ、憲法違反の疑いがある」と指摘する。~

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武蔵野市が外国人にも投票権を認める住民投票条例を制定しようとしている、ということで、ネトウヨと、その機関紙たる産経、夕刊フジが騒いでいます。
しかし、何の問題があるのか、私にはさっぱり分かりません。
憲法違反の「疑い」と叫んでいますが、判例に従えば、そのような疑いはありません。
国政の参政権に関しては、確かに外国人に認めることは違憲の疑いがある、というのが主流説として存在します。しかし、地方参政権については違います。「憲法は法律をもって居住する区域の地方公共団体と特段に緊密な関係を持つに至った定住外国人に対し地方参政権を付与することを禁止していない」が、地方参政権を付与することを義務付けてもいないので、外国人に地方参政権を与えないこともまた違憲ではなく、立法措置の問題、というのが最高裁の判例です。違憲法令審査権は最終的には最高裁にあります。従って、国政はともかく地方参政権を外国人に付与することが憲法に反しないことは疑いの余地はありません。選択的夫婦別姓制も同じですが、政府が「やる」と決めれば憲法上の制約は特にないのです。

世の中に、外国人に憲法上権利として保証されていないものは多々ありますが、それは基本的に「保証されない」だけであって、「与えてはいけない」ではありません。たとえば、憲法26条は、「国民は~ひとしく教育を受ける権利を有する。」とあります。外国人は(日本の)教育を受ける権利を保証はされていません。でも、現実には多くの外国人の子どもが日本の公立学校に通学しています。教育を受ける権利が、外国人に保証はされていないけれど禁止もされていないからです。
あるいは、住所移転の自由(第22条)もそうです。外国人が日本に入国して日本に住む自由は保障されていません。条文に「入国の自由」は明示されていませんが(出国と国籍離脱の自由のみ記載されている)判例および国際慣習から、外国人に入国の自由は保障されていません。でも、日本は鎖国していますか?否、ですね。コロナ禍が始まるまでは年間3000万人も外国人が入国していたではないですか。
あるいは、第25条生存権や、第27条勤労の権利(義務)も同じです。権利として保証されてはいないけれど、外国人も生活保護を受けられるし、医療保険や年金に至っては、定住外国人も加入できる、ではなく加入が義務となっています(納税義務も同様)。そして、日本で働いている外国人も大勢います。
従って、最高裁が前述のような判例を出したのも当然であり、地方参政権だけが、外国人に投票権を付与してはいけないと考える余地はありません。

まして、問題は住民投票条例です。議員や首長を選ぶ選挙ですらありません。「その地域の課題」に関しては日本人が外国人かよりも、その地域の住民か否か、の方が遙かに重要な問題のはずです。国政において外国人地方参政権が進まないのは、いろいろな事情でやむを得ない面もあるとしても、地方自治体がその地域の事情にあわせて、外国人住民も対象とする住民投票条例を制定するのは、まったく自由です。
「住民投票は地方行政であっても、国政に関わることが問われるケースが想定される。」とありますが、まことに残念なことに、この住民投票には国政への法的拘束力がありませんから、その投票結果は国に無視されてしまいました。法的拘束力はない、無視しろ(それ以前に住民投票の実施自体に反対)と声高に叫んでいたのが、当の産経新聞です。

ネトウヨ層からのこのような条件反射的な反発は容易に想像できたことで、それでもあえてこのような条例案に踏み込んだ武蔵野市の勇気には敬意を表するばかりです。こんな時代でも、このような条例が実現したら、なかなかすばらしいです。是非実現してほしいものです。





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最終更新日  2021.11.30 19:00:06
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