inti-solのブログ

2023/01/05(木)06:44

あまりに思慮がない

その他(402)

吉野家、「生娘をシャブ漬け戦略」発言の役員を解任。「著しく不適任な言動あった」 牛丼チェーン「吉野家」の役員が、早稲田大学が主催する社会人向け講座で講師として登壇した際に「生娘をシャブ漬け戦略」などと発言した問題で、吉野家ホールディングスは発言者である常務取締役を解任した。 解任の理由について、「人権・ジェンダー問題の観点から到底許容することの出来ない職務上著しく不適任な言動があったため」と説明している。 発言があったのは、16日に開催された社会人向けの「デジタル時代のマーケティング総合講座」。早稲田大学社会人教育事業室が主催している。 吉野家の常務取締役企画本部長が講師として登壇し、若い女性をターゲットとしたマーケティング手法を「生娘をシャブ漬け戦略」と表現したほか、「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘のうちに牛丼中毒にする。男に高い飯を奢ってもらえるようになれば、絶対に(牛丼を)食べない」といった発言をしたという。 これらの発言がその後、ネット上で拡散。吉野家は18日、公式サイトに謝罪文を掲載した。 主催者である早稲田大学も、公式サイトに謝罪文を公開した。 吉野家役員の発言について、「教育機関として到底容認できるものではありません。早稲田大学として受講生の皆様に心よりお詫びするとともに、当該講師に厳重に注意勧告を致します」とつづっていた。 さらに、この吉野家役員への対応に関しては「講座担当から直ちに降りていただきます」と説明している。 --- 何というか、今の時代にこんなことを言えば大問題になる、程度の思慮は働かなかったのでしょうか。もちろん、本人は冗談のつもりで言ったのだと思いますが、まったく冗談になっていません。 食べ物というのは、非常にセンシティブなものです。 汚い話で恐縮ですが、小便を入れた器に料理を盛りました、と言われたら、食べる気になりますか?それもお金を払って。特殊な極限状態の飢餓地獄は別にして、そんなことを言われたらちょっと食欲をなくす人が多々いるのは確実です。もちろん、それを実行するのは論外ですが、口で言うだけでもそうなります。 牛丼をシャブつまり覚せい剤に例えるのも、それと同じです。 かつて、「バイトテロ」なんてものが騒動になったことがあります。食品の上にアルバイト店員が寝っ転がって写真を撮る、ひどい話ですが、その商品に本当に衛生的に問題が生じるか(食べたら食中毒になるか)と言われたら、おそらく何も起こらない可能性の方がはるかに高いでしょう。でも、だからそのような行為に問題ない、ということにはなりません。 食べ物の美味しい、おいしくないは、食べ物自体の材料や味付け、料理法の上手い下手などに左右されますが、それがすべてではありません。その場の環境や食べる本人の精神状態にも、大きく左右されます。(私が子どもの頃、両親は時々夫婦げんかをしていたのですが、その最中に食べる食事のまずさと言ったらありませんでした) その程度の話は、おそらく飲食に関係する人であれば常識的に理解できることと思います。自社の売る食品を(いや、他社だろうと何であろうと)覚せい剤に例えるのは、そういう意味で自爆に過ぎます。 もちろん、それを「生娘を~」なんて、低劣なア ダルトビデオか何かのノリで言っているのも論外です。 さすがにこの発言を問題ないと考える人は圧倒的に少数派のようですが、しかし実際にこの問題発言のあった講座では、聴衆から笑い声が上がった、というから驚きます。さすがに、全員がそうだったわけではないでしょうし、大問題だと思う人が少なからずいたから、このように流出して騒動になったわけです。この発言のヤバさが理解できない人も、少なからずいる、ということでしょう。なんというか、この役員自身もそうなのでしょうが、パワハラとかセクハラに関して、古い時代の体質を何も変えずにこれまで来てしまった人、何が問題なのかが理解できない人が一定数存在するから、いまだにこういう騒ぎが起こる、ということなのでしょう。 私は男ですけど、子どもがいますからね。自分の子どもが(相棒もですが)もしこんな言葉を投げつけられたとしたら、心穏やかではいられません。牛丼はお店で食べることはないのですが、レトルトを家で食べることは時々あるだけにね。 吉野家が、この件に関しては極めて迅速に問題の役員を解任したことは、まったく正しい対応であり、この騒動の被害を最小限に食い止めるべく努力したのだろうな、と思います。 ※この投稿、最初アップロードしようとしたら「わいせつまたは公序良俗に反する表現がある」とエラーになってしまいました。「これは生娘がいかんのだな」と思ったら、そうではなく、「ア ダルトビデオ」でした。(と、スペースキーを使って解決)

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